ボーナス査定に係る提出物を、相棒が「やりたくねー」を連呼しながら、イバリンボ上司に「あと、提出してないのお前だけだ」「揃わないとみんな一斉に出すのが遅れる」なる書面を柔らかく明朝までに出せと命令された日、相棒は帰宅するまでは「書く気があった」のに、帰宅後すぐにその意思を廃棄した。
「やる気が起きないよぉー」と、たしかに11時間ぶっ通しの業務後だったので、そこは🐼も共感し、さすれば一日休みのうちに、疲れがほぐれ次第書きなされ、と老獪(ろうかい)なへんじをして濁(にご)した。
したらば、その晩、寝る段になっても書く気が催してこないらしく、「もーいーや、明日出勤してから書く」になり、「明日退社前に書く」とどんどん後回しがエスカレートした。
毎度のことだが、本当にやる気が起きないらしい。
されど、「他の人の査定」が期日を遵守し、出揃い、相棒の提出待ちで進捗が停滞してるのはわかったので、いつもよりややきつめで相棒に叱責をしたら、相棒なりに感じるところがあったのか、話しながら、「粘土」にセリフをあてがい始めました。
ひひひひ!そんな粘土があるかい!
自分が言ってほしい言葉を粘土にまで語らせ始めちゃったら、もうなんだか可笑しくなってきちゃって、思わず笑っちゃった。
伊集院光さんが、かつて仕事上の遅刻連発のアンタッチャブルのザキヤマさんを「もう人として許せない」と断行を申し渡した際に、ザキヤマさんはカモシカのキグルミを着て伊集院さん宅のインターフォンに人じゃないカモシカとして、以後お願いします・・・と謝罪行脚にこられたエピソードが有り、その刹那伊集院さんも一瞬笑ってしまったが、まだ許す気になれなかった最中を、奥様に「笑ったんだから、もう許さないと駄目よ」と促され、仲直りに達したエピソードが有りました。
私もひどくその話に感銘をうけており、そこに受けた薫陶を活かすべきだと、相棒のやりようにほだされる心地を持ってたらもう一枚作って寄越してきた。
あー笑っちゃうわ。
なんで粘土まで動員してくんだよ!そこまでやましけりゃその間にも書類書けばいいじゃん!といって罵ったら、相棒も興に乗ってるせいか笑ってました。
気づいたのは「それでいいよ」って言ってほしいんだなあってことでした。