夢はフィクションですが、

五感全てある私にはそうも言い切れないことがある。

なので、「半フィクション」とジャンルします(笑)

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2010-06-13 23:02:27

愛の清潔団

テーマ:昨日の夢

家の前に1台の白いバンが停まる。

車から降りてくる男達。

彼らは一様に長い白衣を着ている。


「ピンポーン」


家の呼び鈴がなった。

「はい」私はモニターを見る。

背の高いカマキリみたいな男がしゃべる。


「我々は愛の清潔団です。

あなたのご主人が新規入団されました。

彼が言うにはこの穢れた世界から

妻も救って欲しいと。」


「は?何かの間違いでは・・・?」

困惑して私が答える。


「いえ。事実です。

ご主人からこちらの鍵をお預かりしております。

あなたに降りかかっている精神的な穢れ

物質的な穢れから守るよう託っております。

ご主人から許可をいただいておりますので

入らせていただきます」


ガチャガチャ。ギィー。


玄関のドアが開いた。


5人の白衣の男達が勝手に入ってくる。

2階にいる私のところに

さっきのカマキリ男が来た。

「こちらはかなり汚染されていますね」


「ほっといてください!

さっさと帰って欲しいところですが

話だけは聞いてあげましょう。

とりあえずそこに座ったら?」

腹立たしげに私が言ってもカマキリ男は顔色一つ変えない。


「いいえ結構。

こちらは汚染されているので座る気はありません」

よく見ると靴も履いたままだ。

ムカツク。人んちに靴のまま上がるだなんて!


他の白衣の男が、なんだかわからない緑の粘土みたいな塊を

右手の上に持って

「団長。こちらを採取しました」

などと言って差し出している。


「ほら。このようにこの家は汚染されています。

我々はこの世に蔓延る全ての穢れを祓い

清い心と世界を目指す者です。

それが愛の清潔団の使命なのです」

カマキリ団長が私を見下したように言う。


「あー!!ちょっと玄関開けっ放しにしないでよ!

猫が逃げちゃうじゃない!!」

カマキリなんぞお構いなしに私が言うと


「猫なぞ穢れた生き物など必要ありません。

開放すべきです」


「バカ言ってんじゃないわよ!

勝手に人の趣味・思想を決め付けるほど

穢れた発想はないんじゃないの?

何様だか知らないけど

アタマおかしいんじゃない?」

ブチ切れて私が叫ぶ。


カマキリ団長は冷ややかに

「やれやれ。あなたは相当汚染されている。

我々の高尚な思想は理解できないのか。

ここでいくつかのサンプルをとっている。

後日どれだけ汚染されているか

きちんとデータにして見せてあげましょう。

その前に汚染物質にやられなければいいのですがね」

冷笑を浮かべて、後ろ手を組んだカマキリ団長は

白いバンに戻っていった。


アイツ、冷蔵庫の食べ物とかに

毒とか仕込んだんじゃないか?

食べたら危険かもしれないな。

食べ物全部捨てよう。

ん?もしかしたらいろいろ買わせようとしてる

スーパーの店長?

そんな手の込んだ販促するか??

それよりうちの夫はどうした?

本当に入ったのか?愛の清潔団に。



・・・・・wake up・・・・・


うーん。家が汚いのを気にして見たんだろうな(笑)

明日は掃除しよう!(笑)

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2009-09-15 15:24:39

ノート

テーマ:過去に見た夢

なんの変哲もない

大学ノート(今はこんな言い方しないか?)

昨日知らない人にもらった。


何も書かれていない。

横罫線の新しいノート。


もらったけど、最近勉強もしないし

何か書く事もないよなー。


なんとなく

「金持ち」と書いてみた。

ははは・・・。むなしい。




友達が遊びにきた。

「何そのノート?なんか勉強すんの?」


「え。別にそういうわけじゃないんだけど」

そう言いながら、ノートをさりげなく隠す。

さっきのしょぼい落書きを見られたくないからね。


「あんたさー。昔金持ちだったから

その頃無駄に買ったものなんでしょー。

そのノートも」


「え?」


「金持ちだったじゃん!昔。

今そんなだけど」

笑いながら友達が言う。


金持ちだった覚えはないんだけど・・・。

なんか勘違いしてる?

そんなわけないよな。

嫌味?

いや、そんなこと言うヤツじゃないし・・・。


なんでそんな事言われるのか全くわからなかった。

その話以外は普通だったから、

あんまり気に留めていなかった。

けれど、その後も何度か他の人にも同じように

「金持ちだったよねー」

って言われてだんだん気味が悪くなった。


集団で勘違いしているとは考えにくい。

同じところで知り合った人ではない、

面識のない友人同士が

同じ勘違いをするとも思えない。


まさか、あの落書き?

くれたおじさんは

「大切に使えよ」とは言ってたけど。


またノートを開いてみる。


今度は「美人」と書いてみた。

鏡を見る。

いつもの自分がいる。

がっかり。


ふはは。アホくさっ!


ぽいっとノートを部屋のすみに投げた。


「ちょっとー!」

母親が呼んでいる。


「はーい」部屋を出て母のいるリビングに行くと

母が私の顔を見て顔をしかめた。


「アンタ何よその格好。

化粧くらいしなさいよ!

