日が昇る前から出船。
お世話になる船は前回と同じく真漁丸の森船長。
相乗りさせてもらった石物の大先輩方は別のポイントへ渡磯。自分は西のハナレへ。
大きなうねりはないが西寄りの風が吹いていて波風がバシャバシャと被っている。干潮でこのくらいだから潮位があがってきたらきっと撤退を余儀なくされるだろう。それまでの数時間が勝負だ。
いつも通り磯の1番高いところに荷物をまとめる。デッドベイトが解凍するまでルアータックル片手にスリッドを飛び越え西側のポイントへ。常に波飛沫を頭のてっぺんから被る状態
だが思ったよりは冷たくなかったので一安心。
期待の1投目から30分ほど経った頃、デットベイトに切り替えポツポツと脇役と遊びながらウォーミングアップ。
50ポンドタックルに持ち替えライブベイトで様子を見てみるも×
東側の船着場に戻り貴重な朝飯を一口一口噛み締めながら腹に落とす。
その後もルアー、デッドベイト、ライブベイトでローテーションしてみるもこれといった手応えはない。
徐々に西側が危ない雰囲気になってきたのでポイントを船着場に移す。潮の向きが合わないでやりにくいが仕方ない。
この磯は他の磯に比べて低いのでうねりはこなくても波浪くらいでも釣りを断念しなければいけない時がある。
荷物を最小限にし一旦船へ避難する。
グワングワン揺れる中、昼飯をかきこむけどあまり味がしない。
「磯から落ちたら拾ってあげるよ〜」
と、笑いながら船長。
真漁丸船長の操船技術はピカイチなので安心(?)して磯に戻る。西の波浪が南側の船着場まで飲み込みはじめたので仕方なしに北東側でやる。
デッドベイトでサメを釣って遊んでいると後ろから30キロほどのロウニンアジが興奮しながらついてきた。急いでサメをランディングしてすぐにルアーを放り込んでみるもロウニンアジの姿はなくなっていた。
仕方ないタイミングなのだ。
船着場はセットが来るたびに波が洗っている。磯の上では1人。これ以上は冗談抜きで帰れなくなる。
終了時刻より2時間ほど早く荷物をまとめる。あれほど心配していた渡船も船長の熟練された操船で呆気なく終わる。朝から常に全身ずぶ濡れになりながら釣りをしていた。体温も下がりきり辛い1日だった。