お越しいただきありがとうございます。
ここ数日お天気が凄く不安定です。晴れてると思ったら急に雲が出て来て雨が降り出すし・・・。
家にいる時はお洗濯物が気になりベランダを行ったり来たりしています。
気温は以前より低く感じますが、湿度が・・・。
過ごしやすくなるのはいつなんでしょう?。待ち遠しいです。
ではお話に。
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「オッパ・・・」
「何だ、また事故でも起こしたのか?」
最近、声のトーンでどんな顔をしながらミニョが電話をしてきているのか想像できた。今日は嬉しそうというより申し訳なさそうな感じの顔をしているだろうと。
「いつも、いつも・・・事故多発地帯とオッパはおしゃいますが私だって事故を起こそうと思っているわけではありません。ちゃんと気をつけているんです。今はお守りだってあるんですし」
左手にしている指輪を見ながら今度は怒った顔に変わったとテギョンは声を出さないよう口元を押さえながら笑っていた。
「何かあるんだろう?」
「実は・・・オッパに見て頂きたいものが有るんですけど」
電話をしてきた本題をミニョは遠慮がちに話し始めた。
昨日、今回のCM出演の契約書を預かり内容を確認してサインをして欲しいと言われた。契約書に目を通し問題ないと思ったがこの場でサインをした方が良いのかミニョは聞いてみた。
“一旦持ち帰ってご家族の方にも見て頂いた方が良いかもしれませんね。出来る限りコ・ミニョssiのご希望通りにしてみましたが他に何か付け加えて欲しいと思う事があるかもしれません。
他にあったら連絡いただけますか?”
前回、CMをその場で引き受けテギョンに怒られた事を思い出しミナムに見て貰ってからサインをしようと思った。
話を聞いたテギョンは自分も一緒に仕事をしているスポンサーなので決してミニョに不利な内容の契約書を作るような事はしないだろうと思っている。
「その場で直ぐに返事をするお前だと心配になったんだろう。ミナムには見せたのか?」
ミニョにとっては家族と言えばまず最初に思い浮かぶのがミナムということになる。
「ミナムオッパは自分が見ても分からないからテギョンオッパに見て貰うほうが良いと言われました。自分の契約書も見てサインして無いし、オッパの方がこういう事にも詳しいからそれで大丈夫だと言われたらそれで良いと。お忙しいとは思いますが見て頂けますか?」
契約書にサインと聞いてテギョンはミニョがミナムの代わりに契約書にサインをした後、ミニョをその場から連れ出し練習室に鍵を掛けその場で歌わせた事を思い出した。
あの時鍵を掛けていなければミニョは逃げ出していただろうか?。ミニョが歌わなければメンバーとして今頃ミナムは存在していなかったのだろうか?
(あの時は訳も分からず連れて来られてサインをしたんだろう)
最近ミナムはミニョの事に関して何かとテギョンを先にするようにミニョに言っていた。気を使ってなのかそれとも細かい事まで口出すテギョンが面倒くさくてそうしているのか?。
テギョンはどちらでも良かった。どんな小さな事でもミニョの事がわかるなら。
「早い方が良いんだろう?。電話を切らずにちょっと待て」
自分の部屋出て何処かに向かっているようだった。ミニョは電話を耳に当てたまま電話口で先で交わされている会話を一生懸命聞こうとしていた。一言、二言交わされた後、静かになりテギョンは自分の部屋に戻ってきたようだった。
「コ・ミニョ、明日の午前中は俺もミナムも合宿所にいるからその方が一度で済むだろう?。10時位には来れるか?」
ミナムの部屋に行き契約書の話をしてきたと言った。
「大丈夫です。明日もお仕事ですよね、遅れないように行きますから宜しくお願いします」
