『花小金井BLUES EXPLOSION』大きな大きな悩み-
諒です
今年の 3月4月頃-
暫くは旗揚げ公演に集中しようと 『花小金井BLUES EXPLOSION』は一旦放置
『陽の訪れのように』が皆様のお力添えの御蔭で無事に終わり
再び2島目の台本を描き進めなければと読み直したところ…
これまで描いていた部分も一から書き直さなければならないことに気付きました
2島目の物語りは前回『パンボンズなう』に書いたように「奇跡的な年月日の一致」もあり
「今日の夜、何処かの街角で起こっているかも知れないお話」を描きたかったので
「今」を描かなくてはいけない
私が14年前から少しずつ描き進めていた台本には
主役の大学生 長谷川純平は 仙台出身と描いてありました
自分でもびっくりしました
もう12年前のことになりますが
私は十ヶ月だけ仙台市民だったことがあります
歩いて10分位でフェリー乗り場に行ける 海の側の仙台市宮城野区出花に住んでいました
本当に綺麗な街 杜の都仙台
私をいつも見送り 迎えてくれた 空港や 新幹線のホーム
今まで食べた中で一番と言える 本当に美味しくて 幸せな気持ちにさせてくれた 石巻漁港の食堂の魚定食
慣れない土地で初めて話し相手になってくれた アルバイト先のお父さん
いつも私の事を心配してくれて毎日特盛の牛たんと冷麺を食べさせてくれた 焼肉屋のお父さん
とても優しく良くしてくれた バイト仲間の皆さん
本当に 本当に 大好きな街で
主役の長谷川純平は 仙台出身にしよう と描いていたのでした―――
また
寒い冬は…外でみんなで熱いお茶を飲んで ホッとしたいなぁと思い
工事現場のすぐ側に住んでいるおじさん遠山末吉がお茶を持って来てくれる話を描いた
そのお茶は静岡のお茶と描いてありました―――
ただ
仙台を別の土地名にすればいいことか
お茶を静岡以外のお茶にすればいいことか
そうすればよかっただけの事かも知れないけれど 凄く悩んだけれど
逃げずに 描かなくてはいけない―― と そう思いました
また神様に「描きなさい」と言われているのだと思いました
震災に関する事を描くには―
またそれを多くの方々の前で発言するからには
無知、憶測等で描くことは絶対に許されない
見るものを見
聞くことを聞き
ほんの少しだけでもやれることをし
誠心誠意 一文字一文字想いを込めて 書き直して行きました
でも私一人の気持ちや行動なんかでは全く足りません
それで――
私よりもっと
震災を身近に感じ
被災された方々の事をずっと考え
いち早く活動して来た東京の俳優
小川輝晃さんに演出をお願いしようと思ったのです
私の想いに小川さんの想いや考えが沢山加わって
(「西山諒の脚本は直球過ぎる。全て描かれ過ぎている。それと役それぞれの個性はもっと書き込んで上げた方がいい」という事で、かなり脚色して頂きました)
そして
『花小金井BLUES EXPLOSION』の脚本は完成しました
14年前
出会いの大切さ 人への感謝として描き始めた作品に
もっともっともっともっともっともっと
沢山の想い
沢山の人への想いが加わって
いよいよ
仲間たちの言葉・身体・心によって 伝えられる事になったのです―――――
つづく