夢を見て思うこと | 煙草は吸わない。酒を飲む。

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2016年6月21日。この世で最も大切な人が、この世から消えるなんて有り得ない、と信じていた。

あの人がいた頃、一緒に見た映画を見ながら寝たせいか、フンワリ夢を見た。

 

私はアーチ形の階段に横になっていて、その頭の方に、あの人は座ってた。

頭の側にいたから、私にはその顔も表情も見えなかったけど、いつも履いてたジーンズやシャツや、そこにいるという存在感が私を安心させた。

私は、とても安心してた。

 

あっという間に夢は終わって、何度も何度も、違う夢を見る。

自分が死んだり、家族が死んだり、誰かがいなくなる夢を、何度も何度も見る。

 

何度目かの夢で、私は真っ暗な部屋のベッドで眠っていた。

暗闇の中に誰かが立っていて、私を見ている。

それは父親ではなかったのだけど、夢の中では私は、その人を父親だと思っている。

その人は、「大丈夫、眠り過ぎだと怖くなっているかもしれないけど、まだ二周したばかりだから。安心して眠りなさい」と言うと、行ってしまおうとする。

 

ちょっと待って!行かないで。ここにいて。

そう思うのに、声が出ない。どうしても声が出ない。それは、いつのも金縛りとはちょっと違う。

 

せめてこの手が少しでも動けば。そうすれば起きているときづいてもらえるのに。

待って!お願い!行かないで。一人にしないで。お願い。ここにいて。

 

っ!!

 

声にならない自分の声で目が覚めた。

 

ずっと言えなかった。誰にも言えなかった。言いたいということにさえ気付けなかった。

私はずっと、言いたかったのかもしれない。

 

ずっと、ずっと、言いたかったのかもしれない。