最近、忙しくて読めずに溜まっちゃってるマンガ雑誌。
モーニングという雑誌に、「コウノドリ」という、ジャズピアニストで産科医の話が載っています。
医者の話、特に出産にまつわる話は、ストーリー化しやすいんでしょう。
だから、ありきたりの感動話ばかりかと思ったら、厳しい現実も描かれています。
主人公の産科医の同僚は、患者に厳しく評判が良くない。特にタバコをやめられない妊婦に対して。
昔、その医者も優しかったけど、あることがキッカケに人が変わってしまった。
タバコをやめられなかった妊婦が、早期胎盤剥離を起こし、重度障害の子を産んだ。
親は面会に来なくなってしまった。
と、いうくだりがあります。
その子は病院で寝たきり。面会にはその医者だけ。
読んだ時、ももたろを産んだばかりの頃の気持ちが、押し寄せてくるようでした。
私はタバコは吸わないし、早期胎盤剥離でもなかったけど、
お腹から出てきた子は、心臓に病気がある、ダウン症かもしれない。
自分とは無関係だった疾患や障害を、いきなり突きつけられ、
出産で痛みと疲れた体と頭では、わけがわからず。
ドクターや看護師さんは、処置について淡々と説明して、
ももたろは、ムスメに似てなくて、変な顔、不格好な体。かわいくない。
心臓病とダウン症について調べつつ、私の心の中では、一緒に家で暮らしたくない、連れて帰りたくないと、手放すことを考えていました。
このまま病院に置いて行ったら、病院で入院させておいてくれるだろうか、施設に送ってくれるだろうか。
でも、住所はばれてる。引っ越そうか。
そんなお金ない。
仕事も捨てるのか?
とても無理。
働かなければ、住む場所がなければ、暮らしていけない。
仕事も捨てるのか?
とても無理。
働かなければ、住む場所がなければ、暮らしていけない。
こんな子のために、自分の人生が狂わせられるのか?
じゃぁ、この子だけいなくなればいい。
熊本の赤ちゃんポストに入れよう、どうやって熊本に行こうか。
熊本の赤ちゃんポストに入れよう、どうやって熊本に行こうか。
児童相談所の玄関に置いとけば、拾ってくれるかな。
でも真冬だから、見つかる前に死んじゃうかな。
とか。
そんなことを本気で考えてました。
結局は、捨てる勇気もなく、家に連れて帰りましたが、
マンガの中の子は、障害があることに耐えられなかった親の面会もなく、行方も知れず、医者が語りかけても反応もなく、静かに病室で暮らしていました。
もし、私があの時、ももたろを捨てていたら、あんな風に病院で暮らしていただろうか、と切ない気持ちになります。
ももたろは、家に帰りました。
今は、手放さなくて良かったと思える。
病院の子でなく、ウチの子になりました。
でも出産後、病気だ障害だと言われても、それでもすぐに我が子だからと受け入れられるほど、親だって強くはなくてもしかたないのかもしれません。
妊娠・出産は幸せもの。
五体満足で生まれて当たり前という、世間の思い込み。
生んだら親の、特に母親がきちんと育てて当たり前という、責任を厳しく問う世の中。
生んだら親の、特に母親がきちんと育てて当たり前という、責任を厳しく問う世の中。
障害があっても、家族で、社会で支えていけるように、世間が暖かいものだったなら。
福祉の制度が充実していて、苦しみが安心で包み込まれるような福祉国家だったなら。
マンガの中の子も、病院に置き去りにされることはなかったのかもしれない。
福祉の制度が充実していて、苦しみが安心で包み込まれるような福祉国家だったなら。
マンガの中の子も、病院に置き去りにされることはなかったのかもしれない。
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