昔は美人だったのに、見る影もないじゃない」


「は?」


「は?じゃないわよ!もう少しどうにかしなさいよ!」


・・・・・。

母にそんなこと言われたのは初めてだ。

私は決して昔から美人ではない。

親がそんな勘違いや人間違いをするはずがない。


やっぱりあのノートだ!

くるっと踵を返し、部屋に戻る。


「何よー用事頼もうと思ったのに

スネて引っ込む事ないでしょー!!」

母の声が後ろから聞こえる。構うもんか。


部屋の隅に放り投げられて

ページが開いたままのノートを拾い

もう一度実験して確信を得ようと思ってこう書いた。


「ノーベル賞」


もう一度部屋を出る。

すると母が、

「あんたね、ノーベル賞取った時が

あんたの人生のピークだったに違いないね。

美人が賞取ったって騒がれてた頃が

遠い昔で夢みたいだよ」


間違いない。

母がボケたか、ノートの力に違いない。


でもさ、何で過去になるのさ?

書いた夢は過去に叶って

現在は全く実際と変化がないってこと?


だとしたらやっぱあんまりおもしろくないか~。

再びぽいっとノートを投げる。


ところが、数日後。

黒いスーツの男に声をかけられる。


「すいません。ノートを売ってください」と。


「は?」


「ノートです。ノート。ご存知でしょう?

いくらなら売ってくれますか?」


「え?」


「3千万くらいならすぐに用意します。

もう少しなら出してもいい。売ってください」


なんだかうますぎる話で怖くなって逃げた。

過去しか変えられないノートにそんな価値があるように思えない。

どんないいこと書いても、

ちっとも現在は変わらないのだから。


それとも・・・現在を変える方法があるのか?

それはどうするんだろう?


・・・・・wake up・・・・・


すいません。

実は夢の中では現実も変える方法を自分で発見するのですが

そのオチを忘れてしまいました(苦笑)

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2009-01-31 20:28:41

怪獣大戦争

テーマ:過去に見た夢

ウ~!!

「避難警報!避難警報!!」

ウ~!!

「住民の皆様、至急近隣の小中学校の校庭に

避難してください!!」


ドーン!

ガラガラガラ・・・。


遠くに響き渡る破壊音。

避難警報のサイレンにも負けずに聞こえてくる。


何事?


私は窓のカーテンをめくってみた。

うちから東の方向にある小学校のあたりに土煙が立ち込め

空にはモスラ、地上にはゴジラの後姿が見える。


「!!」


大変!逃げなくちゃ!!

でも、でも避難先の小学校は破壊されている。

どうしたらいいの?


パニクリながら、玄関の外に出ると

人間サイズのウルトラマンがいた。


ドラえもんに助けを求めるのび太君のごとく

私はウルトラマンに駆け寄る。


「ウルトラマン!助けて!!

早く大きくなって怪獣を倒してよ!」


ボクッ!


え?


殴ったね?とーさんにも殴られたことないのに!

・・・じゃなくて。


なんで私ウルトラマンにグーで殴られるんですかね??


「バカ!よく見てみろ!

モスラとゴジラとガメラは新年の挨拶をするのに

九十九里で待ち合わせをしてたんだ!

それなのに人間が勝手にアクアラインなんて作るから

東京湾をあがろうとしていたゴジラが海ほたるに引っかかって転んで

葛西臨海公園の観覧車にぶつかり

飛んだ観覧車がモスラにぶつかって羽のりんぷんが散り

それでガメラがくしゃみしてその勢いで東京タワーに当たり

折れた東京タワーの先がゴジラの尻尾に刺さり

痛さのあまり尻尾を振り回しただけで

なんでヤツらを倒さなくちゃいけないんだよ?

ここでオレまで巨大化したら家とかもっと潰れるだけだろ?

よく考えてモノを言えよ!」


・・・すいません。


・・・・・wake up・・・・・


今年の初夢でございます(苦笑)

こんなん訳のわからない夢ばっかりですけど

今年もどうぞお付き合いくださいませ☆

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2008-12-05 14:26:21

心に棲くうもの ~短編小説編

テーマ:夢を小説化☆

~前回の続きから書きます~


私はほぼ鬼だった。


目は邪眼だった。

偏見で見ていたのだろう。


口は牙が出て裂けていた。

悪意に満ちた発言が多かったのか・・・。


頭は大きく、表情はなく

頭の大きな般若のような姿だった。


愕然とした。

自分の醜いところをいきなり突きつけられて

顔を手で覆った。


「あ・・・」


手は人間の手だった。

まだ人に手を差し伸べる事は出来たんだ。


それが残っているなら・・・。


私は人間でいたい。

苦しくても悩んでも人間でいよう。

もしかしたら自分自身の邪な物の見方や

発言がすべての悩みの元凶だったかもしれないから。



翌朝。

目覚めると普通の自分の顔だった。

あれは夢だったのだろうか?


ゴミを捨てるため家を出るとお隣の奥さんに出会った。


「おはようございます」


普通の日常だ。

やはりあれは夢・・・と思ったその時

私の隣に鬼が現れた!


