うちは湾岸の埋立地にあるので
四方を淡水だったり汽水だったり塩水だったりの
運河に囲まれている。
標高3mくらいの低地だし、
運河は水路としての役割があるので
橋はほとんどが太鼓橋の形状をなしている。
きょうの帰り道、橋を渡っていたら
向こうから荷物を抱えた女性と並んで
笹の枝が風に揺れながらだんだん現れてきた。
そのまま進んでいくと、
それが七夕の笹を抱えた幼稚園女児と
その母親だとわかった。
女の子は両手で笹を握り、
お母さんが両手に娘の幼稚園鞄や道具袋?と
買い物袋を抱えて歩いている。
ちょうどすれ違う時、
その女の子が言った。
「おかあさん、おにもつ いっぱいでごめんね」
いい育て方をしてるなあとぼくは思った。