乳がんの話、つづきです。
エコー検査の結果、さらに細胞診もすることになり、待合室で呼ばれるのを待ちました。
文庫本を読んでいたけれど、内容は全く頭に入ってこなくて、ただ文字を目で追っていました。
そしていよいよ細胞診。
「ちょっとチクッとするよ~」
…はい…い、痛いーー!
左胸に刺された針が、疑わしいヤツから細胞を抜き取るために、ぐりぐり動く。
チクッと以上に痛かったよ、先生…。
針で空いた穴に絆創膏をぺたりと貼ってもらい、
そのまままた、診察室へ。
カーテンをくぐり、先生の前の椅子に座るか座らないかのうちに、
「◯◯さん、ガンだね」
……………え、
はぁ。
頭は真っ白。
先生は続けます。
「大きさは0.7センチ、ステージ1だね。
ただねぇ、僕は9割ガンだと診るけれど、ちょっとグレーゾーンなところもあるんですよ。
なので乳腺MRIを受けてほしいんだよね。
提携している病院に予約をいれますね、検査が終わったらその足でこちらに来てください。
健診の先生、よく見つけてくれたね、見逃しかねない大きさだよ」
…せ、先生、手術になるんですか?
「もちろんガンが確定すれば手術だよ。でもガンが初期で小さいので温存手術で行けるんじゃないかな」
ガン、MRI、手術、温存…
とりあえず、これらの言葉をなんとか頭の中で整理し、MRIの予約をいれて、病院を後にしました。
歩きながらもいろんなことが頭を巡ります。
私が乳がんだって…ウソでしょ。
仕事どうしよう…手術や入院になったら長く休まなきゃいけないけど…大丈夫かな。
いや、もしかしたら良性かもしれないんだよね、まだわかんないよね。
…まだハッキリしてないし、お母さんには黙っていよう。
あーでもやばい、泣きそうになってきた。
地下鉄駅までの道のり、ずっと足元がふわふわしていたのを覚えています。
つづく。