お越しいただきありがとうございます。

昨日、今日と涼しく(その前が35度位だったので)体も凄く楽に感じます。ほんとに暑かったですよね。止まると汗がドッと出てきて相変わらず気が付けばノーメイクも当たり前。化粧直しも忘れて仕事をするのも平気になっています。
この涼しさもいつまでなのか?。また暑くなるかと思うと気が重いです。
皆さん体調を崩さないようにして下さいね。

ではお話に。



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「おい、いつまで話してるんだ早く行くぞ」
イライラしながら待っているテギョンをミニョとジェルミが顔を見合わせクスクスと笑った。

「ジェルミ、今日は本当に楽しかったです。ありがとうございました。また今度一緒に・・・」

「ん?・・・。また今度は何の約束をするつもりだ?」
安易に約束をしてテギョンに不機嫌な顔をされると思ったミニョは言葉につまり何と返事をしようか考えた。

「えっと、えっと・・・また一緒にご飯を作りましょう。ジェルミの好きな物とシヌヒョンやオッパ達の希望も聞いて」

外に出掛ける事はテギョンが次は許してくれないと思ったので合宿所でなら周りを気にすることなくテギョンもいるから許してくれるだろうと思った。

「うん、うん。ミニョの為ならいつでも早起きして鍵を開けるよ。今度はジョリーの散歩も一緒に行けたら良いなぁ」

「私の姿で一緒に散歩に行ったらジェルミに迷惑を掛けてしまいます。変に誤解されるとファンの方を悲しませてしまいますよ」

「俺はミニョとだったら平気だよ。それともまたミナムの格好で行く?」

「お前たち、いい加減にしろ。コ・ミニョ先に行ってるぞ」
いつまで経っても話が終わらない2人にテギョン呆れてさっさと駐車場に向かった。

「ジェルミ、また来ますね」
先に行ってしまったテギョンを追いかけようとミニョはジェルミに頭を下げ駐車場に向かった。駐車場ではテギョンが車に寄りかかりミニョが来るのを待っていた。やっとテギョンに追いついたと肩で息をしながらミニョはテギョンに微笑むと車の中に入ろうとしていた。

「ミニョ~、これ持って帰って。この前テレビに出た時のDVDだよ。見逃した所があったんでしょ。バッチリ入っているし他にも入れておいたから帰ったら見てね」
ジェルミはDVDを見せ袋に入れるとミニョに手渡した。ミニョは嬉しそうに袋を受け取り席に座るとテギョンも運転席に乗り込みエンジンをかけた。

「ジェルミ、帰ったら直ぐ見ますね。ありがとうございます」
助手席の窓を開けてお礼を言うと今度はジェルミがテギョンに向かって声を掛けた。

「あっ、テギョンヒョン今日の門限9時だから、遅れないでよ」
テギョンはジェルミを睨み口を尖らせ横を向くとミニョはクスクス笑ってジェルミを見た。

「ジェルミ、心配しないで下さい。私が責任持って門限を破らないように帰しますから」
ミニョの言葉にテギョンは眉間に皺を寄せ、一睨みするとミニョのマンションに向かって車を走らせた。

「全く、お前はどっちの味方なんだ?。俺は仕事を早く終わらせてお前と一緒に過ごそうと思ったのに・・・」

小さな声で呟きミニョを見るとテギョンの言葉は聞こえていないようでジェルミと一緒に撮った写真を見て思い出し笑いをしていた。マンションの駐車場に着き車が停まった事も気付かなかった。テギョンに助手席のドアを開けて貰い外の様子を見て初めてマンションに着いたと気が付いた。

「いつまで座ってるんだ。いい加減に降りろ」
ミニョは見ていた写真をDVDの入った袋に入れ慌てて外に出た。

「すみません」
助手席のドアを閉めるとテギョンは運転席に座り再びエンジンを掛けた。テギョンがどうして車のエンジンを掛けたのか分からないと首を傾げ運転席に回りテギョンを見つめた。

「オッパ、もう帰るんですか?」

「お前がジェルミと約束したから帰るんだ」

前を向いたままサイドブレーキに手を掛け車を出そうとするとミニョは慌ててテギョンの腕を掴んだ。何も言わずミニョを見つめると段々涙で目が潤みテギョンの腕を掴む力が強くなってきた。

