夜の待合室で。 | パンダノート。

パンダノート。

41歳の春だからー。


診察室を出て、



看護師さんと一緒に誰もいない待合室の椅子に座り、


入院のしおりと、乳房再建のしおりなどをもらって、説明をしてもらいました。



シリコンインプラントも実物を触らせてもらいました。


初めて触るそれは、すごく柔らかくてプニプニとしていました。


これからこのニセパイと、仲良くしていかなくちゃいけないんだな…。


ひととおり説明を受け終わり、改めて病状やがんの位置などが書かれた紙を見ていたら、



またぼろぼろと涙が出てしまいましたが、



ふと体内に挿入したあとのインプラントの柔かさや触り心地が気になり、泣きながら質問したところ、



「…うーん、シロウトさんにはわからないと思うよ?触り心地」


は?シロウトさん⁈



…ちょ、ちょ!シロウトさんてなんですか⁈シロウトさんてーーーー!



おかげで涙も引っ込んだので、



なんとか顔を繕い、看護師さんにお礼を言って、クリニックを後にしました。



つづく。