上条当麻身長:168cm[1]
年齢:15歳[2]
国籍: 日本
出身地:神奈川県[3]
家族構成:父 - 上条刀夜、母 - 上条詩菜
サイド:科学サイド
所属:学園都市第7学区のとある高校 1年7組
職業:高校生
住居:第7学区 とある高校の男子学生寮
レベル:無能力者(レベル0)[4]
能力:「幻想殺し(イマジンブレイカー)」
人物 [編集]
学園都市に住む少年。どこにでもいるような平凡な高校生だが、その右手には生まれつき「幻想殺し」という力が宿っており、その性格や不幸体質によって様々な騒動や事件に遭遇し、解決に奔走する。後述のように「言葉」が上条の大きな特徴の一つで、戦闘中でも相手の言い分に反論する事が多々あり、それによってかつて敵だったキャラクターが態度を軟化させて仲間となったり共闘関係を結ぶことも少なくない。作中で多用される自身の能力名に似た台詞「その幻想をぶち殺す」はファンの間で決め台詞とされており、ゲーム版でも必殺技の掛け声となっている。
容姿 [編集]
ツンツンした短めの黒髪をしており、それ以外にはこれと言って特徴が無い平凡な容姿。この髪型は天然ではなく整髪料を使っているらしいが、それほど身なりに気を使ってはいない[5]。体格は中肉中背だがやや筋肉質。服装は基本的に学生服で、夏は半袖の制服の下にオレンジ色のTシャツを着ており、冬は詰襟の上着のボタンを開け下に赤系のシャツを着こんでいる。
性格 [編集]
基本は面倒臭がりかつ無気力で飄々とした性格であり、面倒だと思った事からは全身全霊を以て逃げようとする。その一方で心根は熱く、困ってる人を見れば老若男女・親交の有無・自身の危険一切不問で助けに行く性格で、たとえ敵でも動機を察すれば説得すら試みる程。エイワスはこれを3種類のヒーローの1つ「誰に教えられなくても、自身の内から湧く感情に従って真っ直ぐに進もうとする者」とし、そこに善悪の判断は無いとしている。ただし、その優しさゆえ、非情になりきれない面があるため、土御門やステイルから窘められることもある。記憶を失う以前は、自らを「偽善使い(フォックスワード)」と称して自嘲し、自分の無力さを卑下するなど比較的消極的な面も多かった。
不幸体質 [編集]
「不幸だ」が口癖で大小様々なトラブルに巻き込まれる自他共に認める不幸体質。非常に運が悪く、高い頻度で揉め事や厄介事に巻き込まれたり、コントの如くピンポイントで不運な事態に見舞われたりなど日常茶飯事。福引きでも当然ことごとく外れクジ。後述のように「幻想殺し」が主な原因であるが、単なるドジも少なくない。幼少期にはかなり深刻で、陰湿ないじめに遭い大人達からも疫病神と忌避され、命に関わるような出来事や見世物扱いされる事もあった。それを危惧した父・刀夜により、「迷信を信じない科学の街」である学園都市に送られた。現在でも不幸ではあるが、むしろ不幸の避雷針として級友達から重宝されたり、「不幸だからこそ、事件に巻き込まれてそこで苦しむ人を助ける機会に恵まれる」として誇ってすらいる。
その不幸の反面、女性絡みのトラブルでは最終的にラブコメチックで良さ気な雰囲気を構築してしたり、女性の入浴や着替え・パンチラなどに遭遇したりといった強運(通称「カミジョー属性」)を発揮する。しかし、本人は恋愛沙汰に疎いためこれも「毎度の不幸」の一つという認識しかなく、「出会いが欲しい」等無自覚な言動で周囲の反感を買う事も多い。また、デリカシーにも乏しく女性へのフォローがたびたび裏目に出る。好みのタイプは寮の管理人のお姉さん(代理でも可)。
生活 [編集]
小学校入学の頃から学園都市に住み、インデックスと出会うまではずっと学生寮で一人暮らしだった。そのためか料理の腕も上々で家庭的な面がある。レベル0なので金額は低いが学園都市から生活費が支給されており生活には困らない筈だが、インデックス及び飼い猫のスフィンクスの食費や事件の度にかかる入院費などが確実に上条の家計を圧迫している模様。
