見てきたアニメ映画などの感想 | ざっくばらんな日々

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ご無沙汰しています。昨年は「ゴジラ-1.0」を繰り返し見に行きました。

今年は今のところ、実写映画で見たい物が余り無いので、時々アニメ映画を

見に行ったりしております。今回は、そんな中で3つの作品を取り上げます。

「クラユカバ」

 

ちょっとレトロな感じで、蒸気機関が主流の世界観を「スチームパンク」と

いうのですが、和風スチームパンクの作品です。ゲームのサクラ大戦よりも

レトロ感は強い作品です。予告編では、主人公はのっぺりした感じですが、

これは絵を動かすために、こんな作画になっています。炭鉱の廃鉱の後に

出来た街でおきる事件を探偵が解決して行くという、昭和の少年向けの

探偵・冒険小説みたいで、わくわくしました。大正チックな背景が

とても良いのですね。続編を期待したい所です。実は、声優として

参加された、俳優の 寺田農 さんの遺作です。

(クラウドファウンディングで、パイロットフィルムに協力してました)

 

「クラメルカガリ」

こちらは「クラユカバ」のスピンオフ作品です。設定などは同じで、

同じ街の中で起きる大騒動と、その中で活躍する少女カガリの冒険活劇です。

こちらも世界観・映像は大変見事です。登場人物が魅力的なんですよね。

脇役に共通の人が出てくるのも面白いです。クラユカバとは独立した話で

どちらを先に見ても大丈夫なようになっています。

「トラペジウム」

 

前売りで買いましたが、おすすめしません。

この作品は、私が初めて「途中で帰りたくなった」作品です(笑)

少女がアイドルを目指して行く話です。絵は大変に素晴らしく、

本人の狂気・芸能界の狂乱を描いたという意味では悪くないの

でしょうが、それ以外の部分が壊滅的にダメな作品でした。

端的に言えば「リアルに描いているのだが、人間の本質的な

心・感情を全く理解できない人が脚本を書いたのでは無いか」

と思える、酷い出来なのです。

性格の悪い主人公が、色々な人に取り入って仲間にするのですが

「この本人の、どこに魅力があるのか解らない」

「仲間になる理由が弱すぎる」

のです。アイドルデビューが突然決まってしまうご都合主義。

更に話がうまく進みすぎるのは目をつぶるとしても
また、肝心の歌の映像は全くダメですw

脇役の気持ちは殆ど描かれず、いざ行き詰まってしまって

主人公から暴言を吐かれて、解散するまでが描かれます。

普通の世界なら、もうこれで「絶縁」なのですが、何故か

「アイドルを経験して、自分達の新しい世界が開けた」

みたいな事を言い出すという、とんでもないオチが待っています。
何故仲間になったのか、何故アイドルを経験して良かったのかが

納得出来る理由として描かれない、酷い脚本なんですね。

最後が「かっての仲間が苦々しくアイドルとなった主人公を

テレビで見て、スイッチを切る……」とかいう内容なら、

アイドルの世界の厳しさと、マスコミなどの異常性を描いた

作品として、それは評価できますけどねぇ。

 

「大室家」なんかも見たのですが、可も無く不可も無く

というところだったので、こちらは割愛しましたw