Margin Call | きなこ と ぱなっち

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きなこ母と娘ぱなっちの楽しい毎日です。

マージン・コールとはー>

とにかく、世界は悪い奴らが動かしているんです。


でも、この映画は、先の悪い奴ら映画に比べて、
かなり同情の余地があるし、
ピリピリ感満点のサスペンスです。


同情の余地があるというのは、
悪い奴の中にも、きちんと道徳観を持って仕事をしている
ちょい悪い奴もいたということです。
彼らは、サラリーマンとして会社の為に働いているという忠誠心を貫いているだけであって、
自分の意思で悪いことをしているわけではないからです。
社会的には悪い奴に変わりはないのですけどね。

そのモラルと忠誠の間で苦悩するのが、
嫌な上司ナンバー1であった、ケビン・スペイシー。
この人は、やっぱりいい上司の方が似合っている。

キワモノ俳優のイメージの強いポール・ベタニー、
(わたしは、そういう意味で好きなんですが、この人)
初のまともな役。
ケビン・スペイシーの下につく中堅管理職です。

事の発端は、ザッカリー・クイント演じる新入社員(?)
の、金融アナリストっていうのかな、
リスクヘッジ・アナリストっていうのかな、
ま、とにかく、リストラされた上司から渡された情報により、
会社の保有する資産を分析してみたら、
とんでもないことが分かった。
これを、上司に報告して、
緊急役員会が開かれることになり。。。

悪い指示を出す悪い社長は、ジェレミー・アイアンズ。
ほんとに悪そう。

デミ・ムーア出てますが、
この人の会社での役割というのが、
いまいち理解できませんでした。
会社のトップであることだけは分かりましたが。

金融街にも、モラルを持って、
お金を動かすこと、お金を増やすことが好きで、
仕事をしている人もいるのかなーー。

ザッカリー・クイントだったかな、が、
長い役員会議の翌朝(悪い決断を実行する日)、
「これが終わったら、わたしもリストラされるんですか?」
と、泣く姿が印象的でした。
憧れて手に入れた好きな仕事を辞めねばならないことが、悔しかったのです。

金融のからくりの分からない人にも、
金融関係にアレルギーのある人にも、
お薦めの映画です。


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