「おはようございます。いい天気ですねぇ」

その鬼は隣人のように話しかけてくる。

お隣の奥さんも驚いて固まっている。


「あれ?どうしたんですか2人ともそんな変な顔をして。

僕の顔に何か付いてますか?」

言っている声は優しいが

卑しい表情がはっきりとわかる。

上目遣いで人を見るゴブリンのようなものがそこにいる。


鬼からは私達は普通に見えるらしい。

これがお天道様の下を歩けなくなるということか。


腐るも活きるも自分次第。

この鬼の彼は自分の欲望に正直に生きることの代償に

人の姿を失った。



真実を照らし出す光の前で

あなたはどんな鬼になるだろう?

一度照らし出されてみては・・・?


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2008-10-13 12:18:35

心に棲くうもの

テーマ:昨日の夢

丑三つ時。


夜の闇の中にさらに暗雲が広がり

星や月の光さえも差し込まない漆黒の闇が訪れた。


そして轟音の雷鳴と

辺りを金一色に染める稲妻。


そのすさまじさに人々は目を覚ました。


「この稲妻は真実を浮かび上がらせる光。

心を鬼に支配されし者には

もうわしの声さえ届かぬ。


鏡に己の姿を映して見るがいい。

己の姿は鬼か?人か?

その中間のようなものか?


心を完全に鬼に支配されし者は

もうすでに闇の中に放たれた。


心配せずとも良い。

心に鬼がいないのは乳飲み子くらいだ。


このまま闇の中で傍若無人に暮らすも

お天道様の下で今まで通りの苦労をして暮らすも

それは己の考え次第。


どちらも決して楽な道ではない。


朝日が昇るまでに考えるが良い。

まずは己の真実の姿を見よ。」


私?私は・・・?

暗闇の中、鏡の前に立った時

もう一度稲妻が光った。


・・・・・wake up・・・・・


えー夢日記はずいぶんとご無沙汰をしてしまいまして。

夢は見ていたんですが、

疲れのあまり二度寝して忘れちゃって

あれ?面白かったはずなのに思い出せない!

みたいなことが何度もありました~(苦笑)


今回もダークな夢ですよ。

たまにはなんか腹抱えて笑うような

面白い夢も見てみたいんですがねぇ。

なかなか思い通りのものは見られないもんですね。


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2008-08-14 16:53:39

サスペンス~夏休み特別編☆笑~

テーマ:夢を小説化☆

「深草明子」のスタイルで本屋に来ていた。


変装のバリエーションとかの参考にするのに

雑誌を数冊買い込んだ。

あの会員制ホテルに数日のんびり滞在して

そこで今後の検討するため「深草明子」スタイルなのだ。

長年追い続けてきたターゲット=羽田ももういないしね。




「キャー!!」

店内に響き渡る女性の悲鳴。

人が一斉にこちらに走ってくる。


その先を見ると手にナイフを持った若い男。

何かわめきながらナイフを振り回している。


アタシは一旦本棚の間の通路に出て

隣の棚の後ろに隠れ男が来るのを待った。

ナイフ男がこちらに進んで来た時

その男の背後に走りこみ

男の膝の裏を膝で突いて「膝かっくん状態」をかまし

それと同時に両手で男の肩を前に突き飛ばした。

不意を突かれて倒れた男の背中に座り

そばにあったハードカバーの分厚い本で

男の右手の甲を力いっぱい叩いた。


「骨、いっちゃったね♪」

心の中でつぶやく。

男の手からナイフが落ち、本棚の下に転がって入った。


それを横目で見てから

アタシはわざと男を抑える力を緩める。

まだ闘いたいから。


男は形勢逆転とばかりにアタシにまたがり首を絞めようとする。

アタシはそのままハードカバーの本で

男の目や前歯を狙い殴り続ける。

片目は残してあげる。視界の狭さにおびえるがいいわ。

前歯は痛いし、カッコ悪いし、高いわよ。

アタシは補償しないけど、アンタも被害者の補償する気なかったでしょう。

しかたないわね~。


男の片手は骨が折れてるから簡単にアタシの首は絞められない。

ついでに背後に手を回して男の腎臓の辺りも本で1回殴っておいた。

これからの生活に支障出るかもね。

男はついにダウン。


こんなヤツには鍼は使わない。

痛みもなく一撃で失神させるなんて幸せ与えない。

だってアタシがやっつけたから、

こいつは未遂ですぐムショから出てきてしまう。


知らない人にヤられる怖さと痛みを存分に味あわせて

もう二度とそんなことが出来ないようにする。

そのためには「正当防衛」が立証されるように

一回形勢を逆転させるのだ。


遠巻きにして見ていた人達が寄ってくる。


「大丈夫ですか?」

何人かが心配そうに声をかけてくれた。


「ありがとう。大丈夫です。かすり傷程度です。

傷を流してきます。」

そう小さく答えると私はトイレに向かった。


その後警察やら、マスコミが押しかけて

場内は一層騒然として来たので

そっとその場を立ち去った。




ホテルにチェックインしてテレビを点けると

なぜか私の格闘シーンが流れている!

