『爆笑問題のニッポンの教養』 クマムシは考えるのをやめた | パンデモニウム

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※何度かのブログフォーマット変更により改行ポイントがずれてしまい、ほとんどのページがガタガタになっております。
読み難くて申し訳ないです。

3日の 『爆笑問題のニッポンの教養』 は、

地上最強の生物=クマムシの登場でした。

國枝武和氏(東京大学大学院理学系研究科)との対談です。


クマムシは、緩歩動物(かんぽどうぶつ)門の、

異クマムシ綱・中クマムシ綱・真クマムシ綱の3綱5目から成る生物です。

分類学上、門は界(動物界、植物界、菌界、原生動物界、モネラ界)の下

ですから、クマムシだけで門を構成する事で、いかに特殊な生物かが

分かるでしょう。

(國枝氏に拠ると1,000種類いるそうです)



パンデモニウム-クマムシ01


クマムシの究極生物たる所以は、極限環境への耐性です。

  -273℃(絶対零度)~151℃

  真空~75,000気圧

  (番組では触れられませんでしたが、放射線に対しての耐性も)

通常の生物なら死に直結する様な環境でも、

クマムシは、体内の水分を放出し、樽状に変化して遣り過ごします。

これを、乾眠(かんみん)と云います。

仮死状態の様なものですね。

そして、生存できる環境に戻り、水分を得た時に、活動を再開するのです。


生きても死んでもいない第三の状態を、

潜在生命=クリプトビオシス(cryptobiosis;クリプトバイオシスとも)

と云います。

乾眠は、クリプトビオシスの一形態です。

ホウネンエビ(シーモンキー)の卵と似た生態です。


クマムシは、地球上の殆どありとあらゆる環境に生息しており、陸上では

コケの中などに汎く見られます。

0.5~1.7㎜ほどの大きさで、4対8脚を持つのが特徴。

エサは動物や植物の体液を吸入します。

寿命は、2~3ヶ月の種が多いです。



niftyが運営するデイリーポータルZのライター、乙幡啓子(おつはたけいこ)氏が、

クマムシのぬいぐるみ、テディ・クマムシ (^ω^)を制作されていて、

これが何ともカワイイです。  → コチラ









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