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神経症でもケセラセラ

神経症気質をもつ30代女性の、人生の記録。神経症発症からすでに14年。これまでの出来事と現在について。

ネットの情報に、幸せはないなと、再度痛感。

彼氏の携帯見てもいいことなんもないのと同じ(笑)


PSWの現役の人たちが「精神疾患のある人がPSWになること」について、否定的であり、もし資格をとっても就職が困難であると、ネットで見てしまった。

とても動揺してしまい、やはり無理なのかと絶望し、落ち込んだ。

ネットの情報とはいえ、現役で働いているひとの意見であり、完全にスルーすることができなかった。


診察のとき、主治医に、そんな出来事があり落ち込んでいると話した。

やはりやめようか悩んでいると。

主治医は、私がその仕事につくことについて、今までは反対はしないものの、あまり言及はしてこず、内心はやめたほうがいいと思っているんだろうなと私は思っていたから、今回もそんな感じで中立的な意見をくれるんだろうな程度に考えていた。


でも違った。


「医学的に、○○さんの病気なら、絶対にやめたほうがいいという根拠は何もない」

「うつ病の経験があるけどその仕事についた人をたくさん知っています」

「たしかに普通の職業につくよりはハイリスクかもしれないけど、その分メリットもたくさんある」

「悪化するかもしれないけど、それはその時考えよう」

「あとは、再発しないように僕が頑張ればいいんです」

「どんな選択をするのが○○さんにとって幸せで、希望が持てる生き方ができるのかですよね」

「根拠なんてなくったっていいんです。絶対やるんだ、やらないと私は死んでしまうんだくらいの意気込みがあれば大丈夫です」

「僕はいつもは患者さんにあまりリスクのあることは勧めないんです。でも、○○さんの病気ならできないってことは絶対にない」

「やってみないとわからないですよね」


たぶん、医者の立場でここまで背中を押すことはそれこそリスクのあることだったと思う。

でも、途中から先生は一人の人間として私のことを応援してくれてたと感じた。

悪化するかも、またあのつらい経験をしなくちゃいけないのかもって怖くてたまらなかったけど、一人じゃないんだって思えてすごくうれしかった。

私がもしまた踏み外しそうになっても、後ろには先生がいてくれる。

ここまで言ってくれたんだから信じてみようと思う。

逆に、この立場の人がここまで言ってくれてるのに、やらないなんてバチがあたる。

先生ほんとにありがとう。ほんとに出会えてよかったです。


バンジージャンプ、ようやく飛べそうです。



公務員試験がおわり、さぁやっと自分のやりたいことに向かっていくぞ!という気持ちになったはずなのに、そこから立ち止まったまま。


たくさんの人に背中を押してもらっていて、そのたびによしやるぞと思うのだけど、すぐにまた尻込みしている。

結局は最後は自分の決意でしか一歩は踏み出せないのだなぁと思う。

いくらまわりに後押ししてもらっても、自分の気持ちが固まらないうちは足がでない。

いくら背中を押してもらおうとも、押すどころか後ろから思い切りとび蹴りされたとしても、自分の中で覚悟が決まらないと微動だにしないのだとわかった。


じゃあ、どうやったら覚悟が決まるのか。

何があれば踏み出せるのか。

それがわからずにいる。

もしかしたら、覚悟なんて待っていてもやってこないのではないか。

そんなもの持たないままとりあえず一歩踏み出すしかないんではないか。

うすうすそう感じてはいる。


でもやっぱ怖い。

不安というより恐怖。


バンジージャンプ飛ぶ前にすっごい時間かかる人の気持ち、今ならわかる(笑)

うつ病は大病であるということを最近になってようやく自覚した。


これまでは、胃潰瘍とか、軽い骨折とか、治ってしまえば以前と同じように生きていける病気であるという認識だった。


しかし、違っていた。


もう回復しているのに残る残存症状。(自分の場合は、朝の調子の悪さ)

今も残る思考のクセ。

そして、なにより、再発するのではないかという恐怖から、以前と同じようには何事にも楽観的には取り組めなくなる。


うつ病にかかることで、その人の人生は大きく変わってしまう。

そういう意味で、うつ病はがんなどに匹敵するくらいの大病であり、全力で防がないといけない病気なのである。

悲観的な言い方をあえてするなら、「なってしまってからじゃ遅い」のである。


うつ病は治る病気であることは間違いない。

けれど、その爪痕は深いものになる。

後遺症も残る。

元通りの人生になるには、多くの時間が必要になる。いや、もしかしたら「元通り」にはならないのかもしれない。

大病をしたのだから、その影響は多大にうけるはずなのだ。


私は残念ながらなってしまった。

元通りにはならない人生をどう受け止め、新しい人生を模索するか。

うつ病そのものは回復して、なくなっても、病気によって変わってしまった自分とは死ぬまで付き合っていかなければならない。

がんになった人が、食生活を変えたり生活スタイルを見直したりするように、うつ病になった人もそういう努力が求められる。


うつ病の、人生に与える影響は、本当に大きい。