現場にいた何人かがケータイで動画撮影していたと言うのだ。

彼らは興奮気味に話す。

「いやー、あのオネーサン!カッコ良かったっすよ!マジで!」

誰に聞いても同じコメント。

ボキャブラリーが貧困だなぁ。

ってゆーか見てたんなら助けろよ。撮ってないでさぁ。

アタシならいいけど、他の人なら殺されるよ?

勝手にヒトの映像流すなよ・・・。



コンコン!「警察です!開けてください!」


部屋のドアをノックしている。

あーもーこの映像のせいで面倒なことになったわ。

余計なことしやがって。


しぶしぶドアを開けるが顔には出さない。


そこには若い私服の警官が2人立っていた。


「深草明子さんですね?

本日の本屋通り魔事件について少々お話を伺いたいのですが。

こちらではなんですので、パトカーで署の方まで

ご一緒に来ていただけないでしょうか?」


アタシはにっこり微笑むと

「まぁ。私が犯人のようですわね」


「いえいえ。この度は深草さんのおかげで

被害者が出ずに済みました!

容疑者を起訴するにあたって

状況をお話いただきたいのです」


「わかりました。ご同行させていただきます」


警官2人とホテルを出ると

外は照明が焚かれ、マスコミやら野次馬で溢れかえっていた。


「深草さん!一言お願いします!!」

「深草さん!怖くなかったですか?」

「深草さん!こっち向いてくだっさい!!」


あまりの騒ぎに面食らったが

アタシはにっこり微笑み一礼してパトカーに乗り込んだ。


警察署に向かう道中、話しかけられた。

「いや~深草さん、一躍『時の人』ですね!

それにしても刃物を持った犯人に向かって行くなんて

怖くなかったですか?」


「それは怖いですよ~。でも誰かが止めないと被害者が出ますし

もう無我夢中でしたわ」


「そうですか。たいしたもんですね~!

見習いたいもんですよー!」


のどかな雰囲気の中、警察署に到着した。


警察署の外もお祭りみたいな騒ぎで

パトカーの近くにはずっとマスコミの車がついていたけど

警察署直前では人ごみの中を進み、

人の押し寄せる勢いでパトカーが揺れていた。

あれ、何人か足轢かれてるんじゃないのかなぁ?


パトカーを降りる時は警官5人が囲ってくれたけど

もみくちゃにされながらやっと建物に入った。


署長室に案内されると

署長と法務大臣の星がいた。


「やぁ、深草君」

星が楽しそうに片手を挙げる。


「・・・そういうことだったのね」

アタシはどさっと応接ソファーに腰をおろした。


「僕は『正義の味方』がキミだと聞いて

駆けつけたんだよ。迷惑かい?」

ニヤニヤ星が言う。


「アタシを『正義の味方』に仕立てたのは

アンタでしょ?星大臣。

やられたわよ」

アタシはもうどうでもよくなってタバコに火をつけた。


「いやーキミは実に大活躍だったよ。

最近『誰でもいいから殺したかった』とか言う輩が多くて

マスコミもそればっかりニュースでやってたから

模倣犯が増えて辟易していた頃だったんだよ。

キミのような『ヒロイン』が取り沙汰されて

犯人の印象が薄くなれば模倣犯は減るかもねぇ」

アタシの向かいのソファーに腰をおろした星は

感慨深そうなフリをして話す。


「それが狙いだったのね。気づかなかったわ」

そっぽむいて煙を吐き出すアタシ。


「これでキミはまたテロを防いだ訳だ」

満足そうに星は言う。


「はぁ?」

アタシは呆れ返って星を見る。


「通り魔は無差別テロと同じじゃないか。

関係のない善良な市民が被害者になる。

マスコミがそれを煽り、同意する者が模倣し

あちらこちらで被害が出る。

テロそのものだよ。」


なるほど、一理ある。


「ただ問題は2つある。

キミはこのマスコミの騒ぎからどう逃げる?

ヤツラのしつこさは生半可なものじゃない。

そして隠密活動が基本の公安の人間が

こんなに有名になったらどうだろうねぇ?」


星はアタシにあの言葉を言わせようとしている。


悔しいけど、星の言ってることは事実だ。

このままマスコミから逃げ続けても

アタシの仕事は成り立たないだろう。


この男にはかなわないや。


「アタシは星法務大臣の秘書です。

公務に関わりますのでインタビューはお断りしますって

そうマスコミには答えるわ」


アタシもニヤリと笑って星を見つめ返した。



「な?オレが必要な日が来ただろう?」



・・・・・END・・・・・


最近あまりにもくだらない理由の通り魔が多いので

小説の中だけでも懲らしめたくて続編書きました。

私が瑤子だったら、

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2008-07-24 16:52:04

サスペンス小説版あとがき&タネあかし

テーマ:夢を小説化☆

フィクションを長編で書いたのは

今回が初めてで(理恵子の話は一応夢で見たままなので)

拙い文章でお恥ずかしい限りです。

内容や先を考え考え書くのは、やっぱり難しいですね~。

でもとても楽しかったです。


今回の話、尻切れトンボ調に終わらせたのは

いつかもう少し文章力をつけてから

続編が書けたら・・・と色気を出したから(笑)




さてさて、今回はいつもの夢紹介とは違い

登場人物に名前をつけてみました。

今まではストーリーを際立たせるため

あえて登場人物に名前をつけなかったのです。

これは尊敬する星新一さんの技法をパクってます(笑)


さすがに小説には名前がないとキツイので

少し遊んで名前をつけましたが

そのヒミツにお気づきの方はいらっしゃったでしょうか?


