2012年 日本
監督、脚本:内田けんじ 音楽:田中ユウスケ
出演:堺雅人、香川照之、広末涼子
役者志望の桜井はボロアパートの家賃も払えず
貧乏生活を送る毎日。
ある日銭湯でビシッとスーツを着た強面の男コンドウに出会う。
銭湯に似つかわしくないその男は
風呂場に入ったとたん、石鹸を踏んで転び気絶する。
そのとき偶然桜井の足元にコンドウのロッカーの鍵が。
桜井は衝動的にそれを使い、コンドウの荷物を奪ってしまう。
大好きな内田監督の最新作は
堺雅人と香川照之という最強コンビです。
売れない貧乏役者の桜井が
ひょんなことから記憶を失ったコンドウになりすますのですが
もう最初から最後まで内田ワールド全開です。
ぶわっとばらまいた伏線を回収していく様は
観ていて本当に爽快です。
うだつのあがらない桜井を演じる堺さん
やはり記憶喪失の殺し屋を演じた香川さんは
もう本当にさすがの演技です。
さらにそこに絡んでくる
真面目すぎる編集者を演じた広末さんがよかった。
本当に適役といった感じで
これからもこういう役柄を演じてほしいなと思いました。
内田作品は2回観るとより面白くて
本編を観た後コメンタリーを観るのが楽しみなんですが
今回は1回でも理解できる感じでした。
伏線の絡まり具合でいうと
やはり「運命じゃない人」が一番かな。
コメンタリーは「アフタースクール」が最強だけど(笑)
肩肘はらずに、でもちゃんと映画を楽しみたいときに
内田作品はうってつけです。
これからもこういう作品を作り続けてほしいです。
法月綸太郎 1996年
山倉史郎は広告代理店に勤め
専務取締役の娘と結婚し
子どもも生まれて順風満帆な人生を送っていた。
ある日、息子が誘拐されたと妻からの電話が入る。
しかし息子は熱を出して寝ているのだという。
わけもわからず自宅へ急ぐ史郎。
実は誘拐されたのは同級生の茂で
息子と間違えられて誘拐されたのだった。
以前からお勧めの推理小説というと
名前があがることも多く
たまたま通りかかった本屋でも
かなりプッシュされていたので読んでみました。
まず設定が面白い。
息子が誘拐されたと思ったらそれは誤認誘拐で
同級生の子どもが間違えて誘拐されてしまう。
しかもその同級生の子どもは…てな感じで
かなりドロドロしています。
その複雑に絡み合った人間模様は面白いんですが
それぞれのキャラがあまり立っていないので
感情移入が出来ませんでした。
文章は読みやすく
あまり混乱せずにスイスイ読めますが
やはり深みがないので
純粋に謎解きを楽しむ作品だと思います。
そういった面で見ると
ドロドロあり、二転三転ありで
よく出来た推理エンターテイメントだと思います。
ですが結末についても
驚愕!というほどではないので
読後に残るものはあまりないかな。。。
まあでも純粋に推理小説として楽しむのなら
とても楽しめる作品だと思います。
山倉史郎は広告代理店に勤め
専務取締役の娘と結婚し
子どもも生まれて順風満帆な人生を送っていた。
ある日、息子が誘拐されたと妻からの電話が入る。
しかし息子は熱を出して寝ているのだという。
わけもわからず自宅へ急ぐ史郎。
実は誘拐されたのは同級生の茂で
息子と間違えられて誘拐されたのだった。
以前からお勧めの推理小説というと
名前があがることも多く
たまたま通りかかった本屋でも
かなりプッシュされていたので読んでみました。
まず設定が面白い。
息子が誘拐されたと思ったらそれは誤認誘拐で
同級生の子どもが間違えて誘拐されてしまう。
しかもその同級生の子どもは…てな感じで
かなりドロドロしています。
その複雑に絡み合った人間模様は面白いんですが
それぞれのキャラがあまり立っていないので
感情移入が出来ませんでした。
文章は読みやすく
あまり混乱せずにスイスイ読めますが
やはり深みがないので
純粋に謎解きを楽しむ作品だと思います。
そういった面で見ると
ドロドロあり、二転三転ありで
よく出来た推理エンターテイメントだと思います。
ですが結末についても
驚愕!というほどではないので
読後に残るものはあまりないかな。。。
