椅子の張り替え実例 | 東京の高級アンティーク家具店パンカーダのブログ

椅子の張り替え実例

 

パンカーダには東京都内のアンティーク家具屋には珍しく、店内に修復工房がございます。

 

店頭で販売する家具の修復はもちろんのこと、過去に当店が販売させて頂いた家具のメンテナンス、そしてお手持ちの家具のメンテナンスのご相談にも対応しております。

 

 

 

 

今回は実例をひとつご紹介いたしましょう。

 

10年以上前に当店でご購入いただいたマホガニーのサロンチェアの座面修復のご依頼をいただきました。

 

 

座面の中にコイルスプリングが入っており、スプリングのきいた座り心地が特徴の英国アンティークのサロンチェア。コイルスプリングは現代ではソファの内部構造に使われることが多く、チェアでは使われることが少ない、凝った仕様です。

 

 

底張りが剥がれ、バネが見えてしまっていました。座面の生地にも傷みがみられました。座面は全てやり変え、木の接合部も繋ぎなおした方がよい、という判断をいたしました。

 

 

 

一度座面は全て剥がし、木部のみとします。

緩んだ接合部を全てきちんと繋ぎ合わせ、ニスを塗り重ねます。

 

 

次に座面を作ります。

ウェービングテープとバネを合わせて組んでいきます。

 

 

 

クッション材を乗せて、下張りをします。

 

 

 

お選びいただいた椅子張り地を柄合わせしながら張り込みます。

最後にブレードを廻して完成。

 

 

 

工房の混み具合に寄りますが、2~3週間でお手元に届けることが出来ます。

 

見違えるように修復されたチェアをお納めし、お客様にはご満足していただけました。

有難うございました。

 

 

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今回の修復費用を参考までに表記しておきます。

 

椅子組み直し、ニス塗り重ね、座面張り替え(ばねタイプ)

1脚 30,000円(税別)

 

これにお選びいただく生地代、そして送料が加算されます。

 

生地は持ち込みでも対応させていただきます。

(椅子張り地としての強度を満たした生地である必要があります。)

ご自身で椅子を当店に持ち込み、出来上がり次第お引き取りいただける場合は、もちろん送料は必要ございません。

 

 

椅子の形状や座面の張り方が異なる場合は、金額も異なります。今回の金額はご参考までにお願いいたします。

 

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良い家具をきちんと手入れしながら、長く使う。

 

エコとかサスティナブルとか言われますが、昔は当たり前に出来ていたこと。

そんな当たり前だけど大切なことを、パンカーダは誠意をもって続けていきたいと思います。

 

 

修復のご相談、お問い合わせ、お待ちしております。

 

 

 

 

アンティークファニチャーパンカーダ

パンカーダ家具修復工房

 

東京都目黒区緑が丘2-5-13

TEL:03-5701-7380

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