黄 昏 ハ ン ド メ イ ド 。 -17ページ目

黄 昏 ハ ン ド メ イ ド 。

耕 せ ば ま た よ み が え る 星 だ か ら ぼ く ら は 両 手 を も っ て 生 ま れ た

目黒シネマで映画2本観た後は
お母様と待ち合わせして
リニューアルオープンした東京都庭園美術館へ。

いちばん好きな美術館なので
久しぶりにあの素敵な建物と庭園が見られると
わくわくしながら行ってきました。


しかーし。


なんと庭園はまだ工事中で入れない。

これはショックでした。

気を取り直して館内へ。


本館は全く変わっていません。

まあ、この素敵な建物をいじられたら困るし。

その代わり新しく新館ができ
本館とつながりました。

新館のほうは
まあ、おしゃれな美術館といった感じ。

特にアールデコを意識されているわけでもなく
いたって普通の新しい美術館でした。


現在行われている展覧会は「幻想絶佳」

庭園美術館のテーマであるアール・デコ。

その中でも古典主義に焦点をあてた
家具、ガラス、彫刻、絵画などが集結。

美術館全体がアール・デコに包まれた
展覧会になっています。





大食堂に置かれたダイニングセット。

こちらも展示作品です。

でもこのアール・デコ空間に置かれると
ここに置くために作られたかのように感じてしまいます。


正直そこまで心惹かれる作品はなかったのですが
またこの素敵な美術館に来ることができ
それだけでも大満足でした。

今後も素敵な展覧会を期待しています。



幻想絶佳

in

東京都庭園美術館  2015.1.17 ~ 2015.4.7


ショート・ターム
2013年 アメリカ

監督、脚本:デスティン・ダニエル・クレットン

出演:ブリー・ラーソン、ジョン・ギャラガー・Jr


様々な事情ににより
親と暮らせない子供たちのための施設、ショートターム。

ここで働くグレイスは、日々の仕事に追われながらも
同僚であり恋人のメイソンとともに、充実した日々を送っていた。

しかし彼女は、メイソンにも打ち明けていない
深い心の闇を抱えていた。


目黒シネマ二本立ての二本目はこちらの作品。

とにかく素晴らしい映画でした。


サバサバしていてしっかり者のグレイス。

でも、何かを恐れるように感情を閉じ込め
それを必死に隠している様子。

ある日、ジェイデンという少女が施設にやってきます。

彼女はすぐに父親が迎えに来るからと
他の子たちとは関わりを持とうとせず
イヤホンで音楽を聴きながら絵を描いているばかり。

そんな彼女の腕には自傷行為の跡が。

そして彼女との出会いが
グレイスの封印していた過去の記憶を呼び覚ますのです。


映像自体がとても綺麗で色味が温かく
優しく包まれるような映画でした。

描写もとても丁寧で
グレイスや子どもたちの演技も素晴らしかったです。


子供の頃にこころに負った傷は
その子の人生をも変えてしまう。

でもそんな中で、自分の人生は自分で決めるんだと
子どもたちも、大人になったグレイスももがいてる。

そしてもがきながらも必死に前を向こうとする
その姿に涙が止まりませんでした。


途中、ジェイデンが語るおとぎ話や
黒人少年の思いがつまったラップには
本当にやるせない気持ちにさせられました。

多くの人に見てほしい名作です。



フランシス・ハ
2012年 アメリカ

監督:ノア・バームバック  脚本:ノア・バームバック、グレタ・ガーウィヴ

出演:グレタ・ガーウィグ、ミッキー・サムナー


親友ソフィーとともにニューヨークで暮らしながら
ダンサーを夢見るフランシス。

27歳になってもカンパニーでは研究生だったが
ソフィーと夜な夜な遊びまわり
今を楽しむだけの自由な日々を送る。

しかしそんな親友も自分の道を見つけ
いつのまにか未来へと歩き出していた。


今日は目黒にある名画座、目黒シネマにて
二本立て鑑賞してきました。

一作目は「フランシス・ハ」

全編モノクロでポスターもオシャレな感じ。

一見、フランス映画?と思ってしまいましたが
観てみるといい具合に力の抜けた
ラフなオシャレ感のアメリカ映画でした。


ソフィーとフランシスは何をするのも一緒。

夜の街を飲み歩いては彼氏の愚痴を言い合い
お互いの未来の夢物語を語りながら眠る。

彼氏に一緒に住もうと言われても
迷わずソフィーをとるフランシス。

しかしソフィーはあっけなく
違う友達とのルームシェアを決めてしまいます。

それに対し裏切られた思いになり
ソフィーを責めてしまうフランシス。

でもフランシスはきっと
ソフィーに依存していたわけではなく
現実から逃げていなんじゃないかな。

もうプロのダンサーにはなれないことも
薄々わかってる。

だけどそれを認めてしまったら
自分はどこへ向かえばいいの?

そんな不安から逃げていたんだと思います。



現実をつきつけられ
まさに迷子状態のフランシス。

ソフィーから電話が来ると
全てうまく行っていると強がってしまう。

せっかくパリに行く機会を得たのに
寝過ごして半日つぶしてしまう。

そんな等身大のフランシスの姿は
同世代の女性は必ず共感できると思います。

そして、どんなに迷子になっても
明るく前を向いて歩くフランシスの姿は
誰もが応援したくなると思います。


全編ほんわか楽しく観ていましたが
クライマックスのある場面で
突然涙がボロボロ出てきました。

フランシスが誰からも
愛されてるんだなという感動とともに
成長したフランシスの姿を
自分も親友の一人のような気分で見ていました。


このひろーい世界で
迷子にならない人なんているのだろうか。

きっと誰もが迷いながら
進むべき道を見つけようともがいてる。

道を見つけても
本当にこの道でいいのかと迷う。

人生なんてそんなことの繰り返し。

だけどそれも楽しいじゃん。

そんな人生を楽しめばいい。

そう思わせてくれる素敵な作品でした。


この不思議な題名の意味がわかるラストには
ほっこりしつつも考えさせられました。