知能 [編集]
比較的低レベルの高校に通っているが、その学校でさえ赤点・補習の常連になるほど成績が悪い落ちこぼれ[6]。また外国語が全く話せず、携帯のアプリで日常英会話の勉強をした事もあるが、効果は薄い。しかし頭自体は悪い訳ではなく、咄嗟の判断力や理解力には優れている。なお、漫画やゲームなどのサブカルチャー系の知識はそれなりにある。
科学サイドの住人なので魔術に関しては全くの無知な為、インデックスや土御門ら仲間の魔術師にその都度解説してもらう事が多い。だが物語が進み多くの魔術師達と戦うにつれて、素人なりにも徐々に知識が増え魔術師への戦い方にも慣れるようになっていく。
戦闘 [編集]
基本的には普通の高校生だが、前述の不幸体質などで武装したスキルアウトや能力者の不良の喧嘩に頻繁に巻き込まれるため、ある程度は喧嘩慣れしており体力もそれなりにある。本人曰く「1対1なら勝てて、1対2なら危うく、1対3なら迷わず逃げる程度の腕」。ただし、作中で戦う相手は自分の魔術や超能力にかまけた基礎身体能力が低い者が多いためか、上条でも倒せる事が多い(逆に言うと、体術も備えた魔術師や身体能力が高い聖人には相性が悪い)。さらに、一方通行の考察によれば、能力から派生する余波を察知・判断して防御や回避を合わせたり相手の隙を見い出す「前兆の感知」という技能を無意識に備えているという。ただそれでも毎回ギリギリの辛勝で重傷も負うため、事件を片付けるたびに冥土帰しの世話になるのがお約束となっている(第11巻では病院に「ふりだし」というルビが振られた)。
人間関係 [編集]
インデックスには出会った時から何となく惹かれ、その後彼女を助けたい一心で戦い奔走する。また記憶喪失後に初めて会った知り合いでもあり、以降は事情が分からぬまま成り行きで同居する事となる。恋愛感情か否かは不明だが彼女をとても大切に想っており、彼女に対する執着や独占欲を見せる素振りもある。彼女から向けられる多大な信頼を心地よく思う反面、記憶を失っている上条は「この信頼は記憶を失う前の自分に向けられたもの」「彼女が求めているのは以前の自分」と考えている節があり、特に初期にはそれについて悩む描写も度々見られた。インデックスは魔術に関する力強いサポート役だが、彼女を危険な目に合わせたくないとの思いから上条は基本的に彼女を事件から遠ざけたり誤魔化したりしている。普段の生活では世話のかかる家族のように接する事が多く、甘やかしがち。また、彼女の食欲にはほとほと困窮している。
美琴とは本編開始より約1ヶ月前に出会い、以降会う度に喧嘩を挑まれる。記憶喪失後は「妹達」の件を知り彼女達を助けようと命がけで戦った事で美琴や御坂妹らから好意を抱かれる。だが鈍感であるため、照れ隠しやアプローチに全く気付かず意識もしていないが、信頼できる大事な仲間だと感じている。また、エツァリの件では彼に「美琴と美琴の周りの世界を守る」と約束している。
クラスメイトとは良好な関係であるものの、前述の不幸の避雷針やカミジョー属性などから茶化されたり愉快げな扱いを受ける事もしばしば。土御門や青髪ピアスとは親友で、周囲からはまとめて「クラスの三バカ(デルタフォース)」として認知されている。同じく級友の姫神とはかつて命を救った事もあって好意を抱かれ、吹寄とは日頃の行いや態度などを度々咎められ邪険に扱われつつも友人として親しくしている。また、担任の小萌には科学の豊富な知識に関して非常に頼りにしており、教師としても信頼している。
魔術サイド、特にイギリス清教の人間には関わりのある人間や仲間が多く、ステイルとはインデックスとの過去や誓いから口ではいがみ合いながらも共に認め合っており、他にも土御門や神裂、天草式やオルソラ、かつて敵対していたシェリーやアニェーゼ部隊やオリアナなど、多くの仲間達と共闘し多大な信頼を寄せている。
作中での行動 [編集]
