焚書官の目覚め『華氏451度』 | 神聖幾何学/フラワーオブライフ (After Famous School Life)

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⭐︎旧フェーマススクール通教生の課題記録2012〜→終了後ART活動。



『華氏451度』


レイ・ブラッドベリ

1953年初版



 我那覇真子さんの、YouTube 同時映画鑑賞の呼び掛けにつられて

再読した。


 映画は1966年、フランソワ・トリュフォー監督の『華氏451』を鑑賞しようという企画。


 最近はフランク・ダラボン監督のリメイク映画もあるようだ。


 あらすじの詳細は、wikiに詳しいので、省略する。



 主人公のモンターグは公務員の焚書官で、密告者が本を隠し持っている家主を告発したら逮捕し、すべての本を焚き払うのが仕事である。


『本』の所持は世界が禁じている。

人々は耳にはめた超小型ラジオや大画面テレビを通して与えられる情報や娯楽を無条件に受け入れ、本なしで過不足なく暮らしていた。


 焚書の仕事の最中、思わず隠して持ち帰った本からモンターグの人生は、大きく変わってゆく。



 本のない世界など、想像できるだろうか?

 私にはムリ〜。


 そんな世界には、当然マンガも禁書に含まれるだろう。印刷機、製本機自体が禁止されている世界だからだ。


 この小説の世界には『テレビ部屋』というのがあり、家の四面の壁一面に取り付けられた大画面映像で娯楽を楽しむというもの。


 まさに、いま我々が一日中テレビをつけっぱなしで、聞くともなしに情報をたれ流している状況と同じではないのだろうか。

 いわば、洗脳、洗脳周波数440Hzである。


 このSF小説で、反射的に連想するのはジョージ・オーウェル『一九八四年』や、

『ワイルドスワン』の焚書、どちらも共産主義的社会。


 共通するのは、親しい身内や友人家族さえも信用できない社会に身を置かなければならない「密告」吊し上げ社会である。


 究極、自分の頭で考えることをやめ、支配者の意図に従属し、それに満足して寿命まで生きながらえるか、それとも主人公のように逃げ出すかの、二者択一である。


 しかし、世界中が禁書だというのに逃げる場所なんてあるの?


 いたいた!あったあった!身を隠して逃げ切った彼の同胞たちが存在した。


 そして彼らは頭の中に、本を貯蔵記憶していた。


 いつか、禁書というおかしな法律がなくなった時こそ、晴れてみんなの頭に記憶されているものを掘り起こして、印刷できる日を夢見ていた。


 人間の3大生理的欲求とは。

食欲、性欲、睡眠欲。


 なくても生きられるけど、なくすと人間でいられないのは知識欲?



 読後感といえば、『現在起きてることとそっくり』の一言。


 与えられた情報を、頭から信じて疑わず、毒を『薬だよ』と言われて信じて飲んだり打ったり、ね。


 いま、地球が上昇しようとしている真っ最中だから、ハートが開いた人から順に直観力が働いて目覚める人々が増えてきている。


「次どうしたらいいの?」と指示待ちする人が少なくなっている。


 パラレルシフトしたと思いたい。



おわり


情報は鵜呑みにせず、

自分で調べて地頭で考えよう。