雨の中の子供 | アメブロなpandaheavenブログ

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最近漫画の先生始めました。
好評です☆

写真を撮ったり映画を見たり。でもやっぱり普通が一番!
みんなも無理しないでね!

(これは数年以上前に書かれたエッセイの再掲載です)

 

雨がふっていたある日、目の前を子供がお母さんと歩いていた。
3~4才の男の子らしく、体の割に大きな傘に振られるように長靴もはいて、雨の中をまさに「いっしょうけんめい」歩いていた。
しばらく後ろでついて歩いてみてたら、子供にとって「雨」と「カサ」はなんだか楽しいものなんじゃないのか?って思えてきた。

大人の雨とカサにはない、「いっしょうけんめい」ぶりがなんだかうれしかったのだ。

「わたしはたしかに今、子供だし、かさ、やけに大きいけれど、助けたりなんかしないでね。これでもけっこう楽しいんだ」
って、言ってるような歩き方で、右に、左に、真直ぐ歩けないのはあの大きすぎるカサのせいなんだけれど、そんなイレギュラーな感じがどことなしに「雨だもん」といった「雨」ゆえの、楽しそうなイベントみたいに見えた。

きっとその朝「ヨコハマ買い出し紀行」アニメ版を見たからだろうな。
感性で風景を見られるというのは、楽しいこと。
大人で雨やカサごときに体を振らして歩く人なんていないけれど、おかげで雨も、カサも、面白くないものにしているのだ。雨だし、車で通勤!だなんて論外。

子供の、あの、雨なら雨ばかりを、カサならカサばかりを一生懸命に対峙する姿のおもしろさ、ってなんだろう?うれしそうなんだよなぁ。

雨だし、カサもってるし、いつもみたいに歩けないよ!もう!みたいな感情を持った歩みには、人間として「楽しい」ものがある。