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バルブスプリングテスターの前に並んだパーツ達。どうやって使うのかをちょっと紹介しますね。

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 まずはジュラルミンブロックから削り出した台座に実際に使用するバルブガイドを挿入します。

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 次にスプリングシートをSET。

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 ステムシールも装着しましょう。さて、ここまででお気付きの方もいらっしゃると思いますが、台座は

 シリンダーヘッド・リフターホール内を再現する為に用意された物ですね。

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 そして傘部分を切断したバルブステムにリテーナー・コッターをSETします。

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 そこにバルブスプリングをSETし、先程組んだステム&リテーナーをのせてゆきます。

 更にシムをSETしテスターの上に。

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 こうする事でテスターはスプリング自体には触れず実際にエンジン内でドライブされた時と同じ状態、
 
 すなわちシムを介してステムエンド部分が押される格好になり、より正確なスプリングの伸縮が可能と

 なり、実装状態を再現して精密な計測に繋がります。スプリングテスターのお仕事としては、各スプ

 リングのSET荷重・最大リフト荷重等が主な計測仕事となりますが、目視にて線間密着マージン等も

 要確認事項だったりします。ですから正確な計測が必要な時はこの様なSETを行うわけです。
 
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 こんな風に、スプリングを外した状態で最大リフト時のリテーナーとシールまでの距離も一発で確認

 出来るわけです。組み合わせるカムとガイド・シールによってはリテーナーとシールが最大リフト時に

 タッチしてしまう例もあります。このスプリングテスター、手放せない計測TOOLの一つです。

PAMSではアフターマーケット製スプリングは勿論の事、2輪4輪問わず「メーカー純正」バルブス

 プリングを各車種、そして各仕様に合わせて流用する事が圧倒的に多く、その組み合わせを決定する為

 にこのTOOLは随分と活躍してくれています。

 blog by Yoshioka