目の前にテギョンがいるかのように頭を下げ電話を切った。
大丈夫だとは思ったがミニョは直ぐにミナムに電話を入れ明日10時に行くと伝えた。
「俺は見なくて良いのに・・・。ヒョンが今言ってきたから一応目を通すことにはしたけど」
「家族の人にもって言われたんですからちゃんと見て欲しいんです」
面倒くさそうに言うミナムにミニョは怒ったように言う。
「俺よりさぁ、ヒョンの方が保護者みたい・・・違う、恋人じゃなくて今は保護者だな。お前がヒョンと別れたら俺が面倒みてやるよ。それまではヒョンをに相談してくれて良いよ。本当にヒョンに相談しづらい事があれば聞くけど。
眠いからもう良い?。さっきも寝てる所起こされたんだよ。じゃあ、明日」
そう言うとミナムはミニョの返事も聞かずさっさと電話を切った。
「2人っきりの家族なのに・・・。最近何でもオッパに相談しろばかり。テギョンオッパに迷惑はかけられないからやっぱり私がもっとしっかりしなければ・・・」
ミニョがしっかりしよう頑張れば頑張るほど周りは不安になる。その気負いが空回りして事故を起こしてしまう事にミニョ自身気が付いていないからだ。
翌日、ミニョは約束した時間に付くとまずはジョリーの所に行き頭を撫ぜ挨拶をするとテギョンに見せる為に持って来た書類を大事そうに抱えて合宿所の中に入って行った。
「おはようございます♪」
時間の約束までしていたのでテギョンが1階で待っているものだと思っていた。しばらく待っても誰も降りて来る様子も無かった。
「昨日電話したしオッパが約束を忘れる訳はないし・・・。勝手に上がって来いって事なのかなぁ」
二階に上がろうか迷ったが仕事中で邪魔をしてはいけないと思いテギョンに電話をすると待ってたとばかりに直ぐに電話に出た。
「どこにいるんだ?」テギョンは早めに起きてミニョからの連絡を待っていた。
「もう合宿所です。一階にどなたもいらっしゃらないから勝手に上がるのはどうかと思って・・・」
「良いから早く上がって来い。時間が勿体ない」
それだけ言うとテギョンは電話を切った。ミニョは電話を眺めながら“そんなに怒らなくても・・・”と言うとテギョンの待つ二階の部屋に急いで上がって行った。
トン、トン♪
「オッパ、失礼します」
静かにドアを開け中の様子を窺うように顔だけ入れてテギョンの姿を探した。
曲を作っていたのか机の前で難しそうな顔をしたテギョンと目が合うとミニョはホッとした顔をした。
ドアの開く音に一瞬顔を上げミニョを見たテギョンは人差し指をクィ、クィと曲げミニョを呼んだ。急いで階段を下りテギョンの前に立ったミニョは書類をテギョンに差し出して頭を下げた。
「オッパ、お忙しいのにすみません」
テギョンは封筒に入った書類を取り出すとサッと目を通した。
「何か付け加えて頂いた方が良いことはありますか?。私は特に無いのですが」
テギョンの横に立って一緒に契約書の読んでいた。
「俺たちは事務所が全部やってくれるから何かトラブルに巻き込まれても俺たちが前に出て何かを言ったりすることは無いがお前は普通の生活をしているから撮影を引き受けた事で不利な事があると困るからきちんと取決めしてもらった方が良いだろう。
まぁ、お前は何があっても相手に文句は言わないだろう。たまに後から色々言って来るケースもあるんだろうから。
やっぱり正面からは映さないようにして貰ったんだな。その方がお前の為にも良いだろう。
撮影は・・・まるまる一日?。俺の時は半日だったのに何で一日なんだ?」
契約書を読んでいたテギョンが驚いてミニョを見た。
