子供の頃、親が火事になるのを心配して、当時としては珍しいオイルヒーティングを買って、子供部屋に備え付けてくれた。
当時はすぐに暖かくならないし、温風もでないストーブにケチをつけてたけど、大人になった今では親の気持ちはもっともだし、オイルヒーティングで優しく安心して暖められた部屋でぬくぬくしていたのはいい思い出。
形はデロンギのオイルヒーティングに似てるけど、唯一違うのはてっぺんにタイルでできたテーブルがのっかっていること。
そのタイルは渋い緑色、まるで煎茶の葉っぱのような色で、ところどころ泡のようなくぼんだ模様があって滑らかなそのタイルを触ってはかじかんだ手をよく温めていた。コーヒーマグをそこに載せてると、中々冷めずに重宝したし、濡らしたタオルをおけば加湿器がわりになるし、本当に便利だった。
その古いオイルヒーティングが壊れて、新しいデロンギのを買ったけど、テーブルがないのが不満で、ふと思いついて古い方のテーブルをはずして新しい方に試したらうまくはまった。
大喜びでテーブルを再利用してたけど、とうとうタイルが割れてしまって、使えなくなった。
なんだか一緒に思い出も壊れてしまったようで、寂しい。
ネットで似たようなものを探したけれど、見つからない。
なんとかタイルを交換することで直せないかと素人頭で考えて、タイルショップに探して、お店にテーブルを持っていって、相談した。
お店の人は壊れたタイルを見て、「素敵なタイルですね。私こういうの好きなんです」と言ってくれて、なんだか自分が褒められたような気分になってうれしかった。
一度預かって職人の人と相談してみてくれることになった。
あのテーブルが新しい色のタイルで生まれ変わって、手元に戻ってくることを願っています。