「はぁ~、何で泣くんだ」
溜息を付いたテギョンはエンジンを止め車の外に出てミニョの前に立った。

「もう少しオッパと一緒にいたいんです。ジェルミと約束しましたけどオッパがここで帰られるとは思っていなかったんです。駄目ですか?」

言葉が小さくなるのと同時にテギョンの腕を掴んでいたミニョの手が離れていった。

「泣くくらいなら最初からあんな約束するな」

ミニョの目から流れる涙を指で拭きながら言うとミニョはテギョン胸に体を預け何度も頷いた。

「こんな時に言うのもおかしいがお前がいつも“誰かに見られたら”は今日は無いんだな?」
笑いながら言うとミニョはハッとしてテギョンの顔を見上げたが自分からテギョンの手を取りマンションの中に入って行った。
部屋の鍵を開け中に入るとテギョンがミニョを抱きしめた。

「今日はどうして手を繋いだんだ?。いつもは人目に付きたくないと嫌がるのに」
部屋に上がってくるまで疑問に思っていた事を聞いてみた。

「車で送って貰ってジェルミの言った時間まで一緒に過ごせると当たり前のように思っていたんです。でもオッパが帰るとおっしゃった時オッパから突き放された気がして寂しくなったんです。誰かに見られたらと思いましたがそれより今はオッパと離れたくなかったんです」

「時にはジェルミも役に立つ事があるんだな」
笑いながら言うとミニョは頬を膨らましテギョンを睨んだ。

「もう、私の気持ちも知らないで・・・」テギョンから離れるとスタスタと部屋の中に入っていった。

「オッパ、何か飲みますか?」
直ぐにいつものミニョに戻ったようで冷蔵庫の扉を開けながら聞いてきた。

「水があれば」
水のボトルをテギョンに渡し自分も飲もうとジュースのプルタブを開けようとして中からジュースが溢れミニョの髪や顔、着ていた服まで濡れてしまった。恥ずかしそうに下を向きテギョンを見ると呆れたように首を左右に振った。バツが悪そうな顔をしてバスルームにタオルを取りに行き濡れた所を拭いていた。

「気持ち悪いだろ?。お前は時間掛からないだろうからシャワー浴びて来れば良いだろう」
ミニョの顔を見てテギョンは笑いが止まらなかった。

「直ぐに出てきます」
着替えを持ってバスルームに入って行った。ミニョがシャワーを浴びている間、ジェルミがミニョに渡した袋の中から写真を取り出し見ていた。
合宿所のピアノ室で見ていない写真も何枚かありテギョンの眉間に皺が寄ってきた。

「ジェルミの奴・・・」
合宿所で見たのは普通に正面を向いたものやポーズを取りながら撮った写真だったか今見ているのは肩を組んで嬉しそうにしている二人の写真が何枚もあった。

「ミニョも楽しそうな顔をして・・・」
ミニョがシャワーから出てきそうだと思い写真を袋に戻し何事も無かった様な振りをしてソファーに座って待っていた。

「お待たせしてすみません。ジェルミから貰ったDVD見ても良いですか?」
部屋着に着替えシャワーを浴びてほんのり頬を赤くして出て来た。ジェルミから貰った袋の中からDVDを出そうとし中身を全部テーブルの上に置いて首を傾げた。

「あれ?。DVD1枚だけだったと思ったのに・・・、勘違いしていたみたい」
手にしたDVDをデッキにセットしリモコンでスイッチを入れようとした。テギョンの横に座るといきな肩を掴まれ目の前にあったジェルミと肩を組んでいる写真を見せられた。

「随分楽しそうだよな?」
唇の片側を上げニヤリと笑うとミニョの部屋着の肩を引っ張り首の根元に少し強く唇を付けるとミニョがテギョンの腕の中でアタフタとした。

「オッパ、何するんですか?」

「暫く俺の“印”を付けていなかったと思い出したんだ。ジェルミと会う前に目立つように付けておけばよかったな」
ミニョはテギョンの付けた“印”の場所を確認しようと急いでバスルームに入り、出てくる時には怒った顔をしていた。

