英検1級の一次試験に挑戦するぞ~と決めて、過去問を見て、どういう感想を抱くかは人それぞれと思いますが…。
私の場合、WritingのTopicを見た時に、
ちょっと何言ってるんだか
わかんないですけど…
という状態になりました。
まさにこんな感じ↓
↑それでも…安心してください!そんなレベルからスタートしても、数年後には英検1級にちゃんと合格していますから
…冗談はさておき…。
そもそも、お恥ずかしながら、当時の私は、Topicの中にあった単語の意味がまずわからない…
そして…それを辞書で調べたところで何を書いたらいいのかわからない…という状態でした。
英検準1級の試験(エッセイ)は「減点1」で通り抜けたので、「1級も練習したらどうにかなるんじゃないの~?」と甘く考えていたところがありましたが…
1級はそんなに甘くないぞ
と、現実を突きつけられた感じでした。
語彙を増やさなくちゃならない…っていうのは誰でもわかることだし、私も、「パス単」「mikan」で下準備をして、仕上げには「でた単」を繰り返し繰り返しやって覚えました。
英検1級のライティングの勉強法はいろいろあると思います。
今日のblogのタイトルにある「写経」というのは、英検受験生なら一度は耳にしたことがある勉強法だと思いますが…
ライティングの参考書の模範解答をひたすら書き写して、フレーズ等を身体に覚え込ませるという方法で、このやり方で色々なパターンを身に着けられる(覚えられる)のならば効率的かな~と思います。
ただ…私の場合、以前にも書いた通り、、、
もともと「暗記する」ということが本当に苦手…。優秀なアプリ(でた単)のおかげで単語・熟語は覚えることができましたが…
人の書いた文章を覚えるなんて絶対に無理…というわけで、「写経作戦」は早々に諦めました。
じゃあ、どうしたらいいのだろう…といろいろと模索する中で思いついたのは…
自分で考えたことをちゃんと
文章にする練習をすればいいんだよね?
ということ。
当たり前と言えば当たり前のことなのですが…。
1級の試験の準備をするにあたって、当時の自分にとって足りないものがあれもこれも…と見つかって、ついつい「楽できるものは楽したい」と逃げの姿勢に入ろうとしていたところもあり…
この基本的なことに向き合うまでには時間がかかりました。
暗記に頼らない…といっても、文章を作るにあたって、必要な語彙だったり、英検のエッセイに使える鉄板のフレーズなどは覚える必要はあります。でも、繰り返し繰り返し書いていたら、それは自然と使えるようになるのでは???
というわけで、最終的には”ひたすらエッセイを書く”ことにしました。(この結果、100を余裕で超えるネタが出来上がったわけです。)
じゃあ、市販の英作文の参考書や問題集は使わなかったのか?というとそうではありません。
私のネタ帳の「ヒント」として利用させて頂きました。
自分の形ができるまでの間は”英借文”をさせて頂き、徐々に自分のスタイルができてきたら、自分のネタ帳の中でやりくりをして、レパートリーを増やしていく…というやり方にしました。
(自分が過去に書いたものを流用することで、しっかりと頭に残り、それを音読することでスピーチの時にも口から出てくるようになる…という感じ。)
↓が私が「ヒント」として使った参考書です。
ここでひとつ強調しておきたいことは…
私の「ひたすら書く作戦」は、「写経作戦」に比べると、正直、効率が良いとは言えないですし、時間もかかります。
なので、
長期戦で英検に臨む人
には向いていると思いますが、
短期決戦でさっさと合格したい!効率よく勉強したい!
という方には向かないかな~と思います。
ちなみに…「写経」作戦で!という方は↑で紹介したジャパンタイムズ社のものを1冊やれば、いろいろなパターンが掲載されているで効率的かなと思いますし、英検合格者の方々のblog等でもそうされている方が多いような気がします。
最終的に合格点に到達できるだけのエッセイがきちんと書ければよいので、英検との向き合い方(とにかく早く合格したい?時間をかけてじっくり取り組む?)なども含めて勉強方法を決めればよいかなと思います。
そして…自分のスタイルが出来上がるまで(3つの理由を並べて、自力で25分程度で規定の文字数を書くコツをつかむまで)は、他の人に見てもらって細かく指導を受ける…というのもポイントかなと思います。
ネイティブの先生が理想ですが、そうでない場合、英検1級の指導経験のある日本人の先生がおすすめです。ブレない基本を作っておくことが大事です。
(この基本が、エッセイや二次試験のスピーチの土台になるので。)
私がお世話になった先生には
”リーディングやリスニングの対策をそこそこにしてライティングで点数を稼いで合格する…というやり方はお勧めできません。
ライティングの採点にはAIも使っていると思いますが、間違いなく人間の採点者も評価には関わっています。ヒトなので、どうしても甘めの人に当たれば点数は高く出るし、そうでなければ低めに出ることもあります。だから、毎回必ず、RとLをカバーできるだけの高得点が取れるとは限らないわけです。
結果的にライティングが苦手をカバーしてくれて合格するのはアリですが、最初からライティング頼みでという作戦はリスクが高すぎます。
なので、RとLもしっかり鍛えた上で、Wに求められることは「厳しめの先生に当たってもRとLの足を引っ張らないスコアを確実に取ること」(目安として32点中25点以上)です。”
とアドバイスを受けました。
安定して25点を取る。一次試験突破にあたって、当たり前と言えば当たり前のことですが、二次試験のスピーチと違って、エッセイはお題を選べないので、どんなお題がきても確実に合格ラインを超える内容に仕上げられるようになるためには、それなりの練習量は必要だったと今振り返っても思います。
(日頃からそれなりの量&内容の英文を書いたり読んだりしている方でもなければ「ノー準備でクリア」できるほど簡単なスコアではないと思います。)
今年度からは「要約問題」も加わるので、今までとの単純比較はできませんが、「エッセイ対策」は「スピーチ対策」にもつながるので、早めに少しずつ準備をしておくことをお勧めします
次回は…「初めてエッセイを書いた時に何をしたか?」について書きたいと思います。
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