7月20日の夏休み初日、自宅のベランダに引っ掛かっていたインデックスと出会い、彼女をきっかけに魔術の存在を知り、「必要悪の教会」の魔術師ステイル・神裂と彼女の処遇を巡る戦いを繰り広げ、インデックスの記憶消去の元凶であった「首輪」を破壊する。それ以降、彼女の同居人兼管理人、そして「首輪」の代わりとなる足枷の役目としてイギリス清教に協力している事や、自身の何らかの計画に利用しようとしているアレイスターの策略等から魔術サイドや学園都市の事件にもたびたび関わっていくようになる。
その後、三沢塾の事件では「原石」の少女・姫神秋沙を救いだし、学園都市内で密かに行われていた御坂美琴のクローン「妹達」を利用した「絶対能力者進化実験」を阻止するため、学園都市最強の能力者・一方通行に戦いを挑み激闘の末撃破する。両親やインデックスと海に出かけた際には父・刀夜が自分に買ってきたおみやげが原因で偶然発動した大魔術「御使堕し」の解決に奔走、8月31日には夏休みの宿題に追われる中で、アステカの魔術師エツァリ(海原光貴)やインデックスの魔道書を狙った闇咲逢魔と交戦し、9月1日の新学期初日には学園都市に侵入し、風斬やインデックスを狙ったシェリーと交戦した。
さらに、法の書事件では、ローマ正教から逃亡したシスター・オルソラを救出するため、単身で約250人のアニェーゼ部隊の元に乗り込み、インデックスらと協力してオルソラを救出する。大覇星祭では「使徒十字」を使った学園都市侵攻を土御門やステイルと共に阻止し、イタリア・キオッジアでは「アドリア海の女王」の発動を阻止する。しかし、これらローマ正教が起こした事件を幾度も阻止した事で「神の右席」から目を付けられてしまい、ローマ正教から抹殺指令が下される。9月30日に前方のヴェントから襲撃されるも、何とか撃退する。
10月3日には、学園都市上層部の命令でスキルアウトから命を狙われた美琴の母親・御坂美鈴を守るべく奮闘し、リーダー(当時)の浜面仕上を撃破する。その後に世界各地で発生した科学サイドへの抗議デモを阻止するため、土御門や五和と共にフランスのアビニョンに乗り込み、左方のテッラを撃破する。その後、学園都市で平穏な生活を送っていたが、後方のアックアに強襲され、意識不明の重症を負うも、自分の為に戦い続ける仲間達のことを思い、意識が朦朧とした状態ながらも戦場に復帰し、神裂や天草式と共闘しアックアを撃破する。
イギリスでのクーデター終結後、「神の右席」最後の一人右方のフィアンマが自身の計画の為に「自動書記」の遠隔制御霊装を奪った影響で意識を失ったインデックスを救うため、第三次世界大戦が勃発したロシアへと向かい、エリザリーナ独立国同盟では為す術なく圧倒されるも、「ベツレヘムの星」内での戦いでフィアンマを倒し遠隔制御霊装を破壊した後、暴走するミーシャを止める為に「ベツレヘムの星」ごと特攻して世界の崩壊を食い止め、行方不明となってしまうが、ロシアに潜伏していた魔術結社「明け色の陽射し」に救出され、学園都市に帰還する。
記憶喪失 [編集]
インデックスを「首輪」から解放した際、彼女の「竜王の殺息」によって脳を負傷し記憶喪失になる[7]が、彼女を心配させたくないという思いから彼女や周囲には隠している[8]。記憶を失った以降は「上条当麻」であるよう心掛け、またそれを誇りと感じている。それ故に、記憶喪失の事実やインデックスの存在は上条の根幹を成しており、それらに関する事になると大きく動揺する事もある。記憶喪失を知るのは本人と冥土帰しのみだったが、アビニョンの一件で「幻想殺し」について何か知っていたテッラに見抜かれ、偶然その会話を携帯電話で聞いていた美琴にも知られてしまう。
その後、第三次世界大戦で理由は不明だがこの事実を知っていたフィアンマに、「なぜ、あの女(インデックス)の前で白々しい演技を続けている」「その嘘が救いか否かはあの女にしかジャッジを下せない」と問い詰められ苦悩する。その末に、結局はインデックスの為ではなく彼女が離れるのを怖れていた自分の為に隠していたと気付き、崩落直前の「ベツレヘムの星」で記憶喪失の事実をインデックスに打ち明け、必ず帰って謝ると約束した。
