『RADIO パンボンズ』第278回 ~はみだしライブレポート!
皆様、オハコンバンチハ♪
1週間を経て再登場のマツガサキアサミでっす。
前回は本番直前レポートをお届けさせて頂きましたが、今回は…そうです!もちろん!本番レポートーぉ!
ステージ脇からすべてを見届けさせて頂きましたワタクシの渾身のライブレポをお届けいたします。
連動企画として、文末にライブ終了直後のメンバーに一言ずつもらったRADIO パンボンズのご案内もあります。
併せてお楽しみ下さい。
さてさて。
『PBQB応援LIVE~応援ソングを一緒に大声で歌って涙活活性しよう~』と銘打った今回のズミショライブ。
ご来場の皆様、本当にありがとうございました!大いに涙活して頂けましたでしょうか?
アメリカンな雰囲気を意識して様々なディスプレイが施され、いつもとは装いを変えたパンジャーずみしょ。
受付ガールズはポニーテールにCoca-Colaや赤いナンバー入りのTシャツ姿、PBQBは揃いのロゴ入りTシャツにジーンズとジャケットといういでたちでお出迎えでした。
既に「PBQB」を取り入れて、自らのオリジナルTシャツを着て来て下さったお客様も!
イーマイナー西山(メインボーカル)
エイトビート知嶋(ボーカル&ドラム)
ファルセット中井(ギター&コーラス)
アダージョ藤谷(ドラム&コーラス)
フェルマータあんべ(キーボード&コーラス)
音楽にちなんだ名前のメンバー達。
PBQBとしてステージに立つのは3度目、単独ライブはこれが初めてです。
「まだキャラが定まらない(笑)」と最初のMCでは少し照れくさそうなイーマイナー西山でしたが、歌い始めると曲の世界に入り込み、ライブハウス仕様に暗めに落とされた照明、取り付けられたミラーボール、狭いハコの中で存在感のあるステージセット、その景色に全員がしっくり馴染んでいました。
コチラが当日のセットリスト♪
1.ファイティングポーズ
2.光を信じて
3.栄光の架橋(cover)
4.Beautiful(cover)
5.LIFE(cover)
6.スキスキロケンロー
7.誓う
8.君がいる(cover)
9.最初からあなたは偉い人
10.父さんの歌
11.人にやさしく(cover)
12.必ず
どの曲も、誰かのことをど真ん中で信じて愛して、自分のことも認めながら道を拓いてゆくことを歌っている、そんな曲ばかりです。
1曲目の『ファイティングポーズ』、入場時に渡された赤いバンダナをいきなりぶん回して、ライブ開始!
オープニングではやはりどこか緊張の面持ち。
子供の晴れ舞台を見守る親の気分宜しく私もドキドキ……って、この律動は私の鼓動なの?どんどん早くなってゆく!!
……と錯覚していたら「ちょいちょーい!」と独走したドラムに待ったがかかりました。
笑いの起きたステージ上も客席側も一気に力が抜けて…いい仕事したぞ!エイトビート知嶋!
MCをはさみつつカバー曲が続きます。
イーマイナー西山とエイトビート知嶋がそれぞれボーカルを取ったり、ツインボーカルになったり、メンズだけの演奏になったり、アダージョ藤谷もドラムとコーラスを行ったり来たり。
フェルマータあんべも時にピアニカあんべとなり、曲ごとに変わるステージ編成で飽きさせません。
客席側も、掛け声があったり、小刻みに首を振ってリズムを取ったり、もちろん一緒にも歌って、思い思いのノリで聴いて下さっている様子。
『誓う』ではペンライトも登場しました。
誰かが手拍子をするとすぐに全体に広がり、最初から決まっていたかのように拍子の取り方も揃って、なんと言うのでしょうか…前のめりに楽しむぞ!という気持ちが伝わって来るのです。
それは客席からステージへの大きなエールでもありました。
8曲目の『君がいる』…この曲はパンジャーボンバーズにとって特別な曲です。
2011.10.23、大泉洋さんのワンマンショーにバックダンサーのお仕事で出演が叶った日。
そのステージで大泉洋さんが歌われて、初めて耳にした曲。
1000人の振るペンライトの灯が揺れていた、あの光景は絶対に忘れません。
そこに重なるそれぞれが自分を鼓舞して歩んできた道のりがあります。
けれど、歌詞の言葉に純粋に感動しながら想いを溢れさせて歌う西山の歌は、その記憶に縛られることなく一人歩きを始めて、堂々と彼女の歌として届けられるものになりました。
そしてその『大泉洋ワンマンショー』の直後にあった2島目公演『花小金井 BLUES EXPLOSION』で初めて舞台でギターを持ったのが、ファルセット中井。
当たり前の事として努力を続ける人で、その頃よりも圧倒的な進化を見せています。
ギターを引っ提げて奏でる姿がすっかり板につき、存在感が増しました。
コーラスとしても貴重な戦力。歌に厚みを加えるのに中井の声は必須です。
ギターを弾きながら歌う姿に安定感があって、その姿を見ると安心して音を楽しめるのは、きっと私だけではないはず。
努力の人ファルセット中井をしてステージの上で「すみませんでした!」と言わしめたのは、初参入のアダージョ藤谷。
バンドを組んでドラムを叩いていたという過去を持つものの、その栄光を知る者はおらず実力は未知数。
「どうせ昔の話だろ」と聞き流していたら、いやいやいや!昔とった杵柄はやっぱり杵柄でした。
今回一番客席を唸らせていたのは彼女です。「なんか違うよ、違う」という声続出。
右手と左手で別の事が出来ない私には、もはや神!
