ジャコビアン様式とは?
ジャコビアン様式とは、イギリスバロックともいい、
前期と後期で分けることもあります。
1603年、ジェームズ六世がジェームズ一世としてイングランド王となり、
ピューリタン革命までをスチュアート期(1603-1625)と呼びます。
前期ジャコビアン様式は、ジェームズ一世のスチュアート期のスタイルで、
エリザベサン様式の影響を受けつつも、装飾に自由度が出て、
軽快な感じになります。
カーヴィングもローレリーフからモデリングへ、
H形、L形を組み合わせたパネルが使われるようになります。
後期ジャコビアンは、チャールズ二世様式とも呼ばれ、フランドル後期
ルネッサンス様式とフランスバロック様式の折衷様式のことです。
チャールズⅡ世時代は、王政復古期とも言われ、共和制に不満を持つ貴族たちによる
華美で享楽的なバロックが復活したスタイルです。
レッグやストレッチャー、アームなど、ターニング(挽き物)を
多用したモチーフが復活します。
フロントストレッチャーやスプラットにも王冠など豪華な彫刻が施されました。
また、オーク材が用いられていることが多く、バルヴォスフォームなど、
メロン形の脚部をもった装飾過多の重厚なデザインのものが多いようです。
モチーフ上での大きな変化は、ダブルカップ型(カップアンドカバー型ともいう)
から縦溝彫りへ、さらに今日良く知られるボビン型挽物として知られる
新しいモチーフへと変わっていきました。
重厚感のあるこちらのサイドボードは、粗面な彫り物の仕上げが風格を感じさせます。
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