ぴち夫レストランでの出会い
「皆さんはじめまして..ふぇ..僕は...
ぴち夫レストラン・ノラネコランド支店の常連..」
「通称..仙人です..今回は..へ..ふぇくしょん..」
「と、くしゃみしそうな顔だと思っちゃったでしょ?」
「残念でしたぁ!名演技でしたぁ!くふふ」
「ティッシュまで用意して駆けつけてくれた皆!」
「すまなかったな!悪気はねぇんだ!これが..」
俺達ノラの挨拶なんだ!!
訳の分かんなさでインパクトを与えて
皆に俺らノラを覚えておいてもらいてぇ!
...そんな必死な、考え抜いた結果の挨拶なんだぜ?
「手荒な登場で悪かったな!お詫びに今から..」
「ぴち夫のスゲェ秘密を教えてやるからよぉ?ん?」
付いて来な!!
てくてく
てくてく...
.
.
.
.
.
50キロほど歩く
ハァハァ..
フゥー!!
ほらぁ!あんたら着いたぜ!?
ここだ!!
「ここはぴち夫家の直ぐ側の秘密な場所だ」
「ぴち夫はなぁ、ぱん姫ってマブイ娘が居るのにも拘らず
密かにここでトラミってスケに逢いに行ってるそうだぜ!?」
あ、トラミってのは一番奥の女だ!!
確かに美人だよなぁ!
なんでもぴち夫レストラン本店の客で来ていたそうだが
店主であるぴち夫の方が異常に入れ込んじまったって噂だ!!
....
で、もっとスゲェ噂ってのがあるんだが...
その噂ってのが...
オイ!!坊主ちょっと来な!!
「!?ふぃ?何でしゅか!?僕に何の用でしゅ?」
「お前のお父さんって誰なのかな?おじさんに教えてくれるかな?」
「....」
「..き、今日もお星様が綺麗でしゅね...」
「オイ!!星はまだ見えねぇよ!!」
な?な?
こうやって必ず話を逸らしちまうんだ!!
絶対怪しいよなぁ?
何か隠してるよなぁ?
...
オイ坊主!!
美味しいご飯だぞぉ~♪
ほぉ~れ!!
「で、君のお父さんってさぁ誰だったっけ?」
「わぁ~い♪もぐもぐ、もぐもぐ!えっとねぇ...ぴち...」
「ハッ!!う、後ろから怖い視線を感じるでしゅ!!」
チッ!!
後ちょっとで聞き出せたのに!!
と、まぁこんな感じで
あの子の親が誰なのか?
「今話題な訳よ!!やっぱぴち夫の子じゃねえか?」
「その前にお前は誰だって?さっきの猫と違うと?」
ふふふっ!途中で入れ替わったのに気が付かなかったのかい?
実に名イリュージョンですな!
これが俺らノラ流のサプライズさっ!!
何でこんな訳わかんない事をやるかって言うと...
えっ!?さっき聞いた?
あ...そう...
「....紹介遅れました。
私はぴち夫レストラン本店の常連!通称、自転車管理猫!!」
「この自転車が錆びていく様をじっと見守るロマンティストさ!」
私と、この自転車の出会いは2年前の事...
そう、あの日は...
「ぴち夫が帰ってきた!こっちに来るぞ!!!」
自転車管理猫「いや..えっ!?まだロマン語ってないよ!?...えぇ!?」
「あのね!僕ね?お父..に言われた通りねぇ!」
「お母さんとの事は言わなかったよ!!エライ?」
「エヘヘ!だから口止め料として鶏肉くれ!!」
....
どうですか!?皆さん!!
貴方も一緒に家猫様に
ばれない生活をする
スリリングな毎日を送りませんか!?
注記:父、ぴち夫説はあくまでノラ猫業界の噂です...きっと...
合法で子供を持ってみては如何でしょうか?
私のように引け目を感じる事なく
むしろ皆から応援されます!!
勝ち組決定です!!
何ととらぴゃさん の所で偶然にも
養子を募集されています!!
さぁ一緒に子育てライフを送ろう!!
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こんな宣伝の仕方しか出来なくてごめんなさい!とらぴゃさん!