「私に言われても困ります。シヌヒョンのスケジュールの問題とか・・・。それとも私が不慣れだからたくさん時間を取って頂いたのかもしれません。どんな所でどんな内容なのかもまだ聞いていないんです。前回オッパの時、お仕事に戻れなかったので今回お仕事をお休みしなくて良いように土曜日にして下さったんです。私の都合で決めて頂いたのでシヌヒョンに申し訳なかったです」
ミニョの希望をかなり聞いてくれたと恐縮していた。
「それは仕方ないだろう。お前も仕事をしているし、それでも出て欲しかったんだろうから・・・。あと、CMの撮影は今回が最後にすると入れて貰え」
それ以外は大丈夫だと言い、ミニョに契約書を渡した。
「それを言うんですか?。次回も話が来るように思っていると勘違いされるから嫌です」
自分の中では今回が最後だと思っているから言いたくないとミニョは首を振った。
「最初に言っておかないと今回シヌと撮るCMが好評ならまた話が来るかもしれないだろう?。評判悪いと直ぐに終わるが良いときは続いたりするからな」
「書類を持って行った時に自分の口で言いますから・・・。もう絶対引き受けたりしませんから大丈夫です。
それにオッパと一緒ではないですから前みたいに上手くやれるか分かりませんから」
テギョンの腕を掴んでお願いすると渋々頷き“忘れるなよ”と念押しした。
「撮影の時はどうやって行くんだ?。俺が送って行ってやっても良いぞ」
ミニョを一人で行かせるのが心配でミニョがこの仕事を引き受けた時から考えていた。
「オッパに送って行ってもらうなんて・・・。皆に見られたらおかしいと思われます。スタッフの方々は私とオッパは撮影の時に初めて会ったとしか思われてません。たった数時間で車で送ってもらうようになったと思われてしまうと困ります」
「聞かれたら仕事をしてお前に一目ぼれして付き合うようになったとでも言ってみるか」
冗談のように言うテギョンをミニョは迫力のない目で睨んだ。
「今までのオッパをご存知の方ばかりなのにそんな言葉を信じて下さいません。撮影場所までは自分で行くようにしますから」
離れた場所に停めれば良いだろうと言ってもテギョンの車は目立つから絶対に嫌だと言ってミニョは譲らなかった。
テギョンは面白くなさそうに口を尖らせ顔を横にして拗ねた表情をした。
「そんな顔をしないで下さい。本当はオッパと一緒だったら良かったと思っているんです。撮影が終わったら一番にオッパに連絡しますから」
ミニョはテギョンにそっと寄り添い見上げながら言った。
「終わったらではなく間でもだ」
ミニョを抱き締め耳元で囁くとミニョはテギョンの胸の中で嬉しそうに頷いた。
契約書の内容を見て貰いOKを貰ったミニョはミナムの部屋に行ってくると言ってテギョンの部屋を出て行った。
ミナムの部屋に行くと眠っているミナムを揺さぶり契約書を見て欲しいと頼んだ。
「ヒョンが見たんだろ?。大丈夫だって」
それでもミニョが見て欲しいと言うと仕方なく体を起こしミニョに渡された契約書をパラパラと捲り直ぐに返した。
「問題なし。じゃあ」
まだ眠いとミナムは頭から布団を被り、ミニョにもう帰れと言わんばかりに手をヒラヒラさせ追い払おうとしていた。
呆れたミニョは溜息を付き、布団の中で丸まったミナムに頬を膨らませながら見ていた。
諦めてテギョンの部屋をノックし、ドアから顔だけ出した。あまりにも早くミナムの部屋からミニョが戻ってきてテギョンは驚いていた。
「ミナムは何か言ってたか?」
「パラパラ捲って“問題なし”で終わりました」
ミニョが不満そうな顔で言うとテギョンが笑いを堪えミニョを呼んだ。
「俺が大丈夫だと言ったからだろう。安心して出せば良い」
ミニョは頷いて大事そうに契約書を抱えた。
「オッパ、ありがとうございました」
ミニョは背伸びをしてテギョンにキスをすると頭を下げ部屋を出て行き一階へ降りて行った。
リビングを通り過ぎ出ていこうとするとミニョはキッチンにいたシヌに呼び止められた。