能力 [編集]
能力は「幻想殺し(イマジンブレイカー)」。
右手で触れた異能の力を打ち消す能力。それが異能の力であれば、超能力・魔術問わず打ち消すことができる。また、「歩く教会」のような霊装や、「ゴーレム」のように異能の力によってコントロールされている物など、実在する物体については、それ自体を崩壊させたり、コントロールを強制的に解いてしまう。効果範囲は基本的に右手首より先であるが、「御使堕し」やヴェントの「天罰術式」のような不特定多数・広範囲に渡るような異能の力、あるいはテレポートやテレパシーなど対象を「上条当麻」として右手を含んでしまう異能の力も無意識の内に無効化する。基本的に触った瞬間に打ち消すが、強力な異能に対しては打ち消すまでに時間がかかる(ただしこれを逆手にとって、対象を掴んだり反らすこともできる)。
基本的に無効化時の見た目に大きな変化はないが、触れた時に物が壊れるような音が鳴る場合もある。アニメ版では全ての無効化時に関して甲高い効果音が挿入され、またアニメ2期からは打ち消す瞬間に色が反転するエフェクトが加えられている。
弱点 [編集]
一方で弱点として、効果範囲の狭さと異能の力しか打ち消せないことが挙げられる。つまり、右手で触れない限り無効化できず、銃器など異能でない攻撃に対しては効果がない。あるいは、きっかけは異能の力であっても、既に異能の力とは無関係な物体は打ち消せない(例えば能力による爆風で飛んできたコンクリート片など)。また、ステイルの「魔女狩りの王」のような核を破壊しない限り無限に再生するタイプとも相性が悪い。さらに、無効化は自分の意思とは無関係に働く為、回復魔術などの有益な異能でも容赦なく打ち消してしまう。なお、インデックスは運命の赤い糸や神の加護なども打ち消している(だから不幸体質である)と推測している。
正体 [編集]
「幻想殺し」には謎が多く、天然の能力であるが「原石」でもなく、科学や魔術では説明が付かない力とされている[9]。だが、アレイスターは正体を知っているようで「幻想殺し」を外部から招き寄せたという発言をしており、自身の「計画」の重要な要素の1つとしている。フィアンマは「幻想殺し」を「神聖なる右手に備わった浄化作用の一種」とあくまで十字教的な視点で捉え、「神上」に至るために利用しようとしたが、アレイスターの言葉からそれ以上の存在である事がうかがえる。
フィアンマとの戦いで右腕を切断された際には、圧倒的な力を得たフィアンマが恐怖するほどの大きな力を持つ「幻想殺し」とは違う別の何かが出現しかけたが、上条自身の意思により阻まれ、代わりに失った右手が再生した。アレイスター曰く「幻想殺し」は単なる「異能の力を打ち消す右手」ではないらしく、「神浄」というキーワードを残している。また、1巻にて神裂から「神浄の討魔」という当て字で呼ばれており、「神上」や「神浄」は上条と何らかの関係がある事が示唆されているが、関連や詳細は不明[10]。
とある科学の超電磁砲 [編集]
外伝『とある科学の超電磁砲』でもサブキャラクターとして時折登場し、初期においては本編1巻での描写が美琴視点で描かれたり、1巻以前の美琴との邂逅や「虚空爆破(グラビトン)」事件で人知れず窮地を救うなど、本編を補完する場面や前日譚的な場面が多く見受けられる。本編3巻に当たる「絶対能力進化実験」編では、後半になるにつれて本編と同程度の頻度で登場し、対一方通行戦においては殆ど主人公に近い活躍を果たしている。
アニメ版では都市伝説の1つとして「幻想殺し」の存在が語られている。また、アニメ版第19話で登場した際には、記憶を失ったことを示唆する描写がある。
備考 [編集]