バンド時代には、スティックがよく腿に当たり、そうこうするうち毛が生えてきた!という武勇伝(?)があるそうで。
再び毛の生える日を目指してPBQBを牽引して下さいっ!
そして藤谷と同じくドラムポジションに座すエイトビート知嶋、その働きぶりは冒頭に記しましたが。
知嶋はメインボーカルとしても活躍しています。
特に今回のステージでお披露目となった新曲『父さんの歌』、これは母への歌である『最初からあなたは偉い人』の対をなす歌となりましたが、もうねー、これがねー、ズルいわ!涙が止まらず鼻がジュルジュルになってしまいます。
優しい顔で歌うんです。こっちが切なくなるような声なんです。
知嶋の凄いところは、写真を撮るとほぼ間違いなくサマになっているところ。
褒めるところばっかりで悔しいので、インタビューでつい意地悪を言ってしまいました。
図らずもメンバー紹介となりましたが、さてさてしんがりに控えしは。
この人抜きには何もかもがあり得ません。
曲を書き詞を紡ぎ全てをプロデュースし、更にはデザインの他印刷業務まで一手に引き受けこなしてしまう、誰よりも働き者フェルマータあんべ!
当日配布された全ての曲の歌詞の載ったリーフレットは彼のお手製です。
「指示があるまで開かないで下さい」と、試験問題か!と突っ込みたくなる渡し方をされまして、1曲ごとに「はい、次の頁めくって!」という西山の号令のもとに全員が一斉に紙を繰る様は、まるで授業のようでもあり面白かったです。
そういう意味でも斬新なライブでした。
今回私が一番印象に残ったのは6曲目に歌われた『スキスキロケンロー』。
ぱんじゃいるどから生まれた曲なので、公演の時はお子様たちに楽しんでもらえることを一番に考えます。
だから公演の時は、とにかく明るく楽しく元気よく!皆で歌って踊ります。
もちろんそれも面白くて好きなのですが。でも今回初めて…というか気が付きました。
そうか、これはロックンロールなんだって。
"ロケンロー"とついているから当たり前、何を今更…なんですが。
でも今回ツインボーカルでそれぞれの味を出しながら歌われているのを見て、生でバンド演奏されるところを聴いて、「なんてカッコいいんだ!」と痺れてしまったのです。
あんべ楽曲の魅力に改めて気付かされた一曲でした。
さて。大変長くなりました。
ここまでおつきあい下さいまして、本当にありがとうございます。
でもあともう一人。どうしてもご紹介しなければならない方がいます。
沢山のあともう一人、6人目のバンドメンバー。
それは「「あなた」です。
いつも温かい目で見守って、もの凄い笑顔をパワーを届けて下さるパンジャニオンの皆様、そのお一人お一人が大切なメンバーです。
ステージで西山も申しておりました。
応援するつもりが、こっちがそれ以上のパワーで応援されてしまっていると。
本当にそう感じました。
今回のステージを一言で言い表すと。
「美しかった」です。
好きだよ!という想いを送れば、倍返し以上で好きだよ!と返って来る。
応援を送り合っているメンバーとパンジャニオンの間に生まれている磁力のようなものを強く感じて、その瞬間にそこにあるもの、音も光も笑顔も、涙でグショグショの顔、汗で額に張り付いた髪、舞い上がってキラキラ見える塵さえ、なにもかも。
もう全部全部。「……美しいなぁ」って。
そう思いました。
温かいアンコールと最高のノリをありがとうございました。
そのメンバーでしか、その空間でしか生まれないONE NIGHT DREAM.(昼間だったけど)
楽しい時間を共有できたこと、心より御礼申し上げます。
沢山の方が歌詞カードも見ずに『必ず』を歌って下さっていて嬉しかったです。
またお逢いしましょう!
今度は涼しい時期に…ね(●^o^●)
最後にライブ直後のインタビューをどうぞ!(【RADIO パンボンズ】第278回)
YOUTUBE版
https://www.youtube.com/watch?v=XT4Xwm8XP5w