また、前モデルのポルトフィーノは2018年から4年間ほど生産されポルトフィーノMはそれよりも少ない期間となりその分生産台数が少ないとのことです。現在ポルトフィーノMは受注終了、後継がローマスパイダー。本モデルは、最終のハードトップ仕様のオープンカーとなります。
個人的な印象ですが、パッと車両を見た感じは、どこが変わったのか理解できませんでした。しかし様々な情報を確認していくと、かなり進化しているようです。
ポルトフィーノMが進化した点
①最高出力がポルトフィーノ比20PSアップ
②新開発のトランスミッションを採用し8速に。トランスミッションの大きさが20%小型化(セッティングは違いますがSF90ストラダーレと同じトランスミッション・ポルトフィーノは7速)
③マネッティーノに、ウエット、サーキットモードが追加され、5段階に変えられる(ポルトフィーノは3段階)
④フロントバンパーとリアバンパーの形状が変わっています。
デザインが変わったことで正面からみるとワイド感が強調、リアはマフラーのサイレンサーを廃止されました。その理由は、法律に適合するようにGPF(ガソリン・パティキュレート・フィルター)搭載したためリアバンパーのディフューザー形状が大幅に変更され、前ポルトフィーノと比べてスッキリし精悍な印象をもちました。
ポルトフィーノMの
基本的なスペック
(カタログ値)
排気量 3855CC(V8ターボ)
最高出力 620CV
最大トルク 760Nm
0-100KM/h 3.45秒
全長 4594mm
全幅 1938mm
全高 1318mm
車重 1545kg(乾燥重量)
ホイールベース 2670mm
最小回転半径(非公表)
タイヤサイズ
前 245/35ZR20
後 285/35ZR20
トランク容量292リットル
燃料タンク80リットル
残念ながらポルトフィーノに乗る機会が無かったため、乗り味を比較することはできません。過去4台フェラーリを購入していますので、その経験を踏まえポルトフィーノMに乗ってみての感想は、乗り味は不快な振動も無く滑らかな乗り心地で快適の一言。5段階になったマネッティーノ、高速域まで気持ちよいサウンドを奏でながら回るエンジン、8速になったトランスミッションがキビキビしていてフェラーリを強く実感できました。
ある自動車評論家が語っていましたが、ポルトフィーノは女性が買い物車として使うことが出来る反面、スポーツ走行やサーキット走行で攻めたときに物足りなさがある。ポルトフィーノMは、実用性もありながらサウンドやトランスミッションなどがフェラーリ本来のスポーツ走行を実感出来て楽しめるとコメントにも納得できました。
購入後間もないため試す機会が少ないですが、やはりフェラーリのシートに身を沈めると気が上がります。それとオープンカーですので屋根を開けて楽しんだり、ドライブの機会も増えると思うのでもう少し乗り込んでみたいと思います。