【その後】ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第17番「テンペスト」 | パンダの音楽

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ベートーヴェン:ピアノソナタ第17番「テンペスト」&第21番「ワルトシュタイン」&第25番&第.../ポリーニ(マウリツィオ)
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ブログの記事にしてまで実演に意気込んだソナタ「テンペスト」(Op.31 No.2)。あれからおよそ1年半。もともとの飽き症もあり、ある程度カタチになると練習を怠ってしまう。んでも、好きな楽曲だから手を出してしまう。ベートーヴェンのソナタに関し、私がレパートリーとして(あくまでも楽譜を見ながら)あげられるのは、No.19(G moll)+No.20(G Dur)=よくソナタバイエルに載っているやつ、No.8「悲愴」(Pathetique)、No.14「月光」(Moonlight)のみ。このNo.17「テンペスト」(Tempest)がモノになれば5曲となるが…。学生時代に弾いていた前者4曲と違って、この「テンペスト」は上記したように2012年7月に、何を思い立ったか楽譜を購入してやり始めてしまったのである。そうそう、関連記事はこちら→ http://ameblo.jp/pandamedia/entry-11303192091.html
もうアラフォー、モノ覚えも悪いし、この楽曲、音はアクロバティックによく飛ぶし、手の小さい私にとっては難儀な個所が多い。んで、今回はCDを聴きながら、楽譜を見つつ、ひとり検証会をしている。聴いたのは上述のマウリツィオ・ポリーニと、イリーナ・メジューエワ(ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集 WKSP1006~17)。

☆第1楽章;D moll;Largo~Allegro~Adagio…
序章からテンポが大幅にゆらぐ。主題となる第1テーマ(A moll)はかけぬける…というか、焦燥感を醸し出すほど憂鬱に仕上げる…。左手の動きが激しく、速く低音から中音にあがるアルペジオは不気味なくらいに。中間部(いったんLargoになって再度Allegroになるところ)から===およそ1音ずつ転調するところ→両手Soliの激しく鍵盤をたたくところ→主題に戻り右手でうたうところ…んま、ここが第1楽章のいちばんの聴かせどころではあるが、「難しい」。
↓このページの部分
第1楽章①
第1楽章② ←激しくもスラーでていねいに。…でもぐちゃぐちゃ。
第1楽章③ ←右手だけで弾くメロディ。情感を持たせるのはゲキ難。

転調後の主題(D moll)はさらりと弾きたいが、終盤左手の旋律は次の楽章にさらに不安が続くことを暗示させる。

☆第2楽章;B♭Dur;Adagio
いちばんの難関、第2楽章。テンポもゆっくりだし、落ち着いて弾けばいいのだが、装飾音符がやたらと多くて臨時記号も多いし、暗譜するには相当練習しないといけない。左手の動きが「肝」。オクターブで奏でる(B♭やC)のタイミングは的確にしかもさりげなく。腕を交差することになるがあくまでも「さりげなく」、そして「優しく」。
第2楽章①
中間部の左手で奏でるカデンツ(オブリガードになるのかな…?)はこのソナタでいちばんの難関、ってか第2楽章の聴かせどころでありクライマックス。必ずつまづく、うまく弾けたためしがない。どうすりゃいいんだよ、コレ。腕からまるに決まっとるやん、んもぅ。
第2楽章② ←カデンツ前半、うわぁ…。。。
第2楽章③ ←カデンツ後半、もはや死亡…。

曲全体は長調なんだけど、アンニュイな…短調に奏でる部分が随所にあり、やはり「不安」を呈する。

☆第3楽章;D moll;Alleretto
常時16分音符で刻むギャロップで、この第3楽章がこのソナタの中でいちばん弾きやすい。
第3楽章①
冒頭からの主題部は波に乗ると軽やかさを要求するようになる。もともとこのアンニュイなメロディが好きだから弾くようになったんだけどね。。。
第1主題(A moll)のリピートが終わった後の中間部;左手と右手との掛け合いが非常に難しい、臨時記号も多いし、やられる。頭で覚えにくいからカラダで覚える。
↓このあたりね。
第3楽章②

第3楽章③ ←んもぅ、わけわからんくなる。ひっちゃかめっちゃか。

中間部から第1主題(A moll)に戻りD mollに移り変わるまでの転調の嵐が難しいがこの楽章のいちばんの聴かせどころ。この辺がすんなり弾けるとカッコイイのだが。
第3楽章④ ←左手が常に牽引、やられる。てんてこまい…。

いろいろ書いてくうちに、文意も散漫になり、ぐちゃぐちゃな記事になってしまった…何やってんだか。結局、CDの見本でイメージを掴んで行くしかないのだが、…まぁ自己のテクニックの低さが露呈する。日々練習、日々鍛練ですな!!。

※出典;全音ピアノピース No.184 「ソナタ テンペスト」