大都市はタクシーがつかまらない。 先日ショーンはタクシーをつかまえるのに1時間も悪戦苦闘した。 道端でタクシーを待つ。50メートルほど先にも同じようにタクシーを狙う人がいる。 勝ち目がなさそうだったので、目的地に向かって歩きつつタクシーをさがす。 しかしどこに立ってもだいたい100メートル範囲でタクシーをさがす人がいる。 約束の時間に間に合わない! やっと一台つかまえた。 「どこどこ病院まで。」 「行きにくい!」 行きにくい?それってつまり行きたくない? 「行きにくくても行って下さい。」 「行きにくい!どうやって行くのか教えろ!」 こっちが聞きたい。なにせショーンは慣れない都会に出てきたのだ。 「あんたそれでも運転手!?行けるの、行けないのどっち!!」 「教えてくれないなら行けないよ!」 だめだこりゃ。せっかくつかまえたタクシーだったが降りた。 2台目はややましだった。 「え?どこそれ知らないなあ。」 どうやら有名なようで有名ではない病院だったらしい。仕方なく通訳の人に電話をした。「すいません、行かれないって言うんですけど。」 運転手と直接話してもらった。 「なんだあそこかー、早く言えよー。」 だから最初から言ってんじゃん。 運転手いわく、確かにその通りは一方通行が多いので「行きにくい」そうだ。 「ね、ここみんな一方しか走れないでしょ。面倒くさいでしょ。」 「そんなことないわよ、その隣はちゃんと反対方向に行けるようになってるんだし、どって事ないわよ、あー簡単。」 かつて日本の都会で運転していたショーンは要求が高い。 「あ、そう?ま、僕たちもいろいろ大変なのよ。」 そう、彼らだって楽をして稼ぎたい。時に客を選ぶのかもしれない。 中国の都会に行かれる方、ラッシュ時間に限りですが、タクシーに乗るなら相当の時間の余裕を見てください。

先日ショーン家に予期せぬ訪問者が来た。

「ドンドン!」

激しくドアをたたく。

見ると1階のじいさんだった。何かの間違いじゃないの?そう思いドアを開けてあげた。

「人違いですよ。」

「いや、人違いなどではない、話があるのじゃ!」やや興奮気味である。

「わしは一階の住人じゃ。どろぼうではない!」

わ、わかってますけど何か。。。早く用件を言えばいいものを「話があるのじゃ」から一向に先へ進まないのでドアを閉める事にした。ぼけちゃったんだろうな。。。

数日後におばあさんが来た。夫婦でぼけてしまったんだろうか。。。

そうではなかった。ばあさんはやや会話の技術があった。

「私は今年86歳である。大変な苦労をして階段を上って来た。」

そう言われればドアを開けざるを得ない。

「最近うちのトイレが詰まって困っている。お姉さんたち、トイレの紙は便器に流さないで欲しい。」

そう、中国では団地にもよるが、今だ紙はゴミ箱に捨てなければならない事がある。

「もちろん、ちゃんとゴミ箱に捨ててますよ!」

と言ったが、ゴミ箱をこの目で見ない限り引き下がらなかったので見せてあげた。

「お嬢さん、あなたはなんてすばらしいんだ。」

はぁ。。。

「私は今年86歳である。」

はい、お気をつけてお帰り下さい。

廃品回収がアナウンスを流しながら家の近くをまわっていたのはいつの事だったろうか。

「古新聞、古雑誌、ぼろきれ等はございませんでしょうか。」

今や懐かしい昭和の光景である。

中国では今だ現役である。しかし中国の品数は多い。

「古新聞、古雑誌、冷蔵庫、洗濯機、電気釜、テレビ、等回収しますよー!」

ほー、日本では今やお金を払って捨てるのになあ。

しかし、回収するのは電気製品だけではない。

「長い髪の毛回収します。」

髪の毛!ど、どうするんだ?

そこでふと思い出した。

先日友人の妹に会った。女子高生である。

「ショーンさん、今日わたしいつもと違うんですけど分かりませんか?」

え?ご、ごめん、どう見てもいつもと同じなんだけど。。。

「髪の毛切ったんです。」

お?彼女はいつも長い髪の毛をポニーテールにしている。

しかし、正面から見ると何も変わっていない。どこ切ったんだ?

後ろを見ると、いつもの位置で縛ってはあるが、背中まであったはずの髪の毛が切られ、ちょんまげになっていた。

あらら、、、どうしたのかしら?

「昨日姉に切られたんです。かつら作りたかったみたいで。」

あ、そう。。。女子高生の髪だもんな。。品質最高よね。。

と言う事ですから、長い髪の毛の方、中国に旅行される際は十分注意して下さい。