まあでも純粋に推理小説として楽しむのなら
とても楽しめる作品だと思います。
2009年 イラン
監督・脚本:アスガー・ファルハディ 音楽:アンドレア・バウアー
出演:ゴルシフテ・ファラハニ、タラネ・アリシュスティ
海辺のリゾート地へ向かう男女のグループ。
その中にゲストとして招かれた女性エリ。
彼女は浜辺で忽然と姿を消してしまう。
波にのまれてしまったのか
それともこっそり帰ってしまったのか。
残された人々はどうするべきか話し合う。
しかしそこで彼らは彼女のことを
エリという名前以外何も知らないことに気づく。
彼女はいったい何者なのか。
そして、どこへ消えてしまったのか。
2014年一本目の映画はイラン映画です。
アッバス・キアロスタミやマジッド・マジディなど
味わいのある作品を作る監督の多いイラン。
政府の検閲などがとても厳しく
そういった中で試行錯誤して生まれる映画は
とても繊細で心理描写が秀でていると思います。
この作品も謎の女性エリをの正体を追う
サスペンスタッチで描かれてはいますが
軸となっているのは謎解きではなく
極限状態の人間の心理描写です。
エリはグループの中の
セピデーという女性が連れてきた人物で
彼女の子どもの通う保育園の保育士。
セピデー以外の人たちは
エリとは初対面なのです。
この距離感が絶妙。
最初からみんな家族のように過ごし
エリも打ち解けているかのように見えます。
実際エリがいなくなったときは
みんな必死でエリを探し、悲しみます。
しかしエリの失踪の責任が
自分にも降りかかるかもしれないとなった時
彼らは口裏をあわせて嘘をついたり
責任を押し付けあったりと
人間の本質がボロボロと出てくるのです。
その少しずつ変わっていく心理描写が本当に巧い。
なのでぐいぐいと引き込まれました。
そのぶんラストはちょっと
肩透かしを食う感じがしますが
改めて考えてみると
結末はきちんと語られてはおらず
いろんな見方ができるなと思いました。
映像も素晴らしく映画としての完成度も高く
なにより心理描写が本当に素晴らしい作品でした。
監督・脚本:アスガー・ファルハディ 音楽:アンドレア・バウアー
出演:ゴルシフテ・ファラハニ、タラネ・アリシュスティ
海辺のリゾート地へ向かう男女のグループ。
その中にゲストとして招かれた女性エリ。
彼女は浜辺で忽然と姿を消してしまう。
波にのまれてしまったのか
それともこっそり帰ってしまったのか。
残された人々はどうするべきか話し合う。
しかしそこで彼らは彼女のことを
エリという名前以外何も知らないことに気づく。
彼女はいったい何者なのか。
そして、どこへ消えてしまったのか。
2014年一本目の映画はイラン映画です。
アッバス・キアロスタミやマジッド・マジディなど
味わいのある作品を作る監督の多いイラン。
政府の検閲などがとても厳しく
そういった中で試行錯誤して生まれる映画は
とても繊細で心理描写が秀でていると思います。
この作品も謎の女性エリをの正体を追う
サスペンスタッチで描かれてはいますが
軸となっているのは謎解きではなく
極限状態の人間の心理描写です。
エリはグループの中の
セピデーという女性が連れてきた人物で
彼女の子どもの通う保育園の保育士。
セピデー以外の人たちは
エリとは初対面なのです。
この距離感が絶妙。
最初からみんな家族のように過ごし
エリも打ち解けているかのように見えます。
実際エリがいなくなったときは
みんな必死でエリを探し、悲しみます。
しかしエリの失踪の責任が
自分にも降りかかるかもしれないとなった時
彼らは口裏をあわせて嘘をついたり
責任を押し付けあったりと
人間の本質がボロボロと出てくるのです。
その少しずつ変わっていく心理描写が本当に巧い。
なのでぐいぐいと引き込まれました。
そのぶんラストはちょっと
肩透かしを食う感じがしますが
改めて考えてみると
結末はきちんと語られてはおらず
いろんな見方ができるなと思いました。
映像も素晴らしく映画としての完成度も高く
なにより心理描写が本当に素晴らしい作品でした。