作者の鎌池によると、本作の構想段階でインデックスの次に出来たのが上条であり、「どんなタイプの主人公なら彼女を救えるか」というコンセプトで生み出したキャラクターだという。また、「魔術サイドという全くの別文明から来た少女を不思議そうに見る少年」という構図から、対比として科学サイドや学園都市の設定が誕生し、より読者視点に近づける為にメインターゲットと同年代である学生になったとのこと[11][12]。
能力の「幻想殺し」に関しては、「主人公には特殊さが必須」を前提としたもののあまりに強すぎると英雄になり過ぎてしまうため、見た目がしょぼく「特定の状況でないと効果が出せないけど、その力を放つと一発で逆転できる」という能力を探していた所で無効化能力を思いついたと語っている。また、電撃文庫の他作品などでも多く見られた学園アクションものを参考にして、「そういった主人公達と戦った時に、全ての力を打ち消せば逆転できる」として「電撃文庫最強の主人公」などと意図していた事もあったという[12]。
上条の最大の特徴は「言葉で戦う」事にあり、上条の「何でも打ち消す」能力には「相手の凝り固まった意見や思想を打ち消す」という意味を込めているという。鎌池によれば、相手の袋小路の背景やどうしても解決できない「グーとチョキしかないじゃんけん」の状況に対して上条が「グーの相手にパーを出して」勝ち、相手の袋小路を打ち破るという構造を想定してあるとのこと。敵側の条件を作り出す時には、それらの「越えられない壁を壊す」時に上条が相手を論破するロジックも同時に考え出していると語っている[12]。なお、ファンの間や一部雑誌では、相手への反論として長い口上を叫ぶ様子を指して俗に「説教」と呼ばれる事もある[13]。
鎌池曰く、上条はその能力同様どこまでも「相対的」なキャラクターであり、身近な出来事から世界の危機までどんな時も全力で挑むため、敵や事件の規模や性質に合わせて立ち位置や見え方が様々に変化する人物である[14]。また、自らの信念や主張ですら能動的でなく相手の言い分に呼応するように表出するといい、上条自身にも色々な側面が備わっていることから、作中では「上条の対極」とされるキャラクターが多く登場する[15]。その他に、「どんな場面であっても素人のまま構わず突き進む」姿勢が主人公として書きやすい、「書いてて一番楽しいキャラクター」とも語っている
土御門 元春(つちみかど もとはる)
声 - 勝杏里
上条の親友の高校1年生。イギリス清教「必要悪の教会」所属の魔術師。魔法名はFallere825(背中刺す刃)。都市の暗部組織「グループ」のリーダー的存在。
逆立たせた金髪にアロハシャツ、金色のネックレスにサングラスといった派手な風貌で長身の少年。普段は語尾に「 - だぜい」や「 - にゃー」などを付ける不思議な訛り口調で軽めの言動をとるが、真面目な場面では普通の口調になる。クラスメイトの上条とは同じ学生寮で部屋が隣同士の友人であり、部屋の本棚の半分がメイド関係の書物で埋め尽くされているメイドマニアであるなど、学校では上条たちとオタク談義などに花を咲かせており、級友からは、上条や青髪ピアスと共に「クラスの三バカ(デルタフォース)」の一角として認知されている。
裏の顔はイギリス清教や学園都市から依頼を受け持つだけでなく、他の様々な敵対及び同盟組織とも個々に繋がりがあると嘯く多角スパイであり、イギリス清教から上条への繋ぎ役も担当している。そのような立場上、上条の知人では魔術サイド、科学サイド両面に関わる数少ない人物で、直接関わらなかった事件のことも知っているらしく、科学・魔術の狭間で飛び回り、なんとか戦争を回避させ続けている功労者でもあり、作中でアレイスターの正体を知っている人物の1人でもある。また、目的を達成するためならば味方も欺き、自分の身を犠牲にすることも厭わないという信念を持っている。外見とは裏腹に、かなりの頭脳派で上条や「グループ」と行動する際は作戦立案を担当することが多い(しかし、学校ではなぜか上条同様よく補習を受けている)。後述の能力の影響で魔術は頻繁に使えないが、普段から体を鍛えているらしく、上条を軽く圧倒する体術を有する。さらに、自称「ウソツキ」と称するように相手を惑わす巧みな話術にも長けている。
