漫画講座やってて、小学生中学生の前で、のっぺらぼうな顔つきで🐼が放ちます。
「ワタシハ・アナタタチガ・スキ・デス」と焦点の合わぬ目つきで一本調子で。
「これとね、」と言い添えてから、
「ぼくはね、みんながね・・・」といいながら、ひとりひとりに目線を合わせて、目尻を下げて、柔らかい声で、見渡しながら
「大好きですね」
と言い添えてみせたから
さっきのと、今のじゃ、言ってること、大差ないけれど、どっちがいいとおもう?と🐼したり顔で言うのです。
「まんがはね、こーうーふーに、ひとりひとりに、気持ちをわたしていくものなんだ。正しいこととか、みんながそう、ということを重ねていうだけのものでもなくてね、自分の格好悪いところとか、ひさんなところを、人と渡しあっこして、だいじょうぶなところなの」
🐼の芝居がかった言い回しや、小理屈いいから漫画か絵をさっさと教えろよ、っていう生徒さんの顔つきもわかります。
テクニックは、どうしたって覚えられる時代ですからね。そこは焦りたくもないんです。
ただ、🐼がそこにいたから、得られたもの、があったほうがいいようなきがして、こういった「まんが描く際に、描く以前の心持ちの部分」を特段多めに🐼は語るのでした。
そこの部分がさ、心の中で安泰でなくちゃ、浮足立つだけだと思うの。余計に見えるかも知れないけれど、学校じゃそうは教えないものね。
ロストロポーヴィッチさん、真似ました。