ピアノを習っていました。
始めたのは年長さんの頃で、辞めたのは、大学を卒業したときでした。
それからの社会人生活は、何やら忙しく、私のピアノの蓋は閉じたきり。
そして、その後の引っ越しを機に、私のピアノは姪っ子のものになりました。
私が言うのも叔母バカな話なのですが、この姪っ子、感受性も豊かで、ピアノの腕前もなかなか。
音大で教鞭もとる先生の勧めでコンクールなどにも出、賞ももらったりしているものだから、私のピアノは私から離れ、活かされ、本当に良かったな、と思っているわけです。
そんなこんなで、私とピアノとの距離は離れる一方。
『ピアノ?もう全然弾けないよ~。昔の話~!』
という感じだったのですが、こうして仕事で弾くこととなり、触れている内に、
『もう一度ちゃんと弾けるように練習したいな』
という気持ちが、日に日に大きくなってきております。
とはいえ、ピアノが日常の息抜きになっているらしい姪っ子に、『ピアノを返して』と言うわけにもいかず。
否、言っても返ってくる訳がなく。
そんなわけで、値段も手頃で場所もとらない電子ピアノをネットで見続ける日々。
そして、今夜も気付いたら、こんな時間。
今の私は、楽譜をどこまで読めるのだろうか?
昔の自分を辿り、懐かしむ感情も久しぶり。
あの頃も、頑張って生きていたな。
否、今はとりあえず、無理矢理でも眠らなければ……。
おやすみなさい……。