「瑤子」と「ヒロキ」は夢で出てきた名前そのままなのですが


東弥一→ひがしやいち→被害者①


岸谷洋→きしやよう→よう・きしや→容疑者


鍵屋はもちろん→キーパーソン


晴代→張るよ


アスカ→あぁすっかり変わり果てた姿に!の略


深草明子→しんそうあかす


迫田真美→しんじつせまった


そして!

星孝一→ほしコイツ!


でした。


くだらないでしょ~(笑)



書いている途中で数名の方から

面白いと励ましのお言葉いただきました。

ありがとうございました。

書いてる間何度も

「読んでる人の想像に任せてた方が面白かったんじゃ・・・・」

とか続きを書き出したことを後悔したことも

あったりしちゃってたんですが

温かいメールを励みになんとか書き上げることが出来ました。


夢の方はまた面白いものを見た時に書きますが

小説はいつ再開するか未定です。

その日までもう少しいろいろネタとか探して頑張ります。


読んでくださってありがとうございました。

今後ともよろしくお願いします♪


とらぴゃ

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2008-07-24 13:16:17

サスペンス ~続編 最終回~

テーマ:夢を小説化☆

昨日の鍵屋と洋との会話は当然のように録音してある。

鍵屋はどう出てくるんだろうか?

一応長い付き合いだし、一晩猶予を持たせようと思った。


滞在しているホテルのテレビを点けニュースを見る。


「本日東京新宿区で起きた建設現場の足場崩落事故で

たまたま事故発生時に通りかかり巻き込まれたと見られる

男性2人が先程搬送先の病院で亡くなりました」


・・・!!やられた!


鍵屋と洋の写真が出てる。


やっぱりまだ裏があるんだよな。この事件には。



支度をして「迫田真美」のスタイルで鍵屋の家を訪ねた。

鍵屋はもう何年も前に奥さんと別れ、

子供達もそれぞれ独立し付き合いもないらしい。

家にこっそり忍び込んで現状を変えないように調べたが

裏金を生活資金とかには使っていなかったらしく

質素な暮らしぶりしかそこにはなかった。

高級ホテルの会員権も見当たらず、

羽田との接点や裏金の証拠さえも一切ない。

もう鍵屋と一緒に片付けられた後なんだろう。


それなら昨日警察に突き出せば良かった。

自首を期待したんだけど、甘かった・・・。


そして数日後、鍵屋は弥一殺しの容疑者として

被疑者死亡のまま送検された、とニュースでやっていた。


結局真相はすべて闇の中になってしまった。




さらに数日後、久しぶりに「瑤子」のスタイルで

常連だったパチンコ屋に顔を出してみることにした。


「おねーちゃぁ~ん!!」

遠くから誰か呼んでる?

んな訳ないか。アタシおばちゃんだもんな。


パチ屋にそのまま入ろうとすると、小さな男の子に腕をつかまれた。


その顔は!

「ヒロキ!!」


「もう腕痛まないか?」

アタシは一生懸命走ってきて顔を真っ赤にした男の子に

笑顔で言った。


あの塀に腕を挟まれた男の子だ。

おねえちゃんなんて・・・コイツかわいいな(笑)

にしてもあのバカ親、まだ懲りてねぇのか。

呆れたな。


走ってきて息が上がってるのに、

一生懸命ヒロキはアタシに話しかけようとする。


「・・・おねぇちゃん・・・あのね・・・あのね・・・ぼく・・・・」


「ヒロキ、落ち着いて。

ゆっくり大きく息吸ってごらん?

はーって吐いたら、もう一回吸って~」

アタシは笑いながら、ヒロキの背中に手を回して深呼吸させる。


少し落ち着いたヒロキは話し始める。

「僕ね。僕ね。おねぇちゃんにありがと言いたかったんだよぅ。

おねぇちゃん、ずっとずっと会えなかったし」

今度は感極まって泣きそうな顔になるヒロキ。


かわいいヤツだよ。コイツ。

うれしくなってぎゅっと抱きしめる。


「いいんだよ。ヒロキ。

オマエが元気になったんならアタシはうれしいよ。

それでありがと言いたかったって聞いて

もっともっとうれしくなったよ。

ヒロキありがとな」

アタシももらい泣きしそうになる。


あのバカ親からよくこんないい子が育ったもんだ。


「今度からは遊ぶのにもいろいろ気をつけるんだぞ?」

ヒロキの目を見て言う。


ヒロキはうんと小さく頷いて

「あのね。あの日ねこさんがいたの。駐車場に。

でも男の人が来て逃げちゃったんだよ。塀の向こうに。

それでねこさん呼んでたら、あの隙間に見えてそれでそれで

そこにおひさまが流れ星で飛んで来たから

ぼく取ろうとしておてて痛くなっちゃったんだ」


「?」

おひさまが流れ星で飛んできた?

