お越しいただき有難うございます
一話だけですがアメ限のお話を書いたことで数名申請をして頂き有難うございました。
実際読んでアメ限でなくても良かったのではと思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか?。
どうだったのだろうかと皆さんの反応も気になるところですが相変わらずのんびりと進んでいます。
お付き合いください。
ではお話しに。
゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,。
二人の乗った車はミニョのマンションの近くまで来ていた。以前、マンションから少し離れた場所で下ろしてもらおうとしテギョンに怒られ時の事を思い出したミニョは今日は何も言わず黙ってテギョンの横顔を見つめていた。
マンションの玄関が見え降りる準備をしようとシードベルトに手を掛けたが車はそのままマンションの前を通りすぎ次の角を曲がった。
「オッパ、あの・・マンション通り過ぎてしまいましたけど」
テギョンの方を困惑気味に見るミニョの視線にも気がつかないふりをしグルリと回って駐車場専用のスロープを下って行った。入口で一旦止まるとゲートが開き広い駐車場内の指定された場所にテギョンは車を停めた。
「ここで待ってるから早く行って来い」
ポカンと口を開けテギョンを見つめるミニョに笑いを堪えながら言った。
「あの・・・この場所に車を停めていても大丈夫なんですか?」
不安そうな顔をしているミニョに早く行けと急かす。言われて降りたものの何度か車の中のテギョンを振り返りながらエレベーターホールに入っていった。
「ミナムから貰っておいて良かった」
車のダッシュボードから駐車場許可のカードを出しミニョが入って行った入口を眺めていた。ミニョが戻って来るまで多少時間が掛かるだろうとシートを倒し少し目を閉じてた。
トン、トン♪
車の窓を軽く叩く音がしてテギョンはユックリと起き上がりサングラスを外して窓の外を見るとミニョが立っていた。
「何だ、忘れ物か?」
「オッパ、あの・・・オッパの車は凄く目立ちますしここだと人の出入りもありますから・・・あの・・・お部屋の方で待って頂いた方が・・・」
人目に付くからと言うといつもテギョンの機嫌が悪くなるのでオドオドしながら小さな声で言った。
「俺が部屋に入っても大丈夫なのか?」
ミニョは頷くと運転席から少し離れテギョンが降りるのを待った。ミニョの態度が可笑しくて笑いを堪えながらミニョの後ろを付いていった。
ミニョが部屋の鍵を開け中に入りテギョンを招き入れようとすると笑いを堪えきれないテギョンはミニョを抱き締めた。
「また俺が怒ると思っていたのか?」
心を読まれていたとミニョはテギョンの胸の中で体を固くした。
「もう、怒らないなら直ぐに言って下さい。物凄く緊張してたんですから」
頬を膨らましテギョンを睨んでいた。着替えるから離して欲しいとミニョの言われ渋々腕の中から離しソファーに座って忙しく部屋を行き来するミニョを眺めていた。
「いつもオッパが飲んでらっしゃるお水を用意していないので今日はコーヒーで我慢して頂いても良いですか?。次はちゃんと用意しておきますから」
コーヒーメーカーを出しテギョンの分だけ落とし始めカップを出そうと棚の扉を開けようとしていた。
「自分でやるから早く着替えてこい。時間がなくなるぞ」
申し訳なさそうにカップの入っている棚の扉を指差し小走りにベッドルームに入っていった。
棚の扉を開けると使い勝手の良さそうな食器がキチンと並べれていた。使うカップを一つだしテーブルに置いて部屋全体を眺めていた。
ミニョが使うことを考え、ミナムが一生懸命用意したのかと思うと目に見えない二人の絆を感じていた。
「ミナムに心配かけないようにしないとな・・・」
自然と口から出た言葉にテギョン自分自身に驚きフッと笑った。
コーヒーの香りが部屋中に広がり始めテギョンは落としたてのコーヒーをカップに入れソファーに座ってミニョの着替えが終わるのを待っていた。
暫くすると昨日とは違って髪を一つに纏め、薄いピンクのシフォン生地のシャツに白のスカートに着替え胸にはテギョンから貰った星のペンダントを付けていた。
昨日とはまた違うミニョを見た瞬間テギョンはドキッとして飲んでいたコーヒーが蒸せてしまい恥ずかしくて顔を背けた。
「オッパ、大丈夫ですか?」
慌ててテギョンの背中を擦るミニョを手で止め、そろそろ出掛けようとソファーを立った。
テギョンの使ったカップを片付けミニョは玄関で待つテギョンの所に向かった。
「オッパどうかしました?」
ミニョが行こうとしても玄関から出ないテギョンを首を傾げながら不思議そう顔をして見上げた。
「コ・ミニョ、“行ってきます”は?」
「えっ、ここでオッパに言うんですか?。車で送って下さるんですよね。着いた時じゃなくて今ですか?」
テギョンの言った意味がミニョには通じていないとテギョンは自分の頬を指さしニヤリと笑った。
「・・・」
やっと言ってる意味がわかったミニョは頬を赤くしながら下を向いた。
「お前がいつも言うだろ?。外では誰が見てるかわからないからって。だったらここで挨拶しておけば良いだろ」
もう一度自分の頬を指差しキスをするようにミニョを見る。
「早くしろ。時間がないぞ」
急かされ仕方ないとミニョは自分の手をテギョンの肩に乗せ背伸びをしながらテギョンの頬に軽くキスをした。
満足そうな顔をしながらテギョンはドアを開け二人は駐車場へと向かいミニョの働く孤児院に向かっていた。
「コ・ミニョ、帰りも迎えに行ってやるから電話しろ」
「オッパ、私は一人で帰れますから大丈夫です。それにお仕事ありますよね」
忙しいテギョンに来てもらうのは申し訳ないと一生懸命断ろうとする。
「心配だから・・・。そのお前の体が・・・」
言いづらそうにしているテギョンを見てミニョは思い出して真っ赤な顔をしていた。
返事をしようとした時ミニョの携帯電話が鳴り、ワン・コーディからだとテギョンに言って電話に出た。
電話で話すミニョの言葉とミニョの表情から昨日の撮影の件だと直ぐに気がついた。
「何だって?」
運転しながらミニョの方をチラリと見るとミニョが溜息をついていた。
「早めに監督に電話をして欲しいと」
困ったような顔をしているミニョに今すぐ電話をするように言うとミニョは昨日貰った名刺を出し監督に電話を掛けた。
「もしもし、昨日撮影でお世話になりましたコ・ミニョです。
今から仕事です。
はい、わかりました。では、夕方に伺います」
電話を切った後のミニョの表情が気になりテギョンは話の内容を聞いてきた。
「相談したいことがあるから事務所まできて欲しいと・・・。はぁ~憂鬱です」
一緒に行ければ少しでもミニョの気持ちが軽くなるのではとテギョンは思ったが偶然撮影で一緒になった二人としか思われていないので行くわけには行かない。
「どんな話かも聞いていないのか?」テギョンの問いにミニョは首を振るだけだった。
ミニョの働く孤児院に着いてもミニョは溜息をついていた。
「そんな顔をするな。悪い話ではないかもしれないぞ。とにかく終わったら電話しろ、わかったな」
暗い表情をしたままミニョは頷き車を降りてテギョンに手をふり孤児院に入っていった。