ハンプティダンプティとは卵のこと?
ハンプティダンプティ/Humpty Dumpty , ご存知でしょうか?
有名なところでは「鏡の国のアリス」(1872年)に登場するキャラクターとしてかもしれませんが、存在はもっと古くからありました。
Humpty Dumpty and Alice. From Through the Looking-Glass.
Illustration by John Tenniel.
登場するのは英語の童謡、マザー・グース。
メロディは1870年、ジェイムズ・ウィリアム・エリオットが記録したものが広く知られています。
起源、創作者についてはわかっていません。
Humpty Dumpty sat on a wall,
Humpty Dumpty had a great fall.
All the king's horses and all the king's men
Couldn't put Humpty together again.
ハンプティ・ダンプティが塀に座った
ハンプティ・ダンプティが落っこちた
王様の馬と家来の全部がかかっても
ハンプティを元に戻せなかった
これは謎かけうたであり、最後に「ハンプティダンプティとは何でしょう?」とつく場合もあります。
一応の答えは「卵」。
ただ、絶対的に「ハンプティダンプティ=卵」というわけではなく、1877年のマザーグースの挿絵では、ハンプティダンプティは少年となっています。
An illustration from Walter Crane's, Mother Goose's Nursery Rhymes (1877)
マザーグースの常として様々な暗喩を含んでおり、「ハンプティ・ダンプティ」はヨーク朝最後の王リチャード三世を指しているという説、イングランド内戦時に使われた攻城兵器を指しているという説などもございます。
King Richard III/作者不明
先述の歌詞にしても、微妙に違うバージョンが18世紀から存在しており、「いつ誰が」」とともに、「どんな意味で」という謎も、長らく研究の対象となっているようです。
もともとは「ずんぐりむっくり」を指す言葉として使われていたという「ハンプティ・ダンプティ」。
そして、マザーグースの歌の内容から「非常に危なっかしい状態」あるいは「一度壊れると容易には元に戻らないもの」を指し示すための比喩として、現在でもしばしば用いられているようです。
イースター・エッグは「これから生まれ出る生命の象徴」としてのモチーフではありますが、一方で壊れやすく、一度壊れるともうもとには戻せない、という「ふたつとない貴重な物」としての意味もあるような気がいたします。
街中に沢山のハンプティ・ダンプティ達が溢れるイースターのお祭り。
Victorian Easter Greeting Card
それは、私たちの日々の暮らしが、実は脆くも壊れやすく大切なものに囲まれている・・・という暗喩なのかもしれません・・・?
Victorian Easter Greeting Card
by N




