2015年5月9日。
術後1日目の朝です。
ぐっすり寝て目覚めたというのではなく、痛みで朦朧としつつ朝が来た、という感じでしたが、
麻酔は完全に切れたようで、頭はスッキリしていました。
身体には点滴と尿道カテーテルが入っており、自力では動けない状態。
脇からは、廃液を排出するための2本のドレーンも。
でも朝方に打ってもらった痛み止めが効いていて、左胸の痛みはやわらいでいました。
前日の朝から飲まず食わずだったので、
とにかく喉が渇いていました。
…おみず飲みたいな。おなかも空いたな。早く起き上がりたいなー。
なんて思っていたら、看護師さんが登場。
「具合はどう?起き上がれそう?」
起き上がりたい、お腹すいたし、喉もカラカラ。
「顔色もいいね、歩いてトイレ、行ってみる?」
まずはカテーテルを抜いてもらいましたが、
あれ、そんなに痛くないけどほんと気持ち悪いですよね、どぅるん、と抜く時がさ。
何ともいえない声が出ちゃって、看護師さんに笑われてしまいました。
そしていよいよ起き上がります。
…う、痛い…。
最初うっかり左側に重心をかけてしまい、唸りましたが、
看護師さんが見守るなか、
時間がかかりましたが、なんとか右側の力で起き上がり、
自力でパンツを履いて、
ベッド脇に立ち上がることに成功。
心配していためまいや吐き気もなく立ち上がることが出来て、心の中でガッツポーズ。
「良かった、しっかり立てたねー」
そしてまずはおみずをゴクゴク。
ふー、美味しすぎる。
そのまま看護師さんに付き添われ、ドレーンバッグを斜めがけにぶら下げ、点滴を押しながらトイレまで行ってみました。
…よし、大丈夫。
夜中にベッドのなかで、少し手足を動かしていて良かった。
「うん、足元もしっかりしてるし、大丈夫そう。痛みも大丈夫そうなら、点滴も抜こうね。朝ごはん、食べられそう?」
食べるよ!おなかすきましたーー!
無事に朝ごはんのおかゆにありついて、
ぺろり完食。
どこに行くにもドレーンがお友達なのが、なんとも邪魔くさいのと、
脇の神経や皮下脂肪なども切除してしまった左腕は、痛くてまだまだ上がりませんが、
まずは元気。ほぼなんでも出来る。
でも、
まだ術後の左胸を見ることだけは出来なかったです。
つづく。