黄 昏 ハ ン ド メ イ ド 。 -16ページ目

黄 昏 ハ ン ド メ イ ド 。

耕 せ ば ま た よ み が え る 星 だ か ら ぼ く ら は 両 手 を も っ て 生 ま れ た







フルートベール駅で


2013年 アメリカ

監督・脚本:ライアン・クーグラー

出演:マイケル・B・ジョーダン、メロニー・ディアス


サンフランシスコに住む青年オスカーは
麻薬密売の前科があるが
幼い娘と恋人のために立ち直ろうとしていた。

2008年の暮れ
恋人や友人たちと花火を見るため
娘を預けて夜の街へと出かける。

しかし地下鉄の車内で起きた小さな揉め事が
大きな悲劇へと変わる。


モデルとなったのは
アメリカで実際に起こった事件。

その現場は年越しで賑わう
多くの人たちに目撃され、撮影された。

映画の冒頭には実際に現場に居合わせた人が
携帯で撮影した映像が流れる。

そこから被害者の人生を振り返ることで
平凡な毎日が一瞬にして奪われる
悲劇や不条理を描いた作品です。

こういった作品は
いかに冷静に、客観的に描けるかが大事ですが
その点は比較的よく描けていると思います。

しかし、冒頭に流れる実際の映像が
あまりにもショッキングで
その数分の映像で全てが伝わるので
本編への感情移入があまり出来ませんでした。

また、撃たれたところから始まるのであれば
撃たれたところで終わるべきだと思いました。

その後の家族の苦しみや悲しみを
描きたくなるのはわかるのですが
それまでの部分を観れば
観客は十分に想像できるし
想像させるべきではと個人的には思います。

そのあたり感じ方は人それぞれでしょうが
実話を映画にするということの難しさを
改めて考えさせられました。


この事件の後も
同じような事件は起こり続けています。

人種の問題というと
日本人には遠く感じがちですが
ひとりの人間として
彼の人生を追体験することで
その距離はぐっと近くなるはずです。

そういった意味では
子どもたちなどにもぜひ見て欲しい作品です。

鉄くず拾いの物語
2013年 ボスニア・ヘルツェゴヴィナ、フランス、スロヴェニア

監督・脚本:ダニス・タノヴィッチ

出演:セナダ・アリマノヴィッチ、ナジフ・ムジチ


ボスニア・ヘルツェゴヴィナのはずれ
小さな村で鉄くずを拾って暮らすナジフ。

彼には身重の妻と2人の娘がおり
貧しいながらも慎ましく暮らしていた。

ある日妻が突然腹痛を訴え
病院へ連れて行くと
すぐに手術する必要があると告げられる。

しかし保険証がないため
莫大な費用がかかってしまうという。

お金を用意できないナジフは
なんとかならないかと懇願するが
病院側は聴く耳を持たず、帰されてしまう。

妻を助けるためナジフは奔走するが。。。


「ノーマンズランド」のダニス・タノヴィッチ監督が
新聞記事で偶然この出来事を知り
本人たちの出演で映画化した作品。

製作資金1万3千ユーロ。製作期間9日間。

8人のスタッフと小さなカメラで作られた作品は
彼らの生活に見事に入り込み
観客は彼らに起こる出来事を
リアルタイムで観ているかのような感覚になります。

私はもともと実話を基にした映画が好きですが
最近多くの映画を観るうちに
実話を元にした映画が一番作るのが難しいのでは
と思うようになりました。

過剰な演出や事実を捻じ曲げてまで
悲しいでしょ?感動的でしょ?と押し付け
そのうえ実話であることを売りにするような作品も多く
この手の映画は観るのをやめようかと思うほどでした。

そんな中で観たこの作品は
感動やメッセージを押し付けることなく
それでいて監督の信念を感じさせる作品で
自然と多くのことを考えさせられました。


そしてこの映画は
実際にこの出来事を体験し演じた
この家族の人生をも変えました。

そこに映画という芸術の力と
その力を信じる監督の思いを感じました。

地味な映画かもしれませんが
ぜひ多くの人に観てほしい作品です。


TIME
2011年 アメリカ

監督:アンドリュー・ニコル  音楽:クレイグ・アームストロング

出演:ジャスティン・ティンバーレイク、アマンダ・セイフライド


人類が夢見てきた不老不死を実現した近未来の世界。

しかし誰もが不老不死になれるわけではない。
人々の成長は25歳で止まり、1年の時間が与えられる。

時間は通貨として扱われ
生きたければ働いて時間を稼ぐしかない。

裕福なものは永遠の命を手に入れられるが
貧しいものはその日の命を稼ぐのに精一杯。

そんな世界の末端で生きるウィルは
ある日謎の男性から莫大な時間を譲られ
その男性は自殺してしまう。

富裕層の世界へ足を踏み入れたウィルだったが
男性を殺害した容疑で警察から追われる身に…。


設定が面白そうだなと思って気になっていた作品。

息子も観たいというので借りて観ました。

最初のほうはやはり設定が面白く
サスペンス的展開に引き込まれ…そうになりました。

しかし、息子と一緒だったため
吹き替えで観たのが大間違い。

ヒロインのシルビアが一言発した瞬間
思わず何が起きたの?と身を乗り出すと
同じ表情をした息子と目が合いました。

そして映画を止めることも忘れネットで検索。

吹き替えのキャストを観て納得しました。

しかし息子がこのまま観ると言うので
最後まで吹き替えで見ましたが…
まあ内容入ってこないよね(笑)


とはいえこれは本編とは関係ないので
極力そのことは忘れてレビューします。

先ほど書いたとおり
冒頭はミステリータッチで面白そうだったのですが
いつのまにかそういった謎は置いてけぼりにされ
なんか、アクションをスタイリッシュに撮ってみたよ
ってだけの映画で終わってしまいました。

大きな箱を開けて手を入れてみたら
予想以上に浅くて突き指したような感じでした。

設定も面白いし、主役二人はほんと絵になるのに…
とにかくもったいない作品に仕上がってます。

だれかこの設定で作り直してくれないかなと
思ってしまうくらい。

ストーリーがよければ
名作にもなり得たのではないでしょうか。

ほんと、もったいない。