ヨーロッパの定番魔除けアイテム・ホースシュー
世界各国には様々な魔除けアイテムがありますが、
ヨーロッパの定番魔除けアイテムのひとつにホースシュー/馬の蹄鉄があります。
由来のひとつ、聖ダンスタン/St.Dunstanと悪魔の話をご紹介しましょう。
959年、カンタベリー大司教となった聖ダンスタンはもともと鍛冶屋でした。
ある夜、突然訪れた悪魔から、馬の蹄鉄を修理するよう頼まれた際、悪魔の足(鼻孔という説も有)に蹄鉄を打ち付け、痛がる悪魔に、扉にホースシュー/馬の蹄鉄が留められている家には絶対中に入らないという約束をさせた・・・という伝説。
そんなことから、ホースシューは魔を除け、
幸運をもたらすものとして信じられてきました。
上に向ければお金がたまり、下に向ければ災いを防ぐ、というホースシュー。
色々なアイテムに登場しますが、家具のフォルムやモチーフになることもあります。
例えばこちらは1880年代の「ホースシュー・パブチェア」。
背のトップレイルとアームレストがつながって、
上から見るとまるでホースシューのようなフォルムをしています。
パンカーダのサロンチェア
にも、バックスプラットにホースシューがみえます。
丸い小さなドットはきっと釘の穴をイメージしたのでしょう。
幸運をもたらすホースシュー。
貴方のおそばにぜひ置いてみてください。
by N