秋となった。中国の夏も、とっくに終わった。今年はこんな風に終わった。

日本の夏の夜と言えば、風呂上がりにクーラーのきいた部屋で一杯飲み、ご飯を食べながらプロ野球中継でも見る。ご飯の後にわざわざ出かけようとはあまり思わない。

しかし中国はと言うと、ご飯の後に家族で散歩に繰り出す。去年のショーンブログで紹介したように広場に踊りに行ったり、買い物したり、ワンコを連れて歩いたり、皆様々である。

窓を開けていると、何だか昼よりも夜のほうが町が賑わっているのが分かる。

「ブー!ブー!」団地の真下でクラクションを最大限ならす人がいる。見てみると、適当にとめられた車たちのせいで出れなくなった車が訴えていた。

クラクションと共に別の中年の女性が金切り声をあげている。

よく聞き取れないが「早く出てこい!!」のみならず、急いでいるだの、とんでもないやつだ等様々な事を叫んでいる。

ショーン的には何度も切り返せば出れるだろ。。。と窓から下をながめていた。ふとお向かいを見ると、色んな窓から色んな人が同様に外を見ている。

当の「迷惑」な車の主が出てくるころには外にも大勢の観客がいた。お散歩からの帰宅ラッシュだったのだ。

車の主もさすがに一人では降りてこなかった。何人かの男性と女性である。

さあここが一番の見どころ!と言わんばかりに視聴者が最高潮に達した。窓内の視聴者も含め、ざっと70人程になっていた。ワンコもいる。

押し問答が始まる。「何でこんなとこにとめんだ!」「出れるだろ、ここは駐車違反じゃない!」

この手のドラマはもれなく視聴者も加わることが出来る。散歩帰りの人々が割り込んで茶々を入れる。窓から見るのは純粋な視聴者。さあ、結末は?

警察が車で来た。降りてきた二人の警官に10人程がいっぺんに話す。聖徳太子だって聞けないだろ。。。

そうこうしているうちに「迷惑」とされた車が去った。視聴者もだいぶ減った。「出れない」車も出た。最後は「急いでいる」はずの女性ともう一人か二人が警察と去って行った。

しめて1時間。こうして中国の夏の夜は終わりを告げた。

さて、ほんとのテレビでも見るかな。



ショーン今日本。日本、暑いですね。

今ショーンが一番懐かしい中国のもの、それは猫の「ミヤオ」ちゃん。ショーン団地の同じ棟のゴミ捨て場の主だ。一階のおばさんが餌をあげている。

大体お昼の12時と晩の6時に餌を頂く。時間通りに頂けないと、大声で「ミヤーオ!!」と叫ぶ。時に間違えてショーンのドアの前で叫んだこともある。

彼女はあきらめない。ずっと叫び続ける。するとお母さんが残飯をゴミ捨て場の横に届けてくれる。

すると子供たちがどこからともなくさーっと出てきて一家で食事をする。

食後にミヤオに聞いてみた。「美味しかった?」

本当は白猫の灰色猫はさっきの10分の一ぐらいの声で言った。

「ミヤ~オ」

そう、美味しかったんだねえ。良かったこと。

そんなミヤオちゃん、元気かなあ。

日本生活を長く経験した中国人が、ある日こんな質問をした。 「ねえショーンさん、日本と中国とどっちが気楽?」 これはなかなかいい質問である。両方の国に精通している人のする質問。 「どっちが好き?」でもなく、「どっちがいい?」でもなく、「どっちが楽?」でもない。 そう、「気楽」という部分をついてきた。 なおかつ相手は、ある程度ショーンの性格を理解して聞いているのが分かる。 ショーンブログの読者の皆さんはショーンの答えがお分かりでしょうか? 「ん。。。中国。」 「やっぱりそーだよねー!」 質問者のうれしそうな顔。 「ま、日本は便利だしきれいだけど、(随便)という言葉がないわね。」 これは(スイビエン)と読み、辞書によると、都合のよいようにする・勝手にする・気軽である・自由である・気まぐれである・軽率である・といった意味がある。 「そーそー!」 期待道理の答えが返ってきて、うれしくてたまらない様子。 日本の読者の方は(スイビエン)の解説を見て、「そんなものは日本にだってある」と思っておられるのでは。 確かに日本にだってある。しかし日本は、あるべきところ、あるべき場面であるのである。 つまり中国は、あり得ない場面において(スイビエン)がはばかっているのである。 バスの降車口から乗る、自転車の空気を入れてもタダにしてくれたりする、レジであと一角(一円に相当)足りなかったーと思ったら、店員が無表情で災害寄付の箱から一角を出してくれたりする、、 出生届に病院の証明書がいらなかったりする、等々ショーンブログをご覧になれば数限りない用例を見ることができる。 結局質問者は「スイビエン」が恋しくなり、再び中国に戻って来たとか。ま、他にも訳があったようが、それが大きな理由だったとか。