アタシがなんだろうと考えてると

ヒロキは自分のポケットに手を入れて

ごそごそ何かを探している。


「これその流れ星!

だからおねぇちゃんにあげる」

にこにこしてヒロキが差し出した小さな手のひらを見ると

0.3キャラくらいの一粒ダイヤのネクタイピンだった。


アタシがそれを受け取るとキャーキャー騒いで

照れくさくなったのかヒロキは走り去った。



翌日。


アタシは「深草 明子」のスタイルで

あの高級会員制ホテルのロビーにいた。


きっとアタシがここに来るのはわかってるはずだ。


「やぁ明子君。いつものスタイルに戻ったね」

星法務大臣が声をかけてきた。


「星大臣。いつもお世話になっております。

大変恐縮ですが、少しお時間いただけませんか?」

深々と一礼してアタシは言った。


「5分程度で構わないなら、今からどうだい?」

「充分です」


SPとともにエレベーターに乗り

星大臣の押さえているスイートの奥の一室で話す事になった。


「さぁSPも隣の部屋に待機させたし

何でも言いたまえ」

星大臣はめずらしく本音で楽しそうな様子を見せている。


「あなたは私の敵ですか?

それとも味方なんですか?」

アタシは切り出した。


「どうして思う?」

大臣が楽しくてわくわくしているのが口調でもわかる。


「ただあなたのシナリオで私はどうなる運命なのか

ぜひ一度聞いてみたかったんです」

もうアタシも断りもせずにタバコに火をつけた。


「そうだな。僕は君は優秀だから秘書になってもらいたい。

ずっとそういい続けているけど不満かね?」

大臣はそれは灰皿じゃないんじゃないの?って聞きたくなるような

ラリックのガラスの器をアタシに差し出しながら言う。


「秘書になって欲しいためにあんなことを?」


「あんなこと?僕は何もしていないよ」

大臣はにやにやしている。


「そうね・・・。確かにあなたは1つのこと以外は

うまく『配置』しただけで何もしていないわね・・・」


「1つのこと?」

大臣はちょっと驚いている。


「えぇ。そうよ。1つだけ」

バッグからダイヤのネクタイピンを取り出し

カッシーナのテーブルに置いた。

ヒロキが見つけた『おひさまの流れ星』だ。


「これは?」

星大臣が手に取る。

「見たところどこにでもあるようなネクタイピンだけど?」


「そう思うでしょ?ダイヤも大きくはないし。

でもね超お得意様だったか、

プレゼントした人が贈る相手を敬ってか

ある刻印がしてあったの」


大臣はネクタイピンをあっちこっちに向けて

ひっくり返すけど何も見つからないようだ。


「無理です。肉眼では見えませんから。

ダイヤのガードル部分にされた刻印ですもの。

 The Minister of Justice K.HOSHI と書いてありました」

アタシはタバコを自分の携帯灰皿に入れる。


「アナタはきっとこのくらいのダイヤならどこにでもあると

そう思って弥一にぱっと渡したんでしょうね。

あの鍵の価値を知らせるために。

まぁあのクラスのダイヤのタイピンなら売値は50万はしますから

一般人にとってはとても高価。

弥一がその後どうなるかもわかっててしたことなんでしょ?」


「それに鍵屋がアナタの就任パーティーでここの護衛やって

それで羽田と知り合うってのも

みーんなアナタが仕組んだことなのよね?」

睨みながら星の顔を見る。



「ドミノならキレイに並べれば

ちょっと一番最初を押すだけで順番に倒れていくもんだ。

でも人間は僕の思うようになんか操れないさ。

現に僕はこのネクタイピンの刻印は知らなかった。

キミが弥一の足取りからではなく

勘だけで羽田の元に行くとは想像もしなかった」

悪びれもせずに星は言う。


「面白いね。キミは。

やっぱり公安調査官なんて下の方の僕の部下ではなく

秘書として力量を発揮してみないか?

もうキミの調査対象はこの世にはいないんだし」


「イヤよ」


バッグを握り締め、部屋を出ようとした。


「本当は羽田を穏便に消すのが目的だったんでしょ?

そしてその証拠を消すためのコマの一つがアタシだったのね」

扉を開ける直前にアタシは最後に星に言った。


「でもキミは何の証拠もない話を人にはしない。

巻き込まれて被害に遭わせる気はもうないだろうしな」

肯定も否定もせずに、部屋の奥のカッシーナのソファに座ったまま

いつもの表情の星は言った。


扉を開け、出ようとしたアタシに


「キミはきっといつか僕が必要になる」


「そうかもしれないけど。そう思いたくはないわね」

後ろ手に扉を閉め、アタシは出て行った。


~完~

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2008-07-22 22:39:43

サスペンス ~続編 ⑦~

テーマ:夢を小説化☆

「お前が瑤子なのか?」

顔を上げると鍵屋がいた。



半分疑う顔をしながらも

「髪切ったり化粧で化けるもんだな」

ぐるっと1周まわりながら

こちらを見ている。



「オマエの足取りが掴めなかったから

ここの警察に言ってたんだよ。

この事件を聞きに女が来たら連絡くれと」



「まさかオマエが公安だったとはな」



「あら、鍵屋さん。ごきげんよう。

どうしてアタシがこの事件に行き着くと?」

アタシは何食わぬ顔で聞き返す。



「弥一の足取りを追ってくると思ったんだ。

ヤツとオレの『連続』殺人事件の謎を追ってな。

でもオマエ、その態度は

オレが死んでないと知ってたな?

