独立してから実母は仕事に追われ、実父より負担が大きかった。
その為なのか・・・
実母は朝起きなくなった。
勿論、実父も。
起きない理由を言われた訳でも無く、
当然と言わんばかりで
それは、ずっとずっと続いた。
実母は起きると、タバコを一服。
その後、近くの喫茶店でモーニングを食べる。
それから、
実父の食事を用意するのだ。
小学生2人と幼稚園1人、
自分たちで簡単に食事をしていた。
朝食用に何も用意されておらず、
電子ジャーに残りご飯が無いときは、
慌ててパン屋さんにパンを買いに行ったり、
時間に合わない時は食べないで登校した。
朝起きないという事は見送りも無い。
実母はとても料理上手だが、
それは主に、実父の好物を中心に作られるので
子供では食べられないものも多かった。
食べれないと叱られたが、私は元々食が細く
こども茶碗1杯を食べるのに、
お茶で流し込む食べ方でお茶を5~6杯必要とした。
そして、
引っ越しから2年後に、
住み込みのお手伝いさんのおばさんが来た。
中華料理店で働いていた方らしい。
そのおばさんも、
時間に起きて来ないので起こしに行き、
時間ギリギリに作るものは
『サッポロ一番 醤油味』という
当時発売されたばかりの
インスタントラーメンだった。
毎朝、毎朝、
『サッポロ一番 醤油味』・・・・
二年も続き、
さすがに食べ飽きてしまい、
このスープの香りがすると、悲しい気持ちになった。
ご飯とみそ汁の朝食が食べたい。
それだけで良かった。
『サッポロ一番 醤油味』は
何の問題も無い。
私はあれから、
インスタントラーメンが大の苦手になった。