怒って帰って来ると車の音ですぐ分かる。
暴力も酷くなってきて、家は安心安全な場所じゃなかった。
お母さんは言い返したりせず、ただ黙って耐えて。
お母さんはかわいそう！お父さんは酷い悪いやつ！
お父さんが大嫌いになった。
この人さえいなければ平和に暮らせるのになーって思ってた。
かわいそうで大変なのに一生懸命働いて、中学高校のお金だしてもらった。
助けなきゃ楽に何の心配もないようにしてあげなきゃって。
お母さんにめっちゃ怒られたり、キレられたりしたことがない。
腹立つこともあったと思うけど、黙って文句言われたこともなかった。
この前色々言い過ぎた私に、「わたしのことはほっといて！かまわんでいい！！」って初めてキレられ、大阪に帰ると突きつけると弱々しいふりをして、気をひこうとする。
その時に気づいた。
お父さんが怒る原因を作ったのはお母さんで怒る気持ち今は分かる。
暴力はない方がいいけど、暴力ふるう気持ちも今なら分かる。
こうやって弱々しくして、私は可哀想アピールしてたのかもしれない！
子供から見れば絶対お父さんが悪者に見える。
お母さん可哀想がこうやって刷り込まれたんだろう。
お母さんの事好きじゃないのに（今まで気づかなかった）
お母さんをほっておけない
可哀想な弱々しいお母さんが消えなかった
でもやっと分かった
お母さんはかわいそうに見えてただけで
かわいそうじゃなかった
お父さーんごめーーんほんとごめーーん
悪者にしてた、大嫌いだった
ちっちゃいころから色んな所に連れて行ってくれてたこと、名前を一生懸命辞書をひきながら考えてくれたこと
お父さんの綺麗な字に憧れてたよ
私もあんな字を書きたいって
実家に帰ってお父さんの書いた字がどこかにないか探したけど
いらないものばかり取ってて、お父さんの書いた字がない
お父さんごめーーん、ありがとねーって思いながら、お父さんの写真を大阪に持って帰ろうとアルバムを見てたら
私が幼稚園の頃に馬に乗ってる写真
お父さんと兄ちゃんと私
この写真持って帰ろうとアルバムから剥がした写真の裏に
お父さんの字で場所と兄ちゃんの名前私の名前、年齢と日付が書いてあった
お父さんの字
泣いたわ
泣くやろお父さん
色々言わないけどさりげなく気づかってくれる
こんなんお父さんらしさのかたまりやん！
でも分かりにくいわ！
お父さんの分かりにくい愛情ちゃんともらってました！
お父さんごめんな悪者にしてごめん。
お父さんに顔が似てる、お父さん似って言われるのが嫌やったけど
これからは私はお父さん似です！って言うからね。
ありがとーお父さん
大好きです！