学園都市には中学になってからやって来たらしく、それ以前はロンドンに住んでいたようで、いつ頃から「必要悪の教会」に在籍しているかは不明だが、少なくとも神裂よりは古株。一方で、信仰心はあまりなく、イギリス清教から貰った聖書は埃まみれとの事。
義妹の舞夏とはメイドに関する考え方では何かと反発されるが、頻繁に食事を作ってもらい、3日に1度は肩を揉んでもらうなど兄妹仲は良好のようで、手を出しているのかという質問に声を詰まらせるなどかなり危険な関係である可能性があるほど溺愛している。ただし、多角スパイとしての活動も魔術のことを知らずに学園都市で普通に生活している舞夏を守るためであると述べ、他の全てを裏切っても彼女だけは絶対に裏切らないと決意している。
最高峰の力を持つ陰陽術師で、陰陽博士としては最高位である。主に風水を用いた術式を扱い、魔術を行使する際には折り紙を使って陣を組み立てることが多く、結界破壊、逆探知、防御、炎属性の攻撃などの術式があり、特に水属性の攻撃術式を得意としている。しかし、学園都市潜入の為能力者になっており、魔術使用に制限を受けているため滅多に使えない。得た能力はレベル0の「肉体再生(オートリバース)」。レベル0だけあって破れた血管に薄い膜を張る、長時間かけて瀕死の重傷から復帰するなどの応急処置程度の微弱な能力だが、それによって何回かは魔術を使用できる。ただし、魔術を使うたび身体に過負荷がかかり、即死する危険があることには変わらない。そのため戦闘では体術や銃器を主に使うが、必要とあれば自身が傷付くことも恐れずに魔術も使う。
青髪ピアス(あおがみ - )
声 - 川原慶久
本名不明。上条の親友で学級委員の高校1年生。
世界3大テノールも驚く野太い声でエセ関西弁を話す、自称関西人かつ身長180cmに届く大男。級友からは、友人の上条や土御門と共に「クラスの三バカ(デルタフォース)」の一角として認知され、登場シーンは3人でオタク談義していることが多いが、他の2人以上に豊富なオタク知識や嗜好を持つ。特に好みの女性のタイプを述べた時は(ショタも含め)電撃文庫の1ページが半分埋まるほどのタイプを列挙した。メイド服に似た制服を目当てにパン屋に下宿している。
小萌に対して一定の価値観を置いており、夏休みの宿題を彼女に褒められたくて全部やったのに、彼女の補習を受けたいがために全て家に置いてくる。また、小萌の住所を知っていたりと、ロリコン、マゾ、ストーカーなどと作中で表現されている。
能力はレベルを含めて不明。上記の様に小萌目当てにわざと補習を受けていることもあるため、実際の成績が悪いのかすらわからない。
姫神 秋沙(ひめがみ あいさ)
声 - 能登麻美子
本作のヒロインの1人。上条のクラスメイトの高校1年生。元霧ヶ丘女学院の生徒。「原石」の一人。
表情の変化が少ない長い黒髪の少女。しかし、全くの無表情というわけでもなく、むしろ一切の攻撃性を感じさせない、安心感を与える顔立ち。初登場時は巫女装束姿。三沢塾での件で上条に好意を抱いている。読点(、)を使うべき箇所で句点(。)を使った話し方で表記される。
かつて、自分の能力を恐れた吸血鬼に命を狙われた際に、結果として故郷の住人達を皆殺しにしてしまった過去を持つ。それ以来、能力の弊害を防ぐ術を求め、学園都市に訪れるが、希少能力者であったことから三沢塾による軟禁生活を送ることとなる。その後、吸血鬼を欲するアウレオルスが三沢塾を乗っ取り、互いの目的のために彼に協力していたが、三沢塾の事件で自暴自棄になったアウレオルスに殺されそうになったところを上条とステイルに救出される。