なぜだ?ニュースにならなかったからか?

あの状況ならオレの遺体は隠されて

発見されていないだけだと思うはずだろう?」



「さぁなんででしょうねぇ~」

さらにアタシはしらばっくれる。



「あら洋もいるのね。役者がそろってること。

きっとここじゃ何の面白いお話も出来ないでしょうから

どこかドライブでも誘ってくれるのかしら?」


警察署に落ち着かない様子の洋は

アタシに睨まれて目をそらす。



アタシは自分のバッグを掴むと

「ほら、行きましょ」


あっけにとられる2人を置いて歩き出した。





洋と鍵屋はレンタカーで来ていた。

洋が運転し、鍵屋がアタシと後部座席にいる。



「オマエなんでわざわざ素直に車に乗った?」

鍵屋はわけがわからんと言う顔だ。



「だってあそこで逃げたって

追うの止めないでしょ?

逃げるのももう面倒だし

どこで襲われるかわかんないよりは

こうしてた方が楽だからよ」

しゃらっと答える。



鍵屋は呆れた顔で

「殺されるのわかっててこう出るのか」


おいおい、オマエは逃げて欲しいのか

殺したいのかどっちなんだよ!とツッコミたくなる。

やめといたけど。



「それでどこ行くの?」

アタシは遠慮ナシにタバコを吸いながら聞く。



「八木山橋だよ」

洋が運転しながらバックミラーで

アタシの顔色を伺いながら言った。



「あらステキ。自殺の名所ね。」

アタシが普通に言うと洋の方がぎょっとしてた。





「で、なんで弥一を殺したのさ?

羽田を殺したのもアンタ達なんだろ?」

アタシは鍵屋に煙を吐きながら聞いた。



「どうせアタシは殺されるんだろ?

自殺したように見せかけて。

だったらいいじゃん。死人に口ナシ。

弥一や羽田と同じように

もう誰にもしゃべんないわよ~」

意地悪そうに言ってみたが

鍵屋には皮肉は伝わらなかった。



「オレはある時、警察の裏金の引き出し方を知ったんだ。

莫大な金額があった。

しかも裏金だから使い込みは発覚しない。

この金をどう使おうか考えていた頃

星大臣の就任パーティーが、ある会員制ホテルであったんだ。

そこには考えられない程の金持ちがいて

警察でさえ手に入れられないようなネタを

知ってるヤツが山ほどいた。

そこで羽田の話を小耳に挟んだ。

オレはまずそこの会員になるための費用を裏金から出し

羽田との接触に成功した。

しかしヤツはしっぽを出さねぇ。

そこでオレと洋はヤツを誘い出した。

アイツは普通の脅しでは何も話はしなかった。

そこで地震のニュースが入り泥水を使った拷問をした。

『オレの秘密は体の中にあるが、殺したら何もわからないぞ』

とか言いやがってニヤニヤしてやがった。

だからそのまま泥水で窒息させたんだ。

そして混乱した地震の現場に埋め発見させた。

地震の中での災害死と判断され、

予想通り解剖はされなかった。

そこで弥一を身元引受人に仕立てて火葬させた。

洋より弥一の方がカタギに見えるから使ったんだ。

そこまでは計画通りだったが・・・。」

鍵屋は苦々しい顔をしている。



「そこで仲間割れしたのね」



「そうだ。

羽田を火葬したら鍵が出てきたんだ。

弥一にそれを渡すように言ったら

『オマエらオレを騙しているだろう。

この鍵を1千万で買うって言うヤツが出てきた。

この一件はヤバイんじゃないのか?』と。

オレ達に不信感を抱いた弥一は騒ぎ出し

やむなくあの廃墟で殺した。

それだけの話だ。

その犯人に手頃な人間を探したらオマエがいて

ちょうどいいと思ったらたまたま公安だっただけだ」



「ふーん。

誰かに雇われて羽田を殺したのかと思ったわ」



「違う。

オレは裏金を捜査に使ってちゃんとした金に

生まれ変わらせるつもりだったんだ。

誰かに頼まれて殺しなんてするもんか!」





車が停まる。

「着いたぞ」


洋が運転席を出て

その後ろに座っていたアタシの横のドアを開ける。



「さっさと降りろ!」

後ろから鍵屋が拳銃で脅す。



「はいはい。2人ともせっかちねぇ」

ぽんとアタシは洋の胸を叩く。



「う?」

洋は一瞬痛そうな顔をしたが、

自分の胸が触っても何もなっていないので

不思議そうな顔をしている。


「なぁに?そんなに力入れて叩いてないわよ。

軟弱ねぇ~」

アタシはそのまままっすぐ歩く。


ここは青葉山手前の竜ノ口渓谷で

昔々は青葉城に侵入する者を阻む地形だったのだろう。

今では侵入者よりも自殺者に警戒していて

橋には2mほどのフェンスが張られ有刺鉄線も付いている。

それでも必ず抜けられるところはあるもんで

アタシのために『準備された』抜け道が見えた。


「さて、長い間の知り合いだったオマエと別れるのは

少々さびしい気もするが行ってもらおうか。

何か言い残すことはあるか?」

鍵屋が隣で銃を突きつけて言う。


「あんまり押し付けると跡が残っちゃうわよ~」

不適に笑うアタシは振り向きざまに

鍵屋の胸にそっと手を置く。


「ぐっ!・・・オマエ何を・・・?」

鍵屋がどさっと倒れる。


慌てた洋がこっちに向かってくる。

アタシは首から1本プラチナ喜平の極太ネックレスを外し


「おあいにくさま。丸腰だと思ったんでしょ?

