昨日の続きですが、
そう、なんでもかんでもあれダメこれダメ、と怒り口調で止めてしまうことは、
やりたい意欲の蕾(つぼみ←読めなかった)をどんどん摘み取ってしまうわけで、
それを続けた結果、どうなるのか?
子供は、やってみたいけどどうせダメだ、と諦めるようになる。
諦めるクセがついてしまう。
最終的には、自分から何か行動を起こすことを止めてしまうのです。
そうは言ってもですね、
子供というものは、大人にとって最もやって欲しくないことを、
やりたがりがちなんですよね。
やりたがりがち。
例えば、昨日は私が大量のみかんを切って絞ってジュースにしているのを見て、
4歳のやりたがり坊主が、「僕がやってあげる!!!」
と言い張ったんですよ。
いや、絞るのはまぁよしとしましょうか。
しかし切るのはどう考えても危ない。
95%くらいの確率で、怪我するでしょう。
丸いみかんを、手で支えながら、割と硬いものを切るのだから、
自然と力が入って、ザク〜〜~っ

ということなんですね。
想像しただけでも、ちょっと鳥肌が立ちます。
でも諦めないんですね、4歳やりたがり坊主。
無理やり「危ないからダメだよ!絶対手切って血が出るよ!」
と止めようとすると、「ヤダーーーー!やるーーーー!ギャーーー」
と、奇声を発して全力で抵抗するんですよ。
それで、私は腹をくくるわけですよ。
「わかった。じゃぁ全部Tに任せるよ。でも、本当に気をつけてね。
もし、手を切ったら、すぐに水で洗って、絆創膏を貼るんだよ。自分で。」
これはですね、絶対指を切ることを確信しながら、任せたわけで、
こちらとしては見てられないんですよ。
見てると止めてしまうので、見ないんです。
案の定、指を怪我して、言われた通り水で洗って自分で絆創膏を貼って、
おとなしくなったのでした。
こうした体験を重ねることによって、こうするとどうなるという原因と結果、
行動からの結果を予測できるようになるんですね〜。
身をもって経験すると、言われたことに納得できるようになるわけです。
「ママがあんなに危ないって言ってたのは本当だったんだ。」と。
これは正しいとは言えないかもしれませんが、
子育て歴9年の私がずっと考えて行き着いた方法論です。
命に関わることでなければ、できる限り「やりたい意欲」に対応していくということです。
イヤイヤ期3人目なので、
この最後のチビは、生きるエネルギー全開の人間になってほしい、
という、まぁこれも親のエゴなのかもしれないけど、
精神的に曲がっていかないように、こちらも全力で受け止めて行きたいのですよ。
私は完全に、23歳の社会人になるまでは親の顔色を伺って生きていたのでね。
常に「早く親から自由になりたい」というのが願いで、
中身はからっぽだったわけなんです。
芯がない人間ですね。まぁ。
そんな芯のない人間が、子育てして芯のある人間に育てられるのかというのは、
私の子育て史上最大の課題なんですけど、
一つ、確実に言えることは、「得意を伸ばす」ということだと思います。
得意は自信につながり、自己肯定感が高くなり、まっすぐな人間になり、
最終的には職業にもつながっていきます。
なぜ3人目にこれだけ気をつけているのかといいますと、
正直言って、1人目の長男がやな感じに育ってしまったからです。
しかしながら我が子ですので、母親がそんな目で見てしまったら、
救いようがないですので、
そうなってしまったのは私のせいだ、と自分を省みて、反省して、
長男にもまっすぐな愛情を注げるように、最近は努めているのであります。
精神が曲がっている人間は、言い方がどうしてもイヤミになりがちなんです。
イヤな言い方しかできない、いちいちトゲがある言い方をしてしまいます。
トゲがある言い方で言われると、そりゃ傷つきますよね。
傷ついて、そのセリフをそっくりそのまま子供は暗記していきます。
子は親の鏡とはよく言ったもので、本当にその通りだなぁと何度も思います。
優しい言い方で育てられていない私には、マジ難しいんですけど、
頭に浮かんだ暴言を一度飲み込んでから、頭の中で優しい言葉に変換できればして、
伝えるのです。
「オマエのようなバカはこの家から出てけ」
「何度も同じこと言わすなバカが」
「中卒で自衛隊入れ」
「グレーゾーンだろオマエ」
「弱いものいじめする奴はマジクズ野郎」
「顔も見たくない」
「自分の子供と思えない」
これらの暴言、実際に私の頭の中に浮かんでしまう言葉なんですが、
はっきり言って、これ言ってたら完全に虐待です。
優しい言葉に変換すらできません。
浮かんでは我慢するの繰り返し。絶対こんなこと言っちゃダメ。
こんな暴言ばかり浮かんでしまうのは、
息子のダメなところばかり見てしまうからです。
なので、息子のいいところばかりをピックアップするようにして、
悪いところはあまり考えないようにすれば、
心も穏やかに優しい気持ちで接することができ、
そうすることによって、息子の態度も変わってくるのです。
まっすぐ育てる鍵は、月並みながら「無償の愛」ですね。
どんなことがあっても、愛してるよ、と言える条件なしの愛です。
9歳の息子のいいところを、箇条書きにしてみたいと思います。
・誰とでもすぐ友達になれる
・性格が明るい
・理科は得意
・運動能力が高い
・たまに優しいところもある
・好きなご飯は「めちゃくちゃうまい」と言って食べてくれる
・あまり好みじゃなくても、まぁまぁ食べてくれる
こう書いてみると、悪くないような気になってくるので不思議ですね。
よくないところを箇条書きにしたら、いくつでも出てきそうですけど・・・。
悪いところは書きたくないけど、
どうしても止めて欲しいのは、「鼻くそと爪を食べること」です・・・。

「君ね、いつか黄色ブドウ球菌に感染して病気になるよ」
とか言ってみたりするのですが。これも暴言でしょうか?
いや、本当にやばいやつやん。うちの子足の爪までかじっとるやん。
本当に止めて欲しいんです

爪や鼻くそを食べてしまうのも私のせいでしょうか・・・。
本当に不安だらけの9歳息子。
でも運動能力だけは結構高いので、そっちの方向で大成してくれたらいいなぁ・・・
と、淡い期待を持っている母親なのです。






