新種のハチ=メガララ・ガルーダの巨大な顎 | パンデモニウム

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日々の気になるコト・モノを万魔のごとく脈絡なく取り上げていきます

※何度かのブログフォーマット変更により改行ポイントがずれてしまい、ほとんどのページがガタガタになっております。
読み難くて申し訳ないです。

 ↓ ナショナルジオグラフィック公式日本語サイト より


インドネシアのスラウェシ島で、毒を持つ大型のハチの新種が見つかった。

                                                                                  

体長が3センチ以上あるこの黒いハチは謎に包まれている。

これまでに見つかった標本はすべて死んだ個体なのだ。


 ↓ 雄


パンデモニウム-新種ハチ01


発見者の1人で、論文の共著者であるカリフォルニア大学デービス校の昆虫学者

リン・キムジー(Lynn Kimsey)氏は、「このハチの生きた姿を見た研究者がいるか

どうかわからないが、とにかくとても奇妙な姿をしている」と話す。

「この種が属する(ケラトリバチ)亜科の中でも極端な形だ」。

ケラトリバチ亜科は普通、開けた砂地に穴を掘って産卵し、幼虫を育てる。

その成虫は最大でも2.5センチほどだ。

学名でメガララ・ガルーダ(Megalara garuda)と名付けられたこの新種は「ハチの

王様」と言えると論文の著者らは話す。

◆オスには鋭く突き出た顎

この新種のメスはほかの大半の種のハチと似ているが、オスには鎌のような形

の長い顎が生えている。


 ↓ ZooKeys より  雌


パンデモニウム-新種ハチ02


オスの平たい顔面と、鋭く飛び出た巨大な顎は、ひ弱な幼虫を育てる巣を守る

ための優れた適応かしもれないとキムジー氏は指摘する。

「同種のほかのハチが巣穴から餌を盗み取ることがよくあるし、寄生生物が潜り

込もうとすることもある。巣を守ることにはきわめて大きな利点がある。こうする

ことでオスは自分の血統を守りやすくなると考えられる」。

全体として「このハチの生態は不明だが、おそらく同じ亜科のほかのハチと同じ

ように、幼虫にはバッタやキリギリスを食べさせているのだろう」とキムジー氏は

推測する。

◆新種も絶滅の危機に

キムジー氏と、論文の共著者でベルリン・フンボルト大学のミヒャエル・オール

(Michael Ohl)氏は、インドネシアのボゴール動物学博物館で初めてこの新種

のハチを見た。

その標本は1930年から博物館に保管されていたものだった。

オール氏は、ベルリンのフンボルト博物館(自然史博物館)でも未確認の標本を

見つけた。

2009年に調査チームが現地探査を行い、スラウェシ島南東部の山地にある

カカオ農園でさらに多くの個体を発見した。

メガララ・ガルーダという学名は、ヒンドゥー神話に登場する半人半鳥でインド

ネシアの象徴となっているガルーダに因む。

スラウェシ島には十万種に上る昆虫が生息していると考えられるが、「名前が

付いているのは半分にすぎない」のではないかとキムジー氏は話す。

しかし、この新種のハチを含め、多くの昆虫の運命は危険にさらされている。

1960年代以降、この地域の森林は伐採され、作物が栽培されるようになっている

のだ。

「私たちがハチを採集した場所も、露天掘りのニッケル鉱山が開かれることに

なっている。

それを考えるだけで吐き気を感じる」とキムジー氏は述べている。




ケラトリバチ亜科は、昆虫綱膜翅(ハチ)目ギングチバチ科に属します。

ハチの中でも多様なグループですが、この新種は取り分け異彩を放っています。


グンタイアリの仲間には、こういう顎を持つ者がいますが、ハチとなると飛行能力

に影響が有りそうです。



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