1月の特別企画~The World of Looking Glass~
1月-January。
この語源をご存知でしょうか。
”January”はローマ神話の「ヤヌス/Janus」神に由来しています。
ヤヌス神は、出入り口と扉の守護神であり、前と後ろに反対向きの2つの顔を持つのが特徴の双面神でもあります。
終わりと始まりの境界に位置し、物事の内と外を同時に見ることができるため、物事の始まりの神として1月を司る神とされました。
Janus, Roman God and Keeper of the Gate of Heaven, 1798
双面神であるヤヌス神は、さながら鏡に映し出された像のようでもあります。
そんなことから、パンカーダ1月の特別企画は、ヤヌス神にちなみ、アンティークの鏡を特集いたします。
ガラス板の片面に銀をひいた鏡は、かなりな高級品でありました。
そもそもガラス自体大きなものをつくるのが難しかった時代。
ヴェルサイユ宮殿の鏡の間(1668年)が、当時としてはフランス王家の力をみせつけるような役割を果たしたように、富と権力の象徴でもありました。
そして、家具のパーツとして鏡は大きな役割を持ちます。
マホガニーやウォールナットを使用した高級家具に嵌め込まれた鏡は、手の込んだ面取りが施され、木が持ちえない輝きで家具の芸術性を大きく高める役割を担いました。
1月は、アンティークミラーの新着アイテムや、家具のパーツとして魅力をはなつ鏡をご紹介してゆきます。
ゆらめくガラスと銀の錆の向こう側。
アンティークの鏡には、独特の魔力というべき魅力が潜んでいます。
ヤヌス神が支配する1月に、そんな古い鏡を手に入れてみるのもまた一興ではないでしょうか・・・。
by N
【追記】
ご参考までに、「Looking Glass」とは、「鏡」の古い言葉です。まずガラスがあり、そこに加工をして「人が見る」為に鏡とした、というような意味合いから使われるようになったと思われます。「Mirror」は光を反射する物体としての意味合いが強く、「もの」が主体の言葉です。「Looking Glass」は、古風なため現在では詩的な表現としてしか使われず、一般的には「Mirror」が使われています。
ちなみに1871年発行の「鏡の国のアリス」の原題は「Through the Looking-Glass, and What Alice Found There」となっております。





