↓ AFP(2016.5.6) より
中国南部で発見されたナナフシが、世界最長の昆虫である可能性が
出てきた──。
国営新華社(Xinhua)通信が、四川(Sichuan)省成都(Chengdu)にある
華希昆虫博物館(Insect Museum of West China)の話として5日に伝え
たところによると、同国南部・広西チワン族自治区(Guangxi Zhuang
Autonomous Region)で2年前に発見された、体長62.4センチのナナ
フシは、これまでに知られている全80万7625種の昆虫の中で最長だ
という。
↓ 記事中に「体長62.4センチ」と有るのは、「全長」の誤りですね
これまで最長とされていた昆虫は、2008年にマレーシアで発見された
全長56.7センチのナナフシだった。
このナナフシは現在、英ロンドン(London)の自然史博物館(Natural
History Museum)に展示されている。
新たに見つかったナナフシは、「体長50センチほどで、胴回りが人差し
指ほどの大きな昆虫がいる」との情報を入手した科学者が、6年に
及ぶ捜索の末にようやく発見・捕獲に成功したのだという。
新華社通信は、「2014年8月16日の夜、広西の柳州(Liuzhou)にある
標高1200メートルの山で昆虫採集をしている時、遠くに黒い影が現れ
た。それはまるで木の枝のように見えた」「近づくと、体と同じくらいの
長さの脚を持つ巨大な昆虫だと分かり、仰天した」と、この科学者の
言葉を伝えた。
ナナフシは、発見者を称えて「フリーガニストリア・チャイネンシス・
ツァオ(Phryganistria chinensis Zhao)」と命名された。
また、この昆虫に関する研究論文が間もなく発表される予定だという。
新華社通信によると、ナナフシは、これまでに3000種以上が見つかっ
ているという。
フリーガニストリア・チャイネンシス・ツァオ(Phryganistria chinensis
Zhao)は、昆虫綱ナナフシ目ナナフシ科フリーガニストリア
(Phryganistria)属に分類されます。
フリーガニストリア属の既知種は、何れも東南アジアに分布し、
ナナフシの中では大型です。
自然史博物館に展示されているのは、チャンズ・メガスティック
(Chan's Megastick、学名:Phobaeticus chani)。
昆虫綱ナナフシ目ナナフシ科Phobaeticus属
体長:35.7㎝、全長(脚含む):56.7㎝
ボルネオ島(マレーシア領)で発見され、2008年に記載されました。
↓ Wikipedia より 雌
↓ YouTube より
↓ ARKive より チャンズ・メガスティックの卵
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