事件後、イギリス清教から貰った「歩く教会」の力を簡略化したケルト十字架で能力を抑えることで、無能力者と判定されて霧ヶ丘女学院を退学させられ、一時的に小萌の家に居候していたが、2学期より上条の高校へ転入した際に学校の寮へ引っ越す。なお、この十字架を持っていたため、大覇星祭ではイギリス清教の魔術師と間違えられてオリアナに襲撃された。
能力は「吸血殺し(ディープブラッド)」。学園都市に来る前から持っていたもので、天然の能力である「原石」の1つ。自分の意思と無関係に、吸血鬼を食虫植物のごとく誘い出し、自身の血を吸った吸血鬼を無差別に灰に帰してしまう。魔術サイドでも吸血鬼の存在には否定的であったが、この能力の存在によって吸血鬼が存在することが逆に証明される。
漫画版では原作第2巻の内容が描かれていないため未登場だったが、原作と同じ2学期に上条の高校に転入してきた謎の転校生として登場している。また、コンビニのATMのシーンが上条との初めての会話となっている。
テレビアニメ版『超電磁砲』の第17話にゲスト出演。その際、ケルト十字架を持っていたことから原作との時間軸設定が分かる。
吹寄 制理(ふきよせ せいり)
声 - 藤村歩
本作のヒロインの1人。上条のクラスメイトの高校1年生。
背が高く、巨乳でスタイルが良い少女だが、色気は無い。大覇星祭実行委員に立候補し、全力で活動するなど典型的な仕切り屋タイプ。また、通販好きの健康オタクで、怪しい健康グッズや健康食品などを多く持っている。
上条との恋愛フラグを立てられているにもかかわらず、これを完全に無効化するため、「対カミジョー属性完全ガードの女」と呼ばれる。「不幸という屁理屈で人生に手を抜く輩は大嫌い」とも豪語している。男勝りな性格からも、上条とは友人的なポジションにいる。
テレビアニメ版ではことある毎に乳房が揺れるなど、他の巨乳女性キャラクターと同様の描写が多くなっている。
雲川 芹亜(くもかわ せりあ)
上条の高校の先輩。統括理事貝積継敏のブレイン。
底辺校の生徒だが、非常に頭脳明晰な巨乳の美少女。「けど」という語尾が特徴。貝積のブレインとして様々な情報に精通しており、上条の「幻想殺し」も知っている様子。刺激溢れた今の生活を愛しており、刺激の中心になる上条の不幸を面白いと気に入っている。記憶を失う前の彼とは親交があり、彼との関係性を大切にしており、暗部などのしがらみを持ち込まない関係を保とうとしている。
世界中の「原石」を独占しようとしたアメリカの要人ジョージ=キングダムの企みに対し、貝積の頼みで妹達を使って「原石」達を保護する計画を立案・実行する。また、絹旗にジョージ暗殺を命令した。
灰村キヨタカ画集『rainbow spectrum:colors』収録の「ラブレター争奪戦」では、統括理事会から上条宛の連絡事項を「自分からのラブレター」等と発言したことが騒動となった。その際、上条に記憶喪失を気づいていると仄めかす様な言及をしたりする等、彼に対する感情については本気か冗談か掴みどころが無い。本人曰く「とっくに無血開城している」との事。
教師 [編集]
月詠 小萌(つくよみ こもえ)
声 - こやまきみこ
上条のクラスの担任である化学教師。
童顔と身長135cm[出典 1][出典 2]の容姿からどう見ても小学生にしか見えないが、大学も卒業済みのれっきとした成人女性。足が車のペダルに届かないため、障害者用の車を使っている。その外見に似つかわしくないほど私生活はずぼらで、タバコも吸いビールも嗜む。学園都市の七不思議のひとつになっていたり、一方通行に「不老不死実験の被検体」などとも揶揄されるほどに実年齢は物凄いことになっているらしく(少なくとも黄泉川よりは上で、下手すれば壮年に差し掛かっている)、第5巻あとがきでは「最年長ヒロイン」と称された。教え子のことを名字+「ちゃん」(「上条ちゃん」など)で呼び、周囲からは「小萌先生」と名前の方で呼ばれる。
