
国民航空の体制建て直しに関西紡績の会長の国見を国民航空の会長に就任する。その会長室の部長に取り立てられた恩地。「会長室編」である。
国内のガリバー新日本空輸の無責任体質と汚職、社内利権をむさぼる腐敗の横行、派閥人事、企業倫理の欠如、そして、組合の利権集団化。政界、マスコミをも動かす企業体質。
組合員生協の不正、ドルの先物予約・国航開発の乱脈経営問題などなど。
監査役の5シンの戒め私心、保身、邪心、野心、慢心 が何かむなしさを覚える。
王道とは、中国の夏・殷・周の三代の賢王が行った公明正大・無視無偏の道のこと。治めるのに権力、陰謀など覇道でなく、徳をもってすることとある。泥舟の国民航空。
著者は、あとがきで、事故に対する贖罪の意識の希薄さに言及する
かつて不毛地帯(昭和51年1976~1978)で経済の繁栄とともに良心を失いつつある日本の精神的不毛をテーマに執筆した著者は、それから20年、なにも変わらない企業体質に不気味な怖ろしさを覚えると書いている。
