● 玉のほうが人をゆるさなくなります玉は磨かねば光らないのです。 玉をもっていると自覚してそれで安心していたのでは、一日たりとも、今度は玉のほうが人を許さなくなります。 「たしなみについて」白洲正子:著より この本一冊徹頭徹尾この口調で、端的にして余計は語らず。出したからには退かずの姿勢が背骨に一本通っている。 姿勢は自身にも向くが、他者にも否応のなさで突きつけられ、そのフィールド以外でのやりとりに進ませる気配がない。