教えることが大好きで教育の機会を取り上げられると酷く傷つくなど、教師の鑑のような人物。出来の悪い子こそ教師が救うべき対象と考え(上条曰く「出来の悪い子供を見れば見るほどニコニコの笑顔になる」)、自分の生徒を侮辱されると猛抗議する。その辺りには生徒達も感謝しており、大覇星祭では自分達を侮辱して小萌を悲しませた対戦相手をチーム一丸となって殲滅した。また、姫神や結標のような家出少女などの保護が趣味という、根っからの世話好きでもある。
学園都市でも際立つほどのオンボロアパートに住んでいる。また、秒刻みで時間がわかる正確な体内時計を持っているため、家に時計は置いていない。
能力開発の専攻は発火能力らしいが、社会心理学・環境心理学・行動心理学・交通心理学なども専門とする。また、「AIM拡散力場」に関しても豊富な知識を持ち、その知識はしばしば上条を助けている。
大覇星祭で重傷を負った姫神を助けてもらった事からステイルの事が気になっており、タバコを吸う時の癖が移ってしまっている。ただしステイル編SSでは容赦なく彼のタバコを没収している。
テレビアニメ版ではその身体的特徴が強調され、人が来る前の部屋はずぼらな独身女性らしい様子などのコミカル的な面も強調されている。また、『超電磁砲』(アニメ版)では「幻想御手」事件解決後、「幻想御手」使用者への特別講習にて講師として登場した。
黄泉川 愛穂(よみかわ あいほ)
声 - 甲斐田裕子
上条の高校の体育教師。第73活動支部所属の「警備員」の一員。
尻まで届く長さのロングヘアを後ろに縛り、抜群のプロポーションが映える大人の美女であるが、服装はいつも冴えない緑のジャージ姿。「 - じゃん」という語尾が特徴。同僚の小萌とは友達に近い交流を持っているほか、芳川とも昔馴染の間柄。普段は飄々と振る舞っているが、「警備員」としての熱い側面を持つほか、何か問題があると後先を考えずに部屋の整理整頓を始める癖も持つ。教師としては「優等生より馬鹿な生徒の方が面白くて好き」らしく、そういった面々のクラスを担当している小萌を羨んでいる(黄泉川のクラスは優等生ばかり)。
「警備員」として、相手がたとえ上位の能力者であっても子供へ武器を向けないよう自分に制約を課しているが、子供のために武器を向けることは迷わない。その代わり、「あくまで防具」として盾やヘルメットを武器のように使って捕縛行為をする。また、ATM荒らしをした浜面達を捕まえる際には大型特殊車両でカーチェイスをし、却って被害を拡大させるような面もあることから、「シリアスをコミカルに処理する女」と評される。
芳川から一方通行と打ち止めの面倒を見るように頼まれ、退院した2人を自宅へ引き取る。都市の暗部に堕ちた一方通行が距離を置いた後も彼を気に掛けており、一方通行と垣根の勝負の際にはこれに割って入り、とどめを刺そうとした一方通行を引き止めようとした。
小萌の家とは対照的に、最新設備が満載された教員用4LDKマンションに実験協力という名目で住んでいる。また、電気炊飯器を万能な調理器具として用いており、これで色々な料理を作ることができる。
「警備員」という立場上、『超電磁砲』にもしばしば登場する。原作では本人曰く「下っ端警備員」のヒラ「警備員」であるが、テレビアニメ版では所属小隊の隊長を務め、「警備員」活動の際に綴里とコンビを組んでいる。
親船 素甘(おやふね すあま)
上条の高校の数学教師。親船最中の娘。
逆三角形の眼鏡に堅いスーツ姿の女性。教師の中でも特にしつけに厳しい人物。自身の損な経験上、美人は得をするということを身をもって知っていることから、美人の恩恵を受けるために化粧や健康管理など色々努力している。
災誤(さいご)
上条の高校の教師。生活指導を担当している。
厳つい顔と巨体からゴリラと描写される。古武術の使い手で、青髪ピアスを一瞬で締め落とす程の実力を持ち、生徒から恐れられている。人間離れした風貌から、五和にアックアと間違えて攻撃され、病院送りにされた事がある。