フランス格言。
いいでしょ?この語感。
気持ちのありようもいい。
世間で傍若無人に振る舞う若いってだけで自分が元気なやんちゃな男の子ってヤツも、若さとピチピチさってだけでちやほやされすぎてる女の子も、金とか社会的に落ち着きを見いだしてるってだけの中身のねえ大人ってやつも、「全部嫌いなんですけど」ってずーっと思ってきてたからこの格言が言い放ってるだけのことに、自分が出会うと俄然嬉しくなって、とびつくように大好きになれる。
自分をだまさないでも、素の部分から、心底自分が惚れ込むことを見つけてゆくのは楽しいこと。
そうしたものは昨日今日の短い思いつきや、勘違いとか若さとかに左右されない力の源泉を持ってる。それが「古い鍋」の部分なんだと思う。
本当の古さじゃないよ。どこまでも色あせないだけの、うまいスープってのは飽きない理由が、秘密として、そこにちゃんとある。私はそういう秘密が大好きだ。