
小学生1年生の時、
祖父母の家を出て、隣街に引っ越しをした。
祖父や兄達の会社の手伝いをしていた実父が
事業を始めて独立をしたからだ。
実母も仕事に加勢してという事になる。
転校先の担任は魔女の様な見た目の
性格がキツイ老婆先生。
毎日先生が怖くて怯え、緊張する日々に
疲れていた。
そんな中、
我が家に一大事が起きた。
末っ子で2歳の妹が、
゛白痢゛という大病にかかり、
寝たきりになってしまった。
町医者では対応出来ず、
両親は居てもたまらずに
自由診療で有名な大きな病院に連れて行った。
ひと月程で山場を越えたものの、
それがきっかけかは分らないが、
妹は『10歳まで生きられない』と診断された。
その事は大人になる迄、
私達姉妹には知らされてなかった。
その診断以来、
両親の目には゛末妹゛だけしか
移らなくなってしまい
あからさまな
特別扱いが始まった。
両親共、妹には腫れ物にさわる様な対応で
彼女の我儘は天井知らず。
事業を起こして忙しい両親の代わりに
妹が望めば、コンビニ等無い時代、昼夜構わず
例え夜遅くともジュースを買いに行かされた。
決して姉には行かせない。
姉は、親からの命を平気で断る事が日常で、
それが許されていた。
下手をすれば、姉からもお使いを命じられて
さながら私は、下女の様な扱いだった。
実母から、
とても厳しい躾を受けて来た私には訳が分からず、戸惑い従うしか無かった。
そして、
自分の両親は共に、
《子供に順番を付ける親》
なのだと知る事になった。