美しさを永遠に・オニキス
オニキスと言うと漆黒のものを連想する方が多いようですが、
他にもさまざまな色のものがあります。
もともとオニキスの語源はギリシア語の「Onyxis(爪)」で、
古くから魔除けの護符として使われてきました。
そのため、昔からアクセサリーとして加工されたものが多くあります。
ただ、このような美しい石は、やはりインテリアとしても
愛でたいと考えるのが、王侯貴族。
インドなどから遙か海を越えて集められた美しい石は
時計やキャンドルスタンドなどを手始めに
家具、主に天板として利用されました。
オニキスを使った家具の逸品を何点かご紹介しましょう。
英国王室の「ロイヤルトラストコレクション」より
「17世紀の日本の蒔絵パネル」をもとに黒檀とピューター、
ブロンズで形作られたキャビネットにオニキスの天板を乗せたもの。
1826年にパリでジョージ四世のためにフランソワ・ブノワが
購入したものの可能性が高いと言われています
英国ナショナルトラストコレクションより
Penrhyn Castle(ペンリン城)所有のローズウッドとオニキスのベッドサイドテーブル。
1811年頃のもの。
同じく英国ナショナルトラストコレクションより
Mompesson House(モンペッションハウス)所有の
キングウッドとオニキス、オルモルの小さなテーブル。
1800-1900年頃のもの。
このように、19世紀には多くのオニキスの家具が作られました。
共通点は、どれもが細工に凝った逸品であり、
上流階級の持ちものであった、ということ。
特にグリーンオニキスは女性の若さと美しさを
永遠に保ってくれる石ともいわれています。
パンカーダにも、グリーンオニキスの天板をもつ
小さなテーブル がございます。
是非お近くに置いて、その輝きを楽しみつつ、
太古からの歴史を感じてみてはいかがでしょうか。
by N