スイスにきて

レストランやスタバでお手洗いを借りるとき、地下に案内されることが多かった。

 

地下にも店舗があるわけではなくて、階段を下りていくと地下におトイレと物置とかだけのスペースがある感じ。

ちょっとしたお店、(文房具屋さんとか雑貨屋さん)にはいると、外からは小さいお店にみえていたのが地下に広いスペースがつながっていることもある。

 

なんとなく「面白いつくりだなぁ、、」と思っていたけれど、そうかあれは非常時用の防空壕なのだろうと気づきました。

 


スイスは永世中立国です。

 

でもそれは日本の拳法第9条のように戦争放棄と同じではないんです。

国際紛争に関与せず、軍事同盟にも加入しない。

国連でさえ2002年の国民投票までまで加盟していませんでした。EUも、もちろん加盟していません。(なので€ユーロは使えません)

 

軍事同盟国がないため自国を守るために武装をします。

兵役義務があります。

欧米諸国で1人あたりの銃所持率が高い国のひとつです。

戦争放棄、非武装ではなく、武装中立国家なんですね。

どこの国とも軍事同盟結ばないよ。責められてきたら自分たちで守るよ

公共施設も有事の際には軍事転用できるように工夫されているそうです。

 

近年は義務がなくなったそうですが、以前は家の地下に防空壕を作ることが義務付けられていました。スイスはお店が変わったら古い建物を壊して新しいものを立てるのではなく、古い建物をまた利用することが多いようです。古い素敵な町並みはそうやって残されています。

だから多くの建物に地下(防空壕)があるんですね。

平時は貯蔵庫や物置として使っているそうです。

 

スイスは本当に安全で静かでいい国だと思います。

あんな美しい山や水に囲まれて、、、

ここに住んでいれば人々の心は落ち着くだろうなと思います。

 

それでも今回地下のお手洗いをきっかけに色々調べてみて、

自らの国を自らが守るという、スイスの人たちのしずかな覚悟が垣間見えました。