「オッパ、こんな所だと着れる服が限られて困ります」

「そんなに長く残らないだろう?。なんだったらもっと目立つところに付けてやっても良いけど」
頬を膨らましてテギョンを睨むミニョの肩を抱き寄せDVDを見始めた。画面に映し出された映像を見始めるとミニョは怒っていた事もすっかり忘れ笑っていた。

「ジェルミはこの前テレビに出ていた時のだって言ってましたがこれは違いますよね。映ってるジェルミは今と違いますよね」

「デビューして間もない頃のだ。この頃まだそんなに売れてなくて色々な番組に出ていたからな」

2人で見ているのはデビュー当時バラエティ番組出ていた中からジェルミが出ていた物だけをテギョンが仕事前に事務所でダビングしてきた物だった。ミニョはジェルミがくれた物だと思って見ていた。

「あの頃、仕事も選べなかったし一番下のジェルミがやらされる事多くて・・・」
早朝寝ている所をリポーターに起こされ寝ぼけながらインタビューに応じている所や夜中一人で肝試しに行かされ怖がっている姿が映っていた。

「オッパは同じ事しなかったんですか?。あっ、オッパは眠り浅いですから誰かに入られたら気が付いて起きちゃいますね。何かで落ち込んだらこれを見て元気になりそうです」
ミニョは嬉しそうな顔をして笑っていた。もう一枚のDVDを見ようとするとテギョンはソファーから立ち上がり帰ろうとしていた。

「もう帰りますか?」

「仕方ないだろう?、今日は門限がある日だから・・・。俺が時間に遅れると約束したお前の立場もないだろう?。また来るから」
玄関でミニョを抱き締めキスをするとテギョンは合宿所に帰って行った。テギョンが居なくなると心にポッカリと穴が空いた様に寂しくなりソファーに座って溜息を付いた。

「もっと一緒にいたかったけど仕方ないですよね」
テギョンが付けて“印”にそっと触れると涙が出そうになるのを堪え明るく振舞おうとしていた。

「そうだ、オッパが帰られた事とジェルミにお礼の電話をしておこう」
携帯電話をバックから取り出しジェルミに掛けると直ぐに声が聞こえた。

「ミニョ?」

「ジェルミ、オッパはさっき帰られましたから。あと、DVDありがとうございました。一枚しか見てないけど凄く面白かったです。ジェルミもデビュー当時色々やらされてましたね。落ち込んだ時や悲しくなった時にはあれを見て元気になれそうです」

「ミニョ、最初から一枚しか渡してないよ。あれ見て元気になってくれると嬉しいけどデビュー当時のやつって何?。渡したのはこの前のだから見たのは違うやつなんじゃないの?」
ミニョがテギョンと一緒に見た番組の話をするとジェルミが驚いた。

「テギョンヒョンの仕業だぁ~。ミニョ電話切るね、もう直ぐヒョンが帰ってくる頃から文句言わなきゃ。また電話するね」
珍しく一方的にジェルミから電話を切られ不思議そうな顔をしてミニョは電話を眺めていた。

「何か変な事言ったかな?、今度会ったら聞いてみよう。もう一枚の方も見てみよう」
本当にジェルミがくれたDVDを見ようと入れ替え再生のボタンを押していた。



ミニョとの電話を切ったジェルミは急いで一階に下りテギョンが帰ってくるのを待っていた。暫くするとテギョンが帰ってきた。

「テギョンヒョン、ひどいよ。ミニョにデビュー当時の恥ずかしいやつ見せたでしょ?」

「恥ずかしい?。ミニョは凄~く喜んでいたぞ。落ち込んだ時には見るって言ってだぞ。お前にもそう言ってなかったか?」
ミニョはテギョンが帰って直ぐジェルミに電話をしてきたと気が付いたが普段と変わらない表情で答えた。

「確かに面白かったって言ってくれてたけど・・・。あの当時のは見られたく無かったのに・・・」

「ミニョが喜んでいたから良かったじゃないか。もっと元気が出そうなやつが他にもあったけどお前が困ると思って控えめなやつを選んでおいたから感謝しろ」
テギョンは階段を上り途中でジェルミの方を振り向いた。

「あと、俺に内緒で俺のをミニョに渡そうとするなよ。ミニョに渡せるお前の映像は俺の何倍もあったからな」

テギョンの後姿を見ながら結局テギョンには勝てないとジェルミは項垂れていた。