確かに公安は武器の携帯は許されてないから

拳銃なんて持っちゃいないわ。

でもねーアタシ鍼の心得があるの。

見える~?この細~い鍼。特注なのよ~。

そーよ。さっきアンタにも刺したわよ。

うふふふ。どうなるか知ってる?」


「うるせー!!さっさと飛び降りろー!!」

大声で怒鳴りながら駆け寄った洋は

アタシの振りかざしたネックレスを避けた瞬間倒れた。


「大きな声出したり、運動したりすると

肺に穴あけたから失神すんのよ♪」


「じゃあねぇ~」


倒れた2人を放置して

アタシはキーの付いたままの洋の借りた車を運転し

仙台まで出てそこからまた東京に戻った。



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2008-07-17 11:48:01

サスペンス ~続編 ⑥~

テーマ:夢を小説化☆

何で宮城に向かうのに新幹線じゃなくて

一回伊丹まで出てから乗り換えて仙台に行くなんて

そんなお金も時間もかかるルートを選択したのか

疑問に思う人も多いだろう。


最近の新幹線、物騒な事件多いでしょ?

ナイフで脅されてトイレに監禁とか。

飛行機は一応セキュリティチェックしてくれるから

長時間の移動にはこちらを使うのだ。


アタシも一応武器を携帯したまま乗ってるし

必ずしも安全な訳ではないけど

危険は少しでも排除しておいた方がいい。


今日のアタシの服装は

そこら辺で売っている安物の黒のスーツ

何てことない白のブラウス。

髪は黒のショートボブ。

顔はほぼすっぴん。

とりあえずこれくらいがみんなのイメージかと。


空港から電車を乗り継いで

羽田影樹の遺体を確認した警察署に向かった。




「公安庁・公安調査官 迫田真美です。

羽田影樹の資料開示をお願いします。」

そう、私は公安調査官。

氏名などの偽装は調査の為。

この迫田真美さえ偽名だ。

公安調査官は同僚でさえお互いの素性を知らない。


公安庁は法務省に属する。

だからそのトップの星があれこれ調べれば

当然私の正体はわかるはずだろう。

でも一調査官のアタシにそこまでの労力を使うかは疑問だ。

調査官同士でも調べられないのだから

大臣だって調べるにはそれ相当の手間がかかるからだ。


アタシが長年追ってきた男、羽田影樹。

こいつはテロリストだ。

こいつの特徴は自分で手を出さず、確実にターゲットを仕留める。

身代金を要求し資金を稼ぎ、応じない者や会社などには

たいていは不慮の自然死か事故死が起こる。

自分では実行しないし

下っ端にはまるで存在を知らせていないので

実行犯が捕まっても一切足がつかない。

潤沢な財産を持ち、社交界にも顔が利く。

大物の知り合いが多くうかつに手が出せなかった。

それは裏の顔。


表向きにはケチなジジイで人付き合いがないように装ってた。

社交界の時の身なりとはまるで別人。

アタシは人のこと言えないけどね。


そんな男が宮城の山中で、一人で死んだんだ。

あるドデカイことしでかして

その金も徴収しないまま死んだんだ。


羽田は赤坂の議員宿舎の建設の時、

基礎に爆弾を山ほど仕込んでいやがった。

国会に脅しをかけ、60兆円もの大金を要求した。

議員達は怒り、議員宿舎の調査をしようとしたのだが

その調査員は全員PRSPという抗生物質の効かない肺炎になり

5名が死亡した。

その後また脅迫は続き、爆弾は遠隔操作が出来ること

無理に取り除こうとすると爆発することも明かされた。

そして支払われなかった場合、咳に注意しろとも・・・。


議員たちは怯え、世間の風評を煽り

「赤坂の議員宿舎は違法。贅沢すぎる」の訴えに乗り

「ここには入居しません」と言う大義名分をつけた。


その羽田がなぜ宮城で死んだんだ?

しかも自分が普段やりそうな手口で。


婦人警官から渡された資料に目を通す。

死因は土砂流出に巻き込まれたため肺に泥が入り窒息死。

土砂に埋もれる際に付いた小傷は全身に見られるが

特に不審な外傷なし。

身元引受人は甥。

・・・東弥一!!そんなバカな!

アタシが散々調べたってそんな身内はいなかった。

弥一が甥のはずがない!

立会いに警視庁の鍵屋まで!!


ようやく